-------------------------------------------------------------------------------- 「JAVAなお話 前編(JAVAとJAVA Scriptの違い)」 つくった人 柳井 政和 URL : http://crocro.com/                           最終更新:2001.01.20 -------------------------------------------------------------------------------- ●JAVAなお話  友人とやりとりