試作版の作り方その2です。
今回は、カードの作り方について書いていきます。
(※ この文章を書いている時点で、写真を撮ったバージョンは数バージョン古い物になってしまいました。完成版とは若干デザインが違うことを御了承下さい)
● 印刷
印刷は、前回書いた紙「ITO-YAのHYPER LASER COPY(両面印刷対応 250g/m2)」に印刷します。両面印刷用の厚い紙なので、裁断すればそのままカードになるのが便利です。
印刷用のデータには、若干の注意が必要です。縁なし印刷用のプリンターでない場合は、紙の上下と左右に印刷不可能な領域ができます。
この不可能な領域なのですが、左右で長さが違っています(注:EPSONのPM-700Cの場合)。つまり、普通に紙いっぱいの画像データを作った場合、両面に印刷すると、表と裏でズレてしまうわけです。
これではどうしようもないので、小さめに作ればいいのですが、それだとカードが小さくなってしまいます。ぎりぎりまで大きくしたいです。
そこで私の場合は、プリンターの印刷範囲できれいに両面印刷できるドット数を予め計っておいて、その数値を元に画像データを作成して印刷しています。
多分、こういった注意が必要なのは、プリンターの機種(EPSONのPM-700C)に依存することだと思います。みなさんは独自のノウハウを見つけて下さい。
以上のノウハウは、私以外の方にはあまり参考にならないノウハウだったかもしれません。しかし、以下は他の方にも参考になるノウハウだと思います。
そのノウハウは、「紙押さえがある場合は、ギリギリまできつくする」です。
私のプリンターでは、以下の写真の位置に紙押さえがあります。
これをゆるくしていると、印刷が微妙にズレてしまいます。この失敗は、慌てているとよくやってしまうので、注意して下さい。
● 印刷に関して
印刷に関して若干書いておきます。専門的に知りたい方は、しかるべき本でも買って読んで下さい。
作業をモニター上で行う場合は特にそうなのですが、データの色合いはモニターの色特性に左右されてしまいます。モニターのキャリブレーション(色校正)をしてから作業をすると、失敗は少なくなります。
できれば、モニターの縦横比も計ってから作業をした方がいいです。液晶でない限り、モニターの縦横比はだいたい合っていません。
私の場合は、画面に正方形を描いて、定規で長さを確認してから作業に入るようにしています(時々忘れて痛い目にあいますが)。
次はプリンターの設定です。PhotshopやIllustratorなどのDTPに使われるような画像ソフトでは、印刷するデータの色の再現方法を変える設定が用意されています。モニター上で意図した色に近い色で印刷できるように、予め何枚か刷って色の確認を行っておくとよいです。
紙とプリンターの相性によっても色の特性は変わります。よく使い紙については、1番色の再現性がよかった設定を、きちんとメモしておくとよいです。これだけで、次回からの作業が大幅に楽になります。

カードの表
そんなに色は再現されていない(涙)

カードの裏
こちらは1色刷り
● 裁断
ちょっとしたコツですが、裏を見ながら切った方がよいです。裏さえきちんとあっていれば、表が少々ずれていてもテストプレイには支障がありません。

カードの裁断
裏を見て切る
逆に表を見ながら切ってしまった後に、表と裏の印刷位置にズレがあると分かった場合は、完全に印刷からやりなおしになります。
カードを数枚の紙に印刷する場合に起こるのですが、印刷面のズレのせいで、裏を見てカードの種類が分かるようになってしまったカードは、テストプレイに使えなくなります。
同じ理由で、インクの消費量にも気を配るとよいです。プリンターの中には、インクが少なくなってくると色が薄くなってしまうものもあります。そういった場合に、テストプレイに支障をきたさないように印刷データを作っておくと、後々楽になります。
● 角を落とす
専用の道具を使えば、角を丸く加工することもできます。
短時間で試作版を作る場合には、加工の手間を惜しんでもよいですが、プレゼンの時などは角を丸くしているだけで、印象がずっとよくなります。
角を丸くするには、私は「かどまる」という道具を使っています。これは、角を丸く切るための道具です。

かどまる
サンスター文具(株)
これを使って角を丸く切ります。

かどまる使用図
この状態で、上から
体重をかけて押さえます。

丸くなりました
力の入れ方にこつがあるのですが、体重をうまくかけてやると簡単に切れます。
● 完成
カードの完成です。

完成したカード
きれいに裏表が合っています。ただ、失敗していることもあります。
このバージョンで失敗しているのは、両肩にカードの種類を認識する記号が入っていないことです。
カードを持った場合に、カードの角だけ見て、カードの種類がわかるように作っておくと、プレイのしやすさが各段に上がります。この次のバージョンで両肩に記号が入りました。
次回に続く