2001.09.15(土)02 フォー食べました

 2001年9月15日に、「ブレイク寸前」という「フォー」を食べに行きました。

 「フォー」は、米粉で出来た麺を使い、香草をたっぷりと入れたベトナム風うどんで、ベトナム人の国民食だそうです。

 詳しくは「ベトナム人の国民食「フォー」がブームの兆し」を見てみてください。

 本日ふらふらと渋谷の町をうろついていたら「フォー」を扱っている店を見つけましたので入ってみました。

 「ASIAN NOODLES」というお店です(メニューの写真もあります)。

 以下が写真です。

 で、ここで一悶着ありました。


● 一悶着

 記念に写真でも撮っておこうと思い、パシャリ。

 いきなりお店のコックさんらしき人が出てきて「写真を勝手に撮らないでください」「どこで使うのですか」と怒り気味。

 少し話しを聞いてみようと思い「いけないんすか?」と、のらりくらりと逆に質問。

 すると店員が「うちは大きな会社なので、本社に問い合わせてください」「うちでは、どの雑誌に載せるかなどを選別しています」「本社の電話番号を持ってきますので直接交渉してください」とけっこう強い発言をしてきました。

 どうも私を雑誌の編集者かライターだと思っているようです。

 でも、デジカメ片手で歩いているライターとかあまりいないでしょうという気が。

 仕方ないのでのらりくらりと会話を続行。

 「食べようと思ったので、せっかくだから記念写真を撮っておこうと思ったんですがね、駄目なんですか?」「掲載すると言っても、ホームページに載せるだけですよ。行ったよという記録で。困ったなあ」「それにホームページって言っても、企業じゃなくて個人のですよ」

 終始好意的な声で応対していたら、「そうですか。いやまあ、それなら分かりました」と了解を取り付けられました。

 うーん、いきなり前途多難だなあ。

 ついでにそのコックさんに「どのフォーが一番美味しいですか?」と質問。

 「そうですね、私は鶏肉のフォーが一番好きです」と。

 早速店に入って「鶏肉のフォー」「セット」を注文しました。

 「セット」はオプションメニューを選べるので、生春巻きとラッシー(インドのヨーグルトドリンク)を頼みました。

 さて、店に入って店内を見渡してみました。

 「あれ、店員がいないぞ?」

 後で見に行ったら、厨房でウェイターとウェイトレスがたむろして雑談していました。

 グフッ。


● まずは前菜!

 注文して待つこと数分。

 まずは前菜として生春巻きが出てきました。

 春巻きを焼いたり揚げたりしない素のままの状態のものです。

 タレにつけて食べるようになっていました。

 まずはタレの味見かな?

 タレを箸につけて少し口に含んでみました。

 タレはけっこう美味しいです。

 期待が脹らみます。

 早速生春巻きを箸でつまみ、タレにつけてお口にパクリ。

 みるみる口に広がる違和感。

 そう、それは「香草」の味です。

 例えるならば、「森で雨に打たれた後の草」のような味がします。

 生臭い味です。

 「ゲッ」

 「香草」ってこんな味だったのか。

 私の口には合わん!

 背筋に悪寒が走ります。

 前菜でこれだ、メイン・ディッシュが来たらどうするんだ?

 ともかく、我慢して生春巻きを平らげました。

 だいぶ帰りたくなりました。

 予想外にボリュームがあったのが困り者でした。


● いよいよフォーだ!

 さて、ようやく前菜を食べ終わると、メインの「フォー」が出てきました。

 「香草」がドンと椀上に乗っています。

 「ヤバイ」

 冷や汗が出ます。

 乗っている「香草」は3種類。

 まずは麺を食べてみました。

 普通に食べられます。

 「これならOK」と一安心。

 後は、敵の「香草」を片付ければ万事解決です。

 1種類目の「香草」をぐっと堪えながらパクリ。

 ミント・ガムの味が口に広がりました。

 多分これミントです。

 ラーメンにミントは合わん!

 いや、まあ味覚というのは、ある程度の経験値で鍛えられていくものなので、こういった味に慣れていれば美味しいものになるんだとは思います。

 子供がコーヒー飲めないのに、大人になるとおいしくなるように。

 西洋人が旨味がわからないのに対し、日本人は旨味が分かるように。

 でも、私は「香草」に対する経験値は皆無なので、美味しいとは思えません。

 だいぶ吐きそうになり、くらくらしました。

 とりあえず麺で流し込んで1種類目の「香草」はコンプリート。

 ぜえぜえ、はあはあ。

 2つ目の「香草」への挑戦が始まりました。

 2つ目は生春巻きに入っていたのと同じ「香草」でした。

 「森で雨に打たれた後の草」のような味がする、生臭い「香草」です。

 こいつも麺で流し込んでコンプリート。

 ゲフッ。

 いよいよ最後の「香草」です。

 最後の「香草」は、「プールの後に口に残っている水」のような味がしました。

 どれも、私にとってはラーメンに合わない味です。

 というか食事にもお菓子にも合わない味です。

 泣きそうでした。

 どうにか3種類の「香草」を食べ終わったときには、麺の半分以上が消費されていました。

 恐るべき「フォー」

 あっ、麺と鶏肉は美味しかったです。

 口に合わなかったのは「香草」だけです。


● 最後のラッシー

 インドに行ったときにラッシーは飲んでいるので、「ちゃんと美味しいもの」だと知ってはいます。

 ですが、ここまで「香草」攻めにあっていると不安で仕方がありません。

 「ラッシーにも香草が入っているのでは?」

 かなりドキドキでした。

 出てきたラッシーは、上にハッカ粉とミントの葉が2枚乗っているだけで普通のラッシーでした。

 助かった。

 口直しにラッシーを飲んで、どうにか店を無事脱出しました。

 それから数時間、私の口の中では「香草」の味がリフレインしていました。

 ウーン、ウーン・・・。


● 結論

 「フォー」が日本でブームになりかけているということは、日本人の舌がアジア文化圏に対して広く受容できる味覚を獲得してきたことだと言えると思います。

 どうも私の舌は、まだまだ文化的に偏狭のようです。

 食えない・・・。

 韓国料理とか中国料理は好きなんですがねえ。

 インドも美味しかったです。

 でも、ベトナムの料理はちょっと。

 すっぱい系の料理や、スーっとする系の料理は駄目みたいです。

 「フォー」が美味しかったあなたは、きっとベトナムに旅行に行ける人です。

 私はベトナムには行けないことが判明しました。

 敗北。

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