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2004年11月04日 00:51:16
本日韓国入りしました。というわけで、生存報告を兼ねて旅の記録を残しておきます。
今朝は7時に起き、朝食代わりに冷蔵庫に残っていたスフレフロマージュとヨーグルトを食べて部屋を出発。東横線で横浜に移動し、JRの改札口の料金表を見る。あれ、旅行ガイドでは成田エクスプレス(4000円代)に乗れって書いていたけど、普通に行けば1890円じゃないか。というわけで駅員を捕まえて、この時間(9時40分)から行くので12時に間に合って一番安い方法はどういくのか調べてもらう。結果、快速成田行き9時55分に載れば11時42分に成田空港第1ターミナルに着くことが判明。さらにこの列車は、10時30分発11時50分着の成田エクスプレスよりも早く着く。これだ!と叫び、速攻でチケットを購入して列車に乗り込む。
9時55分発快速成田行き、「……微妙」だと思い始めたのは乗って30分ほど経った時。人がほとんど乗っておらず、1人2席ずつぐらい使えるのは快適でいいのだが、とにかく乗車時間が長い。移動時間で読もうと思っていた「言語と脳」を半分以上読み進めてしまった。一昨日ぐらいに読み始めて、まだ1/3しか読んでいなかったのが、あと10数ページになってしまいました。まあ、おかげでブローカーさんやウェルニッケさんについて詳しくなれましたが。
ようやく成田空港駅に着いて駅から降りるといきなりパスポートの要求が。成田は初めてです。国際空港はいきなり入るのにも人物確認からかと思いドキドキする。なぜかって、7年ぶりぐらいに使うパスポート。本当にこれでよいのかどうか不安だったからです。でも何事もなく通過できました。
次に大韓航空でチェックインをし、荷物を預ける。続いて、現地で使う携帯電話の確保です。レンタルする場所に行き、クレジットカードで難なくレンタル成功。1日630円+通話料金だそうです。そして問題の手荷物検査。これも無事通過。出国審査もパス。ここまで終わって搭乗口まで移動したら1時になっていました。飛行機の離陸は1時55分。東急観光の担当の方が、「2時間前には空港に着くようにしておいて下さい」と言っていた意味が分かりました。無茶苦茶時間がかかります。
順調に行っていた韓国行きですが、ここで問題が発生。搭乗開始は1時25分となっており、定刻通り出発すると掲示されているのに、いっこうに搭乗が開始されません。お客さんたちもキョロキョロしています。すると、「搭乗開始は50分に変更されました」とアナウンスが。結局搭乗が開始されたのは58分。あのー、定刻通りとまだ表示されているのですが。離陸予定の55分は既に過ぎています。
どうにか全員乗り込み飛行機は出発。私が乗ったのはエコノミー。離陸後しばらく経つと機内食が運ばれてきました。「ビールはいりますか?」「いただきます」「オレンジジュースはいかがですか?」「いただきます」そんな受け答えを続けている内に、テーブルの上は山積みで物が乗らない状態に。「コチジャンのチューブはいかがですか?」と聞いてきたのは大韓航空だからだろうなあと思いました。もちろん貰いましたが。
機内食は、ちょっと硬めの肉と、輪ゴムのようなスパゲティ、それに副菜です。まあエコノミーなので、そんなに凄いものは期待していません。私の両隣の席の日本人はやたら食べるのが早く、私が半分しか食べていないのに二人とも食べ終えていました。
韓国到着。
入国手続きをして、荷物の受け取りです。さて、荷物を受け取るのですが、誰がどの荷物を持って行ったか誰も確認していないのですが。えー、盗み放題の気が。換金所で円をウォンに換え、荷物を持って空港の外に出て、リムジンバスのチケット売り場に。
えー、誰ですか「韓国は日本語が結構通じるよ」と言っていた私の周りの人達は。全然通じません。しかたがないので、「ソウルに行きたい!」とチケット売り場のおばさん相手に主張していたら、何度目かに意図を察知してくれました。「ソウル駅まで行けばどうにかなるでしょう」と。ソウルって片仮名読みだと、あまり通じないのですね。ずっとソウルって言っていたのですが。聞いていると微妙に片仮名のソウルと発音が違います。
「10Aのバス停から乗れ」と言われたので速攻で10Aに移動。そしてバスに乗り込もうとして、重い荷物をバスの下に入れるために若いお兄さんに手渡す。「No No. Not ソウル!」若者は高らかに叫びます。どうやら私が乗り込もうとしたバスはソウル行きじゃなくて全然関係ない所に行くらしい。ハングル読めないので、行く先とかちっとも分かりません。危うく迷子になる所を救ってくれたお兄さんから「ここで待て」と言われた場所で待つ。「チケットは?」と聞かれたので見せたらビリっと半分破かれて持っていかれました。ちょっと呆然としていたのですが、日本と違って乗る前に処理するんですね。
