●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●                  Maiking of PBM             PBMに適さないキャラクター&行動 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●                                     柳井政和 ver 0.01 2000.01.04 ver 0.02 2000.01.09 ver 0.03 2000.01.16 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■本編と無関係に動くキャラクター ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  「本編と無関係に動くキャラクター」に、スポットライトが当たらないのは言うまでも ありません。  紙面が切迫している「PBM」では、紙面を割くだけ無駄な存在になります。 ────────────────────────────────────────  キャラクターの行動を考えるときには、以下の3つの要素を考えると、そういったミス は少なくなります。 ・「理由」・・・行動の理由となる根拠、情報、ストーリーの流れのことです。 ・「行動」・・・理由を受けておこなわれる、実際の行動のことです。 ・「予想される結果」・・・行動の結果起こるであろう展開や問題のことです。 ────────────────────────────────────────  以上の3つの要素を押さえて考えていけば、本編と無関係に動くキャラクターになるこ とは少なくなるでしょう。  また、この3つの要素の中で、もっとも重要なのは「予想される結果」です。「予想さ れる結果」をどこまで深読みできるかで、行動の質も変ってきます。  もちろん、ストーリーに無関係な結果になるようでしたら、活躍できないのは当然です。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■ストーリーを停滞させるキャラクター ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  ストーリーを停滞させたり、逆流させるようなキャラクターもまた、活躍できません。  状況は絶えず変化しています。一つのことにこだわってしまい、周りが見えなくなり、 ストーリーの進展を忘れてしまっては、活躍できないのは当然です。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■行動しないキャラクター ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  ときどき、「・・・なので、行動は主催者さん、よろしく」という行動宣言を見ます。  これは、マスター側からフォローをすることはできません。 ────────────────────────────────────────  「PBM」では、あなた自身が自分の楽しみを作り出していかなければなりません。  「主催者におまかせ」で行動をおこなわないキャラクターに、もし「主催者」が良い結 果を出せばどうなるでしょう? 単なるひいきにしかなりません。ゲームとしてアンフェ アな行為と言えるでしょう。  本当の楽しみは、自分の力で作り出すものです。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■未加工に移植されたキャラクター ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  よく、アニメやマンガのキャラクターをそのまま持ち込もうとする「参加者」がいます。 そして、「アニメではこうだから、このキャラクターはこんなことするわけはない・・」 という「参加者」がいます。  それがなぜいけないのでしょうか? それには、理由があります。 ────────────────────────────────────────  ゲームには、そのゲームの世界観があります。この世界観に合わないキャラクターは排 除されます。  また、ゲームは公正です。原作付きのキャラクターを使うことによって、恩恵を受ける ことはありません。逆に、そのキャラクターを使うことによって、一定のゲーム結果を得 たり、ゲーム的評価を受けようという行為は、ゲームの公正性を欠くものとなります。  また、そのキャラクターの情報は、あなた以外の誰もが知っている周知の事実なのでし ょうか? そのキャラクターの設定や、原作のアニメ、マンガのことは、ルールブックに きちんと書かれているでしょうか? ────────────────────────────────────────  もちろん、きちんとその「参加者」の中で消化され、適切に加工されていれば、問題は ありません。その努力をきちんとすれば「参加者」のキャラクターとして、きちんとゲー ムに登場できるはずです。  しかし、多くの場合はなされていません。 ────────────────────────────────────────  アニメやマンガのキャラクターを使いたいという方は、自分でアニメのキャラクターが 活躍できる「PBM」を作るのが最良の手段です。  用は、ゲームの目的や内容にきちんと合ってさえいればいいのです。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■説明が非常に困難な行動 ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  時々、キャラクターの行動の説明が非常に難解で、その行動を平易に翻訳できないとき があります。 ────────────────────────────────────────  行動宣言は、1行(20文字程度)で要約できるのが望ましいです。  文章を書くときは、なるべく読み手にわかりやすく書く必要があります。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■動機づけが弱い行動 ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  「ただ何となく、この行動をする」という行動宣言が時々見受けられます。  