[ ファースト・フード・フランチャイズ ]
[ (FAST FOOD FRANCHI$E) ]


[ 概要&デザイン ]  [ データ ]  [ ゲームの紹介 ]  [ ゲームの流れ ]

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パッケージ写真


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コンポーネント写真

●概要:
 全米各地にファースト・フードのチェーン店を展開せよ。

 どんどんつながるお店のチェーン(連鎖)で収入はうなぎ上り。

 他人のチェーン店に止まれば破産覚悟の大出費。

 非常に過激なモノポリータイプのボードゲーム。

●デザイン:
 1998年、Tom Lehmann; Fun & Game Design デザイン。発売 PRISM GAMES。製作 PRISM GAMES / TIM JIM games 。

 ゲームのコンポーネントは、単色刷りで非常にチープっぽいのですが、ゲームは面白いです。

 モノポリーは時間がかかる、モノポリーの交渉はちょっと、とモノポリーに不満がある方にお薦めするゲームです。



●データ:
分類  :  アナログ >> ボードゲーム
国籍  :  アメリカ
最適プレイヤー人数  :  5人
プレイ時間  :  1時間半~2時間

参考Webサイト :
  ゲームフォーラム >> ボードゲーム >> ファーストフード・フランチャイズ
http://www.nifty.ne.jp/forum/fgame/GAME/fastfoodfranchise.htm

  Nagoya EJF >> Nagoya EJF Game Index >> ファーストフード・フランチャイズ
http://ejf.cside.ne.jp/review/fastfoodfranchise.html


●ゲームの紹介:
 このゲームの目的は、全米にファースト・フードのチェーン店を展開して、100万ドルをいち早く獲得することです。
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ゲーム開始直後

止まったマスがマーケット(市場)
のマスなら、フランチャイズのお店を
開くことができます。

 ファースト・フード・フランチャイズ(以下F.F.F.)はモノポリータイプのゲームです。

 止まったマスが出店可能なマスならファースト・フードのお店を出店することができます。

 また、マスには広告を出せるマス(その広告のお店に直行してしまうマス)や、イベントの起こるマス(たいてい酷いイベントしか起こらないマス)、戦略カードの引けるマスや、投資のできるマスなどがあります。

 基本的にはモノポリーに近いと思っていただければ間違いないです。

 多くのモノポリー型のゲームのように、自分のマスに誰かが止まったら投資、他人のマスに自分が止まってしまったら支払いの繰り返しです。
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フランチャイズ

フランチャイズの1つWhole Doughnut。
フランチャイズごとに、市場、お店、
広告、収入の数や値段が異なります。

 ファースト・フードのフランチャイズにはいろいろなタイプがあり、自分の望む投資形態に合わせてフランチャイズを選べるようになっています。

 例えばアイスクリームのフランチャイズは投資金額が安くて済む代わりに収入が低く、ステーキのフランチャイズは投資金額が高いかわりに一発の収入が大きいといったような特徴が各フランチャイズにあります。

 だいたいF.F.F.については分かっていただけたかと思います。

 しかし、F.F.F.はこれだけではありません。

 非常に「過激」なゲームになっています。

 どこが「過激」かと言うと、お店が「チェーン」するところです。

 それでは、このゲームの醍醐味、お店の「チェーン」について説明していきます。



  • 「チェーン」について

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    外周のマスと内側のマス

    内側の灰色のマスが外周の
    マーケットに対応しています。
    右上で緑色のSteak'n' Saladの
    チェーンが接触しています。
     F.F.F.は、モノポリーとは大きく違うところがあります。

     それはコマを進める「外周」のマスの他に、フランチャイズのお店のコマを置く「内側」のマスがあるところです。

     お店が開ける「外周」のマスは、同じ地名の「内側」のマスに対応しています。

     お店を開くと、この「内側」のマスに自分のフランチャイズのお店コマを置きます。

     そして投資すると、この「内側」のマスのお店コマをどんどん増やしていきます。

     このお店コマの数が、他人が自分のマスに止まった場合の支払いの倍率になります。

     お店はこうやってどんどん伸びていきます。

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    チェーンの融合

    薄黄色のWhole Doughnutの長い
    チェーンが接触しています。
     するとそのうち、違う地域の自分のフランチャイズのチェーンと接触するときがきます。

     2つの同じフランチャイズのチェーンが接触すると、そのチェーンは融合します。

     融合するとどうなるかというと、倍率(お店コマの数)が合計されます。

     2つの「外周」のマスのフランチャイズが1つになるのです。

     そして巨大になったフランチャイズの「チェーン」の倍率は、「外周」のマスのどちらにも適用されます。

     あっという間に巨大マーケットが形成されます。

     そして、そのマスは非常な危険地帯となります(^^;

     ですので、ゲームでは、他人のフランチャイズの「チェーン」がくっつかないように自分のフランチャイズの「チェーン」を伸ばしつつ、自分の「チェーン」をつなげていくという駆け引きが繰り広げられます。

     そして、「チェーン」がくっついたら、非常に(支払う値段が)「過激」なゲームへと変貌します。


  • ●ゲームの流れ:
  • 序盤戦

     このゲームはモノポリータイプのゲームですので、何よりも「誰も止まっていない空いているお店を開けるマス」に止まるのが重要になってきます。

     これだけはどうしようもなく運です(^^;

     また、序盤の作戦としては、どのフランチャイズを選ぶかということも重要です。

     マーケット(お店の開ける場所)が密集している地域なら、コストの高いフランチャイズを選ぶのもありです。

     逆にマーケットとマーケットが非常に離れている地域だと、コストの高いフランチャイズは自滅への道となります。
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    中盤戦

    中量級のWhole Doughnut(薄黄)と
    重量級のSteake'n' Salad(緑)が市場で
    幅を利かせています。

     うまいフランチャイズ選択が必要になってきます。

  • 中盤戦

     自分のフランチャイズのチェーンをいかに早くつなげていくかの勝負になります。

     戦略カードをうまく使い、自分を有利にしながら他人の足をひっぱっていきます。

  • 終盤戦

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    終盤戦

    重量級のSteake'n' Saladが姿を消し、
    新しいマーケットが育っています。
     他人のマスに止まらないことが重要です(^^;

     このゲームでは、誰かが100万ドルに達する前に、他の全員が破産することが多いです。

     このゲームをやった後に良く言うのが「事業を始めなければ小金持ちだったのにね」という言葉です。

     ともかく、破産しないことが勝利への鍵になります。





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