1時間ほどバスに揺られてソウル駅に到着。途中で見たソウルの夜景はSFの世界みたいでした。陸橋といい河橋といい、むやみやたらに立体交差していて、さらに道幅が狭くて手すりが低い。今にも落ちそうです。下手なジェットコースターより怖いです。ちょうど手塚治虫が描く未来の道路をぐぐっと低くして、チューブ状の覆いを完全に取り払ったような感じです。もっと分かりやすく言うと、日本の狭い道路の両脇が、そのまま橋の下になっているような感じです。変な形の橋も多かったです。
さて、ここまでで、だいたい分かってきたのですが、1人で韓国に行くと日本語を知っている人に出会う確率はかなり低いです。少なくとも空港を出てから一度も日本語は通じていません。さて、ソウルには着いたものの、ホテルがどこにあるかまでは知りません。今こそ手当たり次第に聞く時が来た!と思い、タクシーの窓をノックして、「乗れますか?」と日本語で尋ねてみる。この数時間の経験で分かった原則があります。名詞+ジェスチャーを使えば他言語を知らなくてもどうにか会話は成立する。でも、その言語をきちんとしゃべれるかどうかは動詞を使いこなせるかどうかにかかってくる。といわけで、相手を試すために敢えて動詞だけで質問して日本語ができるかどうかを確認。「乗れますよ、どこまですか?」と返答が。おお!日本語スピーカーだ。
というわけで、そのタクシーの運転手に「ヨンドンホテルに行けますか?」と尋ねた所。「まかせてくれ!」と。渋滞の中、激しく前後に揺れるタクシーに揺られながら30分後、どうにかホテルにたどり着けました。
さっそくチェックインを済ませ、ホテルのパソコンでメールチェックをして、仕事関係のメールを送り、食事に出発。えー、韓国は歩道に、これでもかと車が突っ込んでくるのですが。韓国はどうも歩道に車を駐車するのが当たり前のようで、歩道を駐車場代わりに使っているようです。おかげで、歩道を歩いていると車が突入してきます。危険だ。
さて夕食なのですが、時間は既に夜の10時ぐらい。行く前日に買っていた韓国旅行の本を読みながら、ヨンドンホテルに最も近い日本語が通じるらしい焼肉屋に入店。あのー、本を見ると最高級って書いてあるのですが……。味付けカルビ29000ウォン(2900円)。まあ、旅行価格と思えば目を瞑れる、というか腹へって死にそうなので、それに加えてビールとご飯を注文。あれ、これってコース料理だったのですか? 凄い勢いで4人掛けの机の上に料理が埋まっていくのですが。どうやら韓国を侮っていたようです。珍しく、おなかいっぱいになり、全部平らげることができませんでした。いや、減ったそばから継ぎ足されていく皿があったりして、平らげることは物理的に無理な仕様です。
腹もいっぱいになり、というか満腹で死にそうになり、焼肉屋を出て、ファミリーマートに寄る。いや、なんか至る所にファミマがあるんですが。ともかくミネラルウォーターを買って部屋に帰還。部屋で充電とかしていたら、どうやら部屋からインターネットにつなげるようで、部屋にひょろんとLANケーブルが転がっています。IDとパスワードはフロントで聞いてくれと英語で書いてあるので、フロントに聞きに行ってネットに接続。ブラボー!繋がりました。
親に無事を報告するメールを送ったりしていたらもう12時近く。シャワーを浴びて寝ようかなと思ったのですが、ユニットバスなのでいまいち気分が乗りません。そういえば同じ階にサウナがあるとか書いてあったなと思い、サウナにGo!
行くと、怪しいお兄さんと、怪しいお姉さんがいて、サウナだけでなく、マッサージをしろ、あかすりをしろと色々と勧めてくる。日本語まったく通じないので色々しどろもどろでやりとりしていたのですが、だんだん面倒になってきたので「サウナ Only!」と突っぱね中に入る。まだ色々と勧めてくるので、「サウナ Only! サウナ Only!」と返答していると、怪しいお兄さんが電卓を持ってきて金額を示し、「お姉ちゃんはどうだ」ということを言ってくる。いやだからサウナに入ってすぐに寝たいのだよ疲れているからと思い、「No」と断るとすごすごと退散していきました。
大浴場、サウナ、シャワー、サウナ、シャワーとすっきりして、部屋に戻ってきて一息つくともう1時に。仕方がないので、このログを書いて寝ることにしました。就寝。