●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●                  Maiking of PBM                 PBMで活躍する ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●                                     柳井政和 ver 0.01 1999.12.28 ver 0.02 2000.01.07 ver 0.03 2000.01.16 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■決め台詞 ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  本項以降では、おもに「小説形式」の「PBM」を中心に話を進めていこうと思います。  さて、「PBM」で活躍するには、どうすれば良いのでしょうか? それは、「主催者」 によって、より採用されやすい行動を取ることです。  ここでは、「主催者」によって採用されやすいキャラクターや行動について、考えてい きたいと思いますます。  また、私が「PBM」の「主催者」をやっているときに、実際に採用の成否を分けてい る要素のいくつかも紹介していきます。  以下の内容から、それぞれの、「PBM」攻略方法を作っていってください。 ────────────────────────────────────────  まずは「決め台詞を盛り込もう」ということです。  人は「決め台詞」に弱いものです。  古今東西、人間は、その状況に置かれた人間の本質を表す「決め台詞」には、心を動か されてしまいます。これは紛れもない事実です。  ゲームの内容、ゲームの流れに即した「決め台詞」を用意し、キャラクターにしかるべ き行動を取らせれば、その台詞は非常に価値ある「決め台詞」になります。もちろん、そ の「決め台詞」をしゃべるキャラクターも、非常に価値あるキャラクターになります。 ────────────────────────────────────────  自分のキャラクターが、ゲームのどの場面で、どんな「決め台詞」を吐くか。また、そ のことがゲームにとって、どういう意味を持つのか。  そうやって考え抜かれた「決め台詞」を持たせたキャラクターは、どんな武器を持った キャラクターよりも、その場の中で価値を持ちます。  活躍の場は、数値だけでつかみ取るものではありません。広い視野、効果的な演出、積 み重ねた策略を「参加者」が持つことによって、その「参加者」のキャラクターは十分に 活躍することができるようになります。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■見せ場を作ろう ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  「戦って勝つ」確かにそれは素晴らしいことです。  では、負けたキャラは活躍できないのでしょうか?  いえ違います。勝った兵より、敗残の将の方が脚光を浴びることは、歴史でも少なくあ りません。それはなぜでしょうか? それは、そのキャラクターに「見せ場」があるから です。 ────────────────────────────────────────  「見せ場」とは何でしょうか? それは、物語を語る上で、欠かせない「場面」です。  歴史でも、そういったターニングポイントはいくつもあります。  「見せ場を作る」とは、ゲームの進行上欠かせない「場面」でしかるべき「活躍」をす ることです。ゲームの進行と関係ない場所で、どれだけ活躍しようとしても、それは没に なるだけです。無駄な紙面になります。  自分のキャラクターの活躍が、ゲームの進行上、重要な位置にきちんと乗っかっている か、絶えず考え続けて下さい。また、その「見せ場」が一人よがりにならないように気を 付けてください。  キャラクターの「見せ場」を作り、行動させる。そうすれば、おのずとキャラクターは 活躍していくものです。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■理詰めで攻めろ ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  「PBM」で活躍するのに必要なのは、論理的思考能力です。  ゲームの進行を見定め、効果的にキャラクターを動かしていく能力が必要です。これは、 戦国時代の武将が、軍略や政略を練るのに似ています。 ────────────────────────────────────────  「理詰め」で攻めるために必要なのは、もちろん「情報」です。情報なしに、策略はあ りえません。  情報が集まれば、ゲームの次の展開を「読み」ます。可能な限り先を読むのが良いでし ょう。  その際重要なのは、「歴史は人が望む所にしか行かない」という真実です。自分の希望 を叶えるのが策略ではなく、歴史の流れに自分を乗せるのが策略です。大局観を持たなけ れば、天下を取ることはできません。これは、「PBM」でも同様です。  天下を取る(「PBM」で活躍する)ためには、人の望みを叶えることで、自分の望み も叶える。そういう流れを作っていかなければなりません。決して、自分の望みを叶える ために動くのではありません。自分のためだけに動こうとすると、必ず時勢を読み違えま す。 ────────────────────────────────────────  「読み」がある程度かたまれば、次は「策略」を練ります。  この「策略」を練る際には、自分の勝利条件が不可欠です。自分のキャラをどういう状 態にするか、これなしでは策略は練れません。  そしていよいよ「交渉」をおこないます。「交渉」を成功させるためには、相手の望み を十分に理解しておかなければなりません。相手を利することで、みずからに利が転がり 込んでくるように世の中の仕組みを作り変えていく。そうやって、自分のキャラクターの 活躍の場を作っていきます。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■協力者を作ろう ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  世の中を動かすのは「人」です。1人の意見は小さくとも、10人の意見は無視できな いことは少なくありません。これは「PBM」でも同じです。 ────────────────────────────────────────  目的を同じくする仲間を探し、共同戦線を張りましょう。一匹狼は、歴史を動かすこと はできません。  その共同戦線が一つの勢力を持てば、他の「参加者」は無視できなくなってきます。こ うなればしめたもの。自分達が支配権を持って、ゲームを進めていくことができるように なるでしょう。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■既成事実を積み上げていく ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  世の中は「起こったことだけが事実」。「PBM」は「書かれていることだけが事実」 です。コツコツと積み上げていった「既成事実」は、後々大きな力となります。 ────────────────────────────────────────  政治家のように、後々の布石となるように、自分のキャラクターの「既成事実」を積み 上げていってください。 =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=--------- ■ ■■■行動の目的を書く ■ =---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------=---------  これは、重要なことですが、意外と忘れられがちな内容です。行動だけを宣言するより も、その背景にある行動の「理由」、「目的」を書けば、その行動が成就する可能性は飛 躍的に増大します。 ────────────────────────────────────────  それは、その行動に「価値」が出てくるからです。「価値」とは、ゲーム進行上の意味 とも言いかえられます。「価値」のある行動は、主催者によって扱いやすく、採用の決定 も早い段階で決まります。  もちろん、その行動の目的が、非常に狭い視野から出た行動ならば、「価値」は低くな ります。  「PBM」はゲームです。そのキャラクターの行動が起こす結果は、そのキャラクター 以外の世界に対して波及します。自分の一手が、ゲーム全体の中で、どういう意味を持つ かを考えて行動しなければならないでしょう。 ────────────────────────────────────────  「PBM」では、キャラクター個人の「目的」はもちろんのこと、ゲーム全体の「目的」 にも適合するような行動を宣言していくべきです。  自分の行動が、歴史のパズルのワンピースになるかどうか。自分の行動が、ゲームの歴 史で正しい位置にはまるかどうかを考えてから行動するべきです。