こういった、「動機づけの弱い行動」は採用されにくくなります。 ────────────────────────────────────────  「PBM」の多くは、「日常」を積み重ねるのが目的ではなく、「非日常」を積み重ね るのが目的です。  「動機づけが弱い行動」は、ダイナミックな「非日常」を生み出しにくいものです。各 「参加者」の強烈な目的がぶつかったときに、激しい事件が引き起こされ、ゲームは盛り 上がっていきます。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■知り得ない情報を元におこなう行動 ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  知り得ない情報を元におこなわれる行動は、もちろん失敗します。 ────────────────────────────────────────  行動をするのは、プレイヤーではなく、キャラクターです。「参加者」とキャラクター の情報は、きっちり分けて把握するようにして下さい。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■適切な能力なしにおこなわれる行動 ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  世の中にはできない相談というものがあります。  自分の能力で不可能な行動は、もちろん取ることはできません。  また、それと同様に、適切な能力を使わずに、無理に行動を成功させるのも、もちろん 不可能です。 ────────────────────────────────────────  自分のキャラクターにあった、行動を取らせ、自分のキャラクターの特徴を十二分に発 揮できるように行動してください。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■連続性のない行動 ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  世の中は連続しています。もちろん行動も連続しています。これまでの自分のキャラク ターの行動と、何の関連性もない、不連続な行動を取ると、失敗しやすくなります。  なぜなら、「なぜその行動を取っているか」、「主催者」も理解できないからです。 ────────────────────────────────────────  キャラクターの持ち味を生かすように、一貫性を持った行動を取らせるようにしてくだ さい。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■ゲームの世界やNPCと接点が無いキャラクター ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  NPCはなぜいるのでしょうか? 世界設定はなぜあるのでしょうか? それは、その ゲームを進める上での、共通言語、記号を作るためです。 ────────────────────────────────────────  「PBM」では、同時に多くの「参加者」が参加します。その際に重要になってくるの が、コミュニケーション・エラーを防ぐことです。そのために重要なのが、全員が知って いる情報を中心にゲームを進めていくということです。  NPCや世界設定というのは、そのゲームの進行上で、なくてはならない、歯車なので す。それぞれのNPCや、世界設定には、その後のゲームの展開で必要な役目というもの があります。 ────────────────────────────────────────  ですので、NPCや世界設定と、何も接点がないキャラクターは、ゲーム展開上、不必 要なキャラクターになる可能性が非常に高いです。  もちろん、そういったキャラクターは活躍できません。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■行動が行動になっていない ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  ときどき見受けられるのが、行動が行動になっていない行動宣言です。  実例を上げるのなら「○○に会います」「○○に行きます」「○○になることを期待し ます」「○○が起こるのを待ちます」・・・しか書いていない行動宣言です。 ────────────────────────────────────────  行動というのは、「目的」「行為」「結果」を伴って完結するものです。  世界をどう動かしたいのか、そのために何をするのか、その結果どういう状態にしたい のか。そこまで書いて行動です。  「こういう行為」をするので、後は、「主催者」さん考えてください。では、活躍はで きません。それでは、エキストラと同じです。「主催者」からは、いてもいなくても良い、 キャラクターとして扱われてしまいます。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■ゲーム進行に不必要 ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  何度も書いていますが、ゲーム進行に不必要なキャラクターは活躍できません。 ────────────────────────────────────────  例えば、歴史小説を考えてみて下さい。歴史上の登場人物を中心に据えた小説は多いで すが、一兵卒に視点を据えた小説は少ないです。  それはなぜでしょう? 人間には、より高い所から世の中を見てみたいという欲求があ るからです。自分が歴史の端にいる人間であるよりは、歴史の中心にいる人間でいたいと 思う。それは人間としては、当然の欲求です。 ────────────────────────────────────────  もちろん「PBM」でも同じです。「参加者」は、歴史の中心人物になりたい。また、 そういった、歴史の中心人物が得るような重要な情報を得たいと思います。  だから、歴史と関係のない人物のことを延々と説明されても困るのです。  そのことは、「主催者」も十分理解しています。ですので、脇道に逸れたキャラクター を没にする。これは当然の処置になります。