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2006年01月07日 22:32:15
 2005年の12月30日に、大学のサークル「たのしいRPG研究会」の関東メンバー4人で忘年会を行ないました。

 場所は品川、一次会は“適当な場所”ということで、現地でぶらぶらしながらチェーン店の「天狗」に入りました。

 そして二次会の場所を探すべくふらふらしていたのですが、そこで発見したお店が「長期熟成専門BAR 酒茶論(ShuSaRon)」というお店です。大当たりでした。

□長期熟成専門BAR 酒茶論(ShuSaRon)
http://www.infocellar.co.jp/
(Webサイトは、現在リニューアル準備中とのことでした)

 品川のプリンスホテル前の食べ物屋街の2階にある、現代風の佇まいのBARです。店の入り口には「古酒」と大きく書いてあります。

 二次会の場所を探していた私たちは、「何だか変わっていて面白そう」という理由でそのお店に入りました。



 テーブル席には先客があったので、私たちはカウンターに座りました。そしてマスターに、ここはどういう店なのかを尋ねました。

「ここは、日本酒の古酒を専門に扱っているBARです」

 珍しい。というか、日本酒に“古酒”というジャンルがあることを知らなかった私たちは、全員興味津々。いろいろと尋ねていくうちに、以下のことが分かりました。

・日本酒の酒造メーカーは、大手以外にも小さいところが無数にある。

・そういう酒造メーカーの中には、大手と差別化をはかるために、日本酒の“古酒”を扱っているところがある。

・このお店は、そういった古酒を扱う酒造メーカーたちの、アンテナショップとして運営されている。

・日本酒の古酒は、古い文献には書かれていたが一時期途絶えていた。そして最近復興した。

・今扱われている古い日本酒のなかには、海外に輸出される予定で貯蔵されていたものなど、いろんな由来がある。



 今まで知らなかった世界が一気に広がっていきます。そしてメニューを見ると、見たこともないお酒(それも全て古酒)がずらりと。壁にも古酒がたくさんあります。

 「何を頼めばよいのか分からないので、初心者におすすめなのはありますか?」と尋ねると、「それじゃあ、こういうのがありますよ」と、セットメニューを提示してくれました。

 いろんな古酒を3種類飲み比べるコース。同じ日本酒を、新酒と年代物とで飲み比べるコース。

 同じ種類を飲み比べてみたいということで、私たちは、年代だけが違う日本酒を飲み比べてみました。

 うわっ、確かに味が違う。古い方が、日本酒特有のアルコールのツンとする感じが取れてまろやかになっていて飲みやすいです。味も濃厚です。色も琥珀色に近くなっています。

 私は日本酒はあまり得意ではないのですが、これは美味しい。

 話を聞くと、ワインなどを熟成させるのと同じで、日本酒も熟成させるとどんどん味が変化していくそうです。そして色が付いていき、味がまろやかになっていく。



 これは面白い体験です。そして、人に紹介する価値のある店です。

 そう思ったので、「このお店のWebサイトとかありませんか? あれば、日記などに書きたいんですが」と尋ねると、マスターが名刺をくれました。

 “熟長 Asing Sake Master”と肩書きが。

 熟長ですよ! 名刺には、“野上ヒロノブ”名義で、漫画サンデーで「ホロ酔い酒房」の原案・監修をされているということも書いてありました。

 熟長は、昔はバーテンダーをやっていたこともあり、利酒師認定を持っているそうです。

 やたらお酒について博学だなと思ったら、かなりの酒マスターです。

 さらに私たちのメンバーが理系だと気付くと、酒の講釈も化学反応や分子レベルで解説してくれました。かなりのやり手です。



 「これは、マスターにお任せした方が面白い」と判断した私たちは、「何か面白いものをいろいろと飲んでみたいのですが」と尋ねました。

 すると、「日記に書くのでしたら、これなんかきっと面白いですよ」と出したのは、“33年物の味醂(みりん)”。熟成が進んで、コーヒーのように真っ黒です。

 「そういえば、アルコール依存症の人が味醂を飲んだりという話を聞きますね」と言うと、「元々味醂は飲用だったんです。今普通に売っている味醂は、酒税が掛からないように、わざと塩を入れているんです」と豆知識を披露。

 というわけで、“33年物の味醂”を飲んでみました。うわ、甘くて濃厚で美味い!

 さらに「こういう飲み方もありますよ」と、小さいグラス(ショットグラス?)に味醂を入れて、その上にコーヒー用のミルクを二つほど浮かべました。

「混ぜてしまうと分離してしまうので、飲む時に口のなかで混ぜてください」

 その通りにして飲んでみました。うわっ、これもまた美味しい! 不思議な味です。

 そんな調子で、“ワイン酵母で造った日本酒の古酒”や“シェリー樽で寝かした日本酒の古酒”など、マスターおすすめのお酒をいろいろと飲んでいきました。



 いや〜、面白くて、美味しくて、ためになるお店でした。

 今まで知らなかった“日本酒の古酒の世界”を見せてくれる、とってもよいお店でした。何より、マスターの蘊蓄が素晴らしく、とても勉強になりました。

 また行きたいと思います。というか、早く2度目行きたいです。

 余談ですが、熊本駅の近くにも古酒専門のお店があるそうです。熟長に教わりました。
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