最終更新:2003.02.11

◆ 試作版の作り方 3

販売終了


試作版の作り方 3

試作版の作り方その3です。

今回は、タイルの作り方について書いていきます。

(※ この文章を書いている時点で、写真を撮ったバージョンは数バージョン古い物になってしまいました。完成版とは若干デザインが違うことを御了承下さい)

● 材料

まずは材料からです。

材料としては、プリンター用紙(EPSON純正のスーパーファイン専用紙)と、イラストボード(MUSE社のイラストレーションボード KMKケント(両面)/しろ/2MM厚/サイズA3)と、スプレー糊(住友スリーエム株式会社のスプレーのり77)を使用します。

プリンター用紙とイラストボードを、スプレー糊で貼り合わせることで、厚みを持ったタイルを作ります。


スーパーファイン専用紙に
プリントアウトしたタイル


イラストボード


スプレー糊

イラストボードは、紙の広さに応じて厚さがだいたい決まっているようです。分厚い物が欲しい場合は、大きめの物を購入して下さい。コスト的にも、小さい物を買うより、大きい物を買って自分で裁断した方が安く済みます。

また、イラストボードは裏の色が違っていたり、紙の種類が違っているものがあります。目的に応じて、よく確認してから購入して下さい。

● スプレー糊

プリントアウトした紙を、イラストボードに貼りつける方法を紹介します。

まずは、台所や風呂場など、換気がよくて大事なもの(本やパソコン)がない部屋に移動します。ベランダや庭がある場合は、そこで行うのがよいでしょう。火気厳禁ですので、ストーブのある部屋や、タバコを吸う人がいる部屋では行わないようにして下さい。

部屋の換気をよくします。床に新聞紙を引き、その上にティッシュペーパーの空き箱を起きます。

ティッシュペーパーの空き箱を置くのは、スプレー糊を拭きつける紙を、宙に浮かせるためです。


新聞紙の上に、ティッシュペーパーの
空き箱を置く。

ティッシュペーパーの空き箱の上に、プリンター用紙を裏返して置きます。


ティッシュペーパーの空き箱の上に
プリンター用紙を裏返して置く。

スプレー糊をよく振ってから、プリンター用紙の裏面に拭きつけます。

スプレー糊は、縦方向、横方向にムラがないように拭きつけます。その後、プリンター用紙を持ち上げます。

下にティッシュペーパーの空き箱を置いているので、簡単に持ち上げられます。何枚も貼りつけ作業をする場合には、プリンター用紙が新聞紙に貼りつくのを防ぐのにも役立ちます。

● 貼りつけ作業

スプレー糊を拭きつけたプリンター用紙を、イラストボードの上に貼りつけます。


イラストボードに
貼りつけた所

プリンター用紙の上に、コピー用紙を1枚敷き、上から版画の時に使うバレンの要領でイラストボードに圧着させます。この作業をきちんとやらないと、後でプリンター用紙がはがれます。


コピー用紙を敷いて
上からこすって圧着

圧着させた後、コピー用紙をそのままにして、上から重しを載せます。全面を押さえつけられるサイズの本を10数冊使うと良いでしょう。


重しを載せる

そのまま30分ぐらい放っておいて下さい。私はいつも1時間ぐらいは放っています。

これで貼りつけ作業は終了です。


貼りつけ終了

● 裁断作業

裁断作業は、作業にかける時間によって、いくつか方法があります。時間をかける方法を選択すればきれいになります。ですが、試作版にそんなに時間をかけたくありません。ここでは、時間をかけない方法を紹介します。

まず、カッターとカッター台を用意します。


カッターとカッター台

カッターは、分厚い紙を切れるものを用意する必要があります。私は、NTカッター社のL-550Pという型のカッターを使っています。

カッターは、用途によって違う種類が必要になるので、必要な物を買っておくとよいでしょう。また、刃は頻繁に変えた方がよいです。カッターの刃は消耗品です。

カッター台は、UCHIDAのCutting Matを使っています。私の部屋には、用途に応じてサイズが違うCutting Matを用意しています。このタイプの物は、ネジで金定規を留められるので重宝します。

今回は、時間をかけない方法をメインに紹介するので、そのままカッターで切断します。イラストボードをカッター台と、カッター台に固定された金定規で挟みます。

金定規を上からよく押さえてカッターで切断します。一度で切ろうと思わず、何度かに分けて深く切っていきます。


金定規で挟む


裁断終了
スティック状にタイルが並んでいる

● 短時間作成の方法

ここからの工程は、短時間で作成するための裏技的なものになります。一般家庭にない道具を使います。

スペース・ステーションはタイルが小さく数が多いので、カッターでの裁断は大変です。カッターでも切れるのですが、かなり時間がかかります。そこで、特殊なハサミを使います。

三菱マテリアル株式会社のテスキーU型というハサミです。1.2mmの鉄板まで普通に切れることが保証されている工具です。2mmの紙の板などは、豆腐のように簡単に切れます。てこの原理で、握力が3.5倍になるそうです。指を切らないように注意して下さい。


テスキーU型
全長26cm

ともかく馬鹿力が発揮されるので、切り口は少し潰れてしまいます。でも、ともかく早く切れます。この楽さは、試作版を作るのにはかなり魅力的です。

最初からテスキーU型で切らないのは、強力過ぎて紙がもたないからです。長い距離をこのハサミで切ろうとすると、イラストボードが耐えられず途中で割れてしまいます。

こいつを使えば、短時間でタイルを作ることができます。前回の「かどまる2」と言い、秘密兵器紹介じみていますがかなり使えます。ただ定価が6200円もするのがちょっとアレですが。


作成したタイル1


作成したタイル2

● きれいに切る方法

ついでですので、きれいに切る方法も紹介しておきます。

先程の方法では、まずばっさりと縦方向に切って、タイルがスティック状に並んだ状態にしていました。きれいに切る場合には、こういう切り離し方はしません。

どういう方法を取るかというと、先に横方向に切れ目を入れておき、その後縦方向に切る方法を使います。

まず横方向に、イラストボードを薄皮1枚残すぐらいに切れ目を入れます。カッターを軽く押し当てれば切り離せる程度の切れ目です。裏から見たら、カッターの筋が薄く見える程度です。

カッターを持つ手にかかる抵抗から、どの程度の深さまで切ったかは簡単に分かるので、2mmの厚さの紙なら1.98mmぐらいの深さまで切るようにします。

次に、縦方向に普通に切断します。

短時間で作る場合と同じように、スティック状のタイルができます。先程と違うのは、各タイルの間に切れ目が入っていることです。

後は、各タイルを切り離します。カッターを軽く当てれば切り離せるので、各タイルを切り離していきます。この時点では定規は要りません。既に切れ目が入っていますので。

この方法では、時間はかかりますが、非常にきれいに作ることができます。非常に疲れますが。

タイルの作り方は以上です。

次回に続く





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