-------------------------------------------------------------------------------- 「「デスクトップの表示」を作る」 つくった人 柳井 政和 URL : http://crocro.com/                           最終更新:2001.01.20 -------------------------------------------------------------------------------- ●経緯  Windows98以降、クイック起動バーがWindowsには標準装備になった。クイック起動バー とは、Windowsボタンの横にあるIEやOEのアイコンたちが入った領域のことである。  この中に、「デスクトップの表示」と言ったアイコンがある。このアイコンは、exeフ ァイルやショートカットアイコンでもないのにクリックすることでWindowsを操作するこ とができる。また、拡張子も表示されていない。不思議なファイルだ。  このファイルの正体を知りたいと思った。 ──────────────────────────────────────── ●情報1  まずは、拡張子「scf」について調べた。以下にその結果をまとめる。  拡張子「scf」はWindowsのエクスプローラー・コマンドを記述するファイルである。  この「scf」ファイルの特徴は以下の通りである。 ・拡張子が表示されない。 ・内容はテキスト。 ・書式はiniファイルと同じ。  実際の中身の例を、「デスクトップの表示.scf」「チャンネルの表示.scf」を元に示す。 (例1)デスクトップの表示.scf [Shell] Command=2 IconFile=explorer.exe,3 [Taskbar] Command=ToggleDesktop (例2)チャンネルの表示.scf [Shell] Command=3 IconFile=shdocvw.dll,-118 [IE] Command=Channels  以上である。[shell]セクションに「Command」と「IconFile」を記述して、次のセクシ ョンには、[Taskbar]や[IE]などのセクションがくる。ここには「Command」の値を記述す る。  このパラメータが本当に反映されているかを一応実験する。試しにアイコンファイルの パラメータをいじると、簡単にアイコンを変更することができる。この値をいろいろ変え て遊んでみた。 ──────────────────────────────────────── ●情報2  これらの「scf」ファイルは、Windows98では、「〜\Windows\System」フォルダに格納 されている。  もし、「デスクトップの表示」ファイルを誤って消してしまった場合は、ここにいき、 コピー&ペーストで「〜\Windows\Application Data\Microsoft\Internet Explorer\Quic k Launch」にファイルをコピーしてやれば復活させることができる。  Windows2000の場合は、テキストファイルに「デスクトップの表示.scf」という名前を つけ、以下の文章を書けば作成できる。 [Shell] Command=2 IconFile=explorer.exe,3 [Taskbar] Command=ToggleDesktop  他にもエクスプローラーを起動する「scf」ファイルも作れる。 [Shell] Command=2 IconFile=explorer.exe,1 [Taskbar] Command=Explorer ──────────────────────────────────────── ●情報3  さらに調査を進める。  2番目のセクションに複数のコマンドを記述してみる。しかしこれは初めのコマンドし か有効ではなかった。どうやらコマンドは1つしか受け付けないようである。  次は、これらのコマンドがどのファイルに関連しているのかを調べてみる。「Windos」 フォルダ以下を「ToggleDesktop」で検索してみる。  すると、「explore.exe」と「Shell32.dll」の中に対応するコマンドがあった。  情報1〜2で挙げた以外のコマンドも存在しそうだが、それぞれのファイルサイズが大 きいのであきらめた。  仕方ないので、ネット上で情報が落ちてないか探す。  検索エンジンやマイクロソフトの日本語サイト、英語サイトで調べたが、それ以上の情 報は発見できなかった。 -------------------------------------------------------------------------------- copyright (c)2001 Masakazu Yanai