●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●                  Maiking of PBM                PBMのタブー(禁忌) ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●                                     柳井政和 ver 0.01 2000.01.04 ver 0.02 2000.01.07 ver 0.03 2000.01.16 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■未来を決定させる単語 ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  「小説形式」の「PBM」には、いくつかのタブー(禁忌)があります。ここでは、そ の「タブー」のいくつかを紹介していきます。 ────────────────────────────────────────  「未来を決定させる単語」(言い回し)とは「後の世に○○と呼ばれる・・・」という 類の言い回しです。  こう書いた瞬間に、その○○は、後の世の人にそう呼ばれるような人物になる必要が生 じます。そうです。どんなピンチになっても絶対に死なないことが保証されてしまうので す。  これは、ゲームとして、非常に問題のある表現です。 ────────────────────────────────────────  このような「未来を決定させる単語」は、これから起こる未来を、書き手も100%管 理できない「PBM」では、避ける必要があります。  「PBM」のストーリーは、特定の一人の参加者や、「主催者」だけのものでありませ ん。先が分からないのがゲームとしての「PBM」の醍醐味の一つなのですから。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■世界を滅ぼせる一般人 ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  世界を滅ぼせるような力を持ったキャラクターが、うじゃうじゃといる世界は、もうと っくに滅んでいます。 ────────────────────────────────────────  「PBM」の「参加者」の中には、やたらと自分のキャラクターに「秘められた」「隠 している」偉大な力があると主張する人がいます。  「参加者」全員がそのように主張している「PBM」を想像してください。どうなるで しょう?  ある日彼らがケンカをしたら、世界は滅びてしまいます。少し想像力を働かせると分か ることです。 ────────────────────────────────────────  「PBM」は、大勢でおこなうゲームです。ですから、他者や世界とのバランス関係を 絶えず意識する必要があります。  「PBM」を長くおこなっている人にも、このバランス関係はわかりにくいようです。 世界に対する自分という、政治感覚を持っている人は、限られているのかもしれません。 ────────────────────────────────────────  「PBM」はバランス感覚が非常に重要なゲームです。  周りが見える「参加者」は、結果的に活躍できるようになっています。重要なのは、ゲ ームに参加しているのは、自分だけではないという意識を持つことです。わがままを通す ために、ゲームをおこなっているのではないのですから。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■名前が同じキャラクター ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  「PBM」は、「参加者」、読者に混乱を起こさせてはいけません。  そのため、「名前」が同じキャラクターは、どちらか一方が目立ち、もう一方は目立た ない(場合によっては没にする)ようにしなければなりません。 ────────────────────────────────────────  「PBM」に参加するときは、なるべく他の「参加者」のキャラクターと「名前」が重 ならないようにして下さい。せめて、NPCとは違う「名前」にしないと、即没になって しまいます。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■同じ特殊能力 ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  「特殊能力」と言うのは、ストーリーの展開上、「名前」と同じ意味を持ちます。「特 殊能力」の同じキャラクターが複数いた場合は、その中で一人だけしか活躍できません。  これと同じ事は、服装や、容姿、役割(role)にも当てはまります。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■同じ冠詞を持つキャラクター ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  ○○将軍、疾風の○○など、特定の「冠詞」を持つキャラクターもまた、その中で一人 だけしか活躍することはできません。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■NPCを無意味に殺す ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  NPCを無意味に殺すことはできません。  NPCは、「主催者」が必要だから配置したキャラクターたちです。 ────────────────────────────────────────  このキャラクターを排除するときには、それなりの理由がいります。理由は、通常、ス トーリーの展開によって明かされていきます。理由がはっきりして、きちんと排除する方 法が「主催者」によって示されて、やっと排除することができるものです。  NPCとしての、役割をまっとうしたとき、それが、NPCが死ぬべき運命のときです。 ────────────────────────────────────────  NPCを殺害することで、自分のキャラクターの能力を誇示しようとする「参加者」は 少なくありません。しかし、そのような人は、たいてい、周りがよく見えていないようで す。  ストーリーの流れや、自分のキャラクターのストーリー上の位置を、よく見極めて行動 してください。 ────────────────────────────────────────  NPCを無意味に殺すことは、「主催者」を困らせるだけでなく、そのNPCに付随し てストーリーを進めていた他の「参加者」をも困らせることになります。  もちろん、ストーリーの終盤、きちんと伏線を張って殺害するのは問題ありません。そ れは、既に誰もが納得している運命である必要があります。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■暗殺 ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  PCやNPCの「暗殺」もタブーです。 ────────────────────────────────────────  PCの「暗殺」は、きちんとした理由と経緯がない限り、そのキャラクターの持ち主は 決して納得してくれないでしょう。  もし、あなたのキャラクターが、突然何の前触れもなく「暗殺」されたら怒るはずです。  このような行為は、その「PBM」を破壊しようという意図のもとの行為だと取られて もおかしくはありません。 ────────────────────────────────────────  NPCの暗殺は、前の項からも明らかな通りです。