● 2002.08.26(月)02 珠玉のメイドさんマンガ「エマ」(森 薫)1巻8/30発売

「メイドさん」という言葉にときめく人たちがいます。「メイド服」という言葉にもだえる人たちがいます。友人に「メイドさん属性はありますか?」と聞くと、「眼鏡をかけていたら最強!」という返事が返ってきます。

私の友人100人に「メイドさんは好きですか?」と聞くと、50人以上がメイドさんについて熱く語り始め、夜が明けます。

この事実から演繹すると、人類の半分以上は「メイドさん好き」ということになります。

その証拠に、人民網日本語版の「【北京】家政婦を雇う大学生が増加」という記事を読むと、中国でもメイドさんを好む人々がいるということが分かります。

電脳世界の御意見番とも言えるサイト「スラッシュドット ジャパン」でも、「中国ではメイドさんブーム」ということで熱い議論が戦わされています。

こんな全人類の半数以上が支持する「メイドさん」をこよなく愛する人がいます。マンガ家の「森 薫」さんです。公式サイトは、「伯爵夫人の昼食会」になります。「メイドさんに関係ありそうな名前をサイトにつけた」というほどの「メイドさん愛好家」です。

森 薫さんのサイトには、「メイドさん」関係のコンテンツが盛りだくさんです。と言うか、「メイドさん」関係のコンテンツしかないです。

同人時代は、「県 文緒」という名前で、やはりメイドさんマンガを描いていました。生粋のメイド人(びと)です。

2ちゃんねるでもスレッドが立ち(期待の新人!!森薫「エマ」)、漫画に関するWebページ「OHP」の芝田さんからは新連載当初に「雰囲気は上品で優しく、物腰が非常に柔らかい。きめ細かな作りがとても気持ちいい、今後とも楽しみな作品」と評され、連載開始後もよく感想を書かれ、その他各所で絶賛されています。

他に類を見ない超高純度なメイドさんマンガです。素晴らしい。現在の王者無きメイドマンガ界に帝王として君臨する事必至です」とまで書いているサイトもあるぐらいです。

そんな森 薫さんの「エマ」の単行本が8月30日に出ます(参考:ビーム:新刊情報)(補足:8/31、8/30の両情報がネット上にありましたので、公式サイトに従いました。31日は土曜日ですし)。

というわけで、本日郵便でエマ1巻が届きました。

エマ帯なし エマ帯あり
引用:エマ第1巻表紙:左は帯なし、右は帯あり



舞台は19世紀イギリス。無口で、美人で、眼鏡で、照れ屋のメイドさん「エマ」が主人公です。

そのエマが、ジェントリ(上流階級)の坊ちゃま(青年です)と出会うことで物語が始まります。きっかけは、エマの現在の女主人が、昔坊ちゃまの子供時代の家庭教師をやっていたことでした。

そして、2人は徐々に引かれあい、しかし気持ちを切り出すこともなく物語は進みます。そして周りの人々が動き出し、障害が発生しそうになった時点で1巻は終了。続きが今から楽しみです。

何よりよい所は、エマさんが内面から美人な所です。読者全員が、「エマさんに幸せになって欲しい」と思わず願う、とってもよい人です。ツボに入りまくりです。

扉絵
引用:エマ第1巻扉絵より

次によい所は、並々ならぬメイドさんへのこだわりです。「メイドさん」をキーワードとしてだけ使っているのではなく、きちんと物語の設定として使っているのがとてもよいです。

「メイド服を来ている女の子」ではなく、きちんとエピソードとしてメイドという存在を消化しきっています。随所に出てくる、メイドさんならではのエピソードは、読んでいてその世界への親近感を沸かせてくれます。

「眼鏡」についても、ただ単に眼鏡をかけているだけでなく、2話目から「なぜ眼鏡をかけているか」というエピソードを丸1話使って書き、ただの小道具では終わらせていません。

そして最後に取り上げるよい所は19世紀のイギリスの扱い方です。建物の描写だけでなく、インドからの友人の来訪や、その当時の人の寿命の短さを扱ったり、ミューディーズ(Mudie's Circulating Library:19世紀の最大級の貸し出し図書館)が出て来たり、ジェントリの階級意識など、色々と当時の道具立てを出してきてくれます。

シャーロックホームズなど、ああいった雰囲気が好きな人はそれだけでも一読する価値があると思います。私もああいった雰囲気は大好きです。

メイドさん好き、眼鏡っ娘好き、イギリス好きの方は、必買のマンガと言えます。それ以外の方も一読の価値があります。お勧めです。

1巻には、2002年1月~7月号に収録されていた7話が収録されています。以下、各話のタイトル一覧です。

  • 第一話:訪問
  • 第二話:眼鏡
  • 第三話:南からの訪問者
  • 第四話:ラブレター
  • 第五話:写真
  • 第六話:ふたつの時計
  • 第七話:父、リチャード・ジョーンズ



というわけで、最後に森 薫さんの公式サイトに再度リンクを張っておきます。

「森 薫」公式サイト : 伯爵夫人の昼食会

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