2001.09.06(木)01 ペルシャの幻術師

 先週読み終わりました、文春文庫より発刊の司馬遼太郎の「ペルシャの幻術師」については、色々と言いたいことがありました。

 「ペルシャの幻術師」は、司馬遼太郎の初期短編を含む短編集です。

 まずは収録されている短編のタイトルを挙げたいと思います。

・「ペルシャの幻術師」

・「戈壁(ゴビ)の匈奴」

・「兜率天の巡礼」

・「下請忍者」(講談社文庫:最後の伊賀者 収録)

・「外法仏」(講談社文庫:最後の伊賀者 収録)

・「牛黄(ごおう)加持」(新潮文庫:果心居士の幻術 収録)

・「飛び加藤」(新潮文庫:果心居士の幻術 収録)

・「果心居士の幻術」(新潮文庫:果心居士の幻術 収録)

 やたら再録が多かったです(T_T

 8話中5話が再録。

 ちょっと残念でした。

 最初の3話だけでは、文庫本の体裁になりにくいので「無理矢理載せた」と言った感じでした。

 まあ、「2001年2月10日第1刷」なので、本人がタッチしていないのは明らかですので、仕方がないかなあとも思いますが。

 なので、この本のメインは初出である最初の3話でした。

 この3話、司馬遼太郎の初期の作品なのですが、他の司馬遼太郎の作品とだいぶ毛色が違っています。

 同じ本に収録されている他の5話とも明らかに違います。

 では以下、その違いについて書いていこうと思います。 

 まず文章についてです。

 初期の作品のためか、文章自体の書き方が違います。

 司馬遼太郎作品の特徴であるリズム感が、まだここでは確立されていないような感じがしました。

 次は物語の構成についてです。

 ここが大きく違っています。

 非常に詩的です。

 どちらかちうと幻想小説のような印象を受けました。

 似ているものとしては、クトゥルフ神話の小説かなあと。

 物語の構成自体がまるで詩のような構成になっていました。

 同じ作者の作品でも、初期の作品というのは特別なものなのかなあと思いました。

 司馬遼太郎の作品を期待して読むと、少しガッカリします。

 やはり司馬遼太郎は中・長編の方が面白いです。

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