[ クトゥルフの呼び声 ]

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旧版(ボックス)
のパッケージ写真

●概要:
 ハワード・フィリップス・ラヴクラフト。

 彼の書いた「クトゥルフ神話」と呼ばれる恐怖小説群は、その後のホラー文学、映画、漫画に様々な影響を与えた。

 オカルト好きなら誰もが辿りつくこの「クトゥルフ神話」。

 クトゥルフ、ネクロノミコン、アーカム、インスマス、ダゴン、ダニッチ、深き者、ミスカトニック、ルルイエ・・・、など数多くのキーワードで表される恐怖の世界。

 カルト的人気を誇るこの神話体系の世界を余すところ無くゲーム化したのが、このクトゥルフの呼び声である。

●デザイン:
 Chaosium社、Sandy Petersenデザイン。

 日本ではホビー・ジャパン社より発売。

 日本語版には、ボックスタイプの旧版とA4書籍タイプの新版があります。

 旧版はCallof Cthulhu 2nd Editionの日本語版。新版は旧版に対して技能の追加やルールの変更、資料の拡充がおこなわれています。

 また、新版ではプレイできる時代が増えています(1890年代、1920年代、1990年代)。



●データ:
分類  :  アナログ >> R.P.G.
国籍  :  アメリカ
最適プレイヤー人数  :  5~7人(マスターこみ)
プレイ時間  :  3時間~7時間(キャンペーンだと数日~数ヶ月)

参考Webサイト :
  N-SYSTEM
  (「クトゥルフの呼び声」のための豊富な資料)
http://www.geocities.com/Tokyo/Palace/8768/

  The Official Chaosium Inc. Homepage >> The Official Call of Cthulhu Homepage
  (販売元のChaosium社の「クトゥルフの呼び声」のページです。英語です)
http://www.chaosium.com/cthulhu/

  TRAM FRAGMENTS
  (クトゥルフ専門誌の記事翻訳、未訳サプリメントの紹介記事等)
http://www.sf.airnet.ne.jp/~tram_kn/main.htm

  DMU's Room >> TRPG >> TRPGカタログ >> クトゥルフの呼び声
  (ルール、サプリメントの紹介)
http://www29.cds.ne.jp/~k-uemoto/trpg/catalog/ho/coc.html

  TRPG.NET homepage >> ルール別情報 >> クトゥルフの呼び声情報倉庫
http://www.trpg.net/rule/CoC/



●ゲームの紹介:
 「クトゥルフの呼び声」は、通常のR.P.G.とは少し赴きを異にしています。

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旧版のルールブック
と付属の地図やコマ等
 通常のR.P.G.が勝利と成長を目的にしているのに対して、「クトゥルフの呼び声」は恐怖と絶望を目的としています。

 「クトゥルフの呼び声」は、「クトゥルフ神話」の小説の雰囲気を実際のR.P.G.で楽しむためのゲームです。

 禁断の知識に触れ、恐怖におののき、世界の真の姿に絶望することこそがプレイの目的なのです。

 そのため、通常のR.P.G.にはない独特のルールが「クトゥルフの呼び声」には存在します。

 その1つが「正気度」です。



  • 「正気度」について

     「「正気度」」とは、そのプレイヤーがどれだけ正気を保っているかを表すパラメータです。

     「クトゥルフ呼び声」の世界では、死体を見たり、超常現象に会うと人は「正気度」を失います。

     この「正気度」を一定ポイント失うと、発狂したり精神障害に陥り廃人となります。

     恐るべきルールです。

     「クトゥルフの呼び声」では、プレイヤーのプレイするキャラクターはヒーローでも超人でもありません。

     我々と同じ、ただの一般人です。

     そのただの一般人が恐怖体験に巻きこまれ、知らず知らずの内に世界の禁断の秘密に近づいてしまいます。

     そして、その恐怖に耐え切れなくなったときに発狂し、ゲームオーバーになってしまうのです。

     この「禁断の知識」「クトゥルフ神話」にどれだけ近づいてしまったかを表すパラメータについて次は触れます。



  • 「クトゥルフ神話」について

     キャラクターが「禁断の知識」にとれだけ近づいたかを表すパラメータは、そのものズバリ、「クトゥルフ神話」というパラメータです。

     数回のプレイをこなし、どうにか生き延びることのできたキャラクターには、それまでの冒険で知ってしまった「禁断の知識」が蓄積していきます。

     そして、この「クトゥルフ神話」のパラメータが上昇すると、「正気度」の上限が減ります。

     つまり、ゲームをプレイすればするほど、その恐怖に耐え切れられずに発狂していく可能性が増大していくわけです。

     それでは、禁断の知識に手を出さなければよいではないかという疑問が生まれてくるかもしれません。

     ご安心ください。

     「クトゥルフの呼び声」では、この問題を「アイデア・ロール」というルールで解決しています。



  • 「アイデア・ロール」について

     「アイデア・ロール」という聞き慣れない言葉は一体何でしょうか?

     これは、知らず知らずのうちに「気づいてしまう」能力です。

     ホラー映画の主人公が、気づかなければ良いのに気づいてしまい危険に足を踏み入れてしまう。

     知らなければ良い「禁断の知識」や自分の置かれている状況に、気づいてしまい理解してしまう能力。

     そういった能力を再現するのがこの「アイデア・ロール」です。

     そのために、頭が良いキャラクターほど問題の核心に近づき過ぎて発狂してしまいます。



     ゲーム中登場する「クトゥルフ神話」の怪物や神々は、人間の力ではどうしようもないほど強大な力を持った者達ばかりです。

     自分が置かれている状況が絶望的であることを知り、その恐怖の中で必死にその秘密に迫ろうとする。

     「死にたくないけど、知りたい」という二律背反の心の揺れの中で、どこまで世界の真実に近づいていけるか。

     「クトゥルフの呼び声」は、そういった負のドキドキ感を満喫できるゲームです。


  • ●ゲームの流れ:
  • 序盤戦

     ふとした情報や、思いもよらぬ古い友人からの連絡などで事件に巻きこまれます。

     最初はそれほど重大ではない事件に見えていても、既に今後の絶望的状況への序曲は始まっています。

  • 中盤戦

     次々と謎が提示され、キャラクターたちは知らず知らずのうちに事件の核心へと迫って行きます。

     それは、自分自身の肉体の危険、精神の危険を伴っていることを、キャラクターたちは薄々と気づき始めます。

  • 終盤戦

     キャラクターたちは、とうとうこの世の触れてはならない禁断の知識に迫ってしまいます。

     発狂する者、死ぬ者、様々な人生模様が錯綜し、運が良ければ何人かが絶望に打ちひしがれながらも生き残ることができます。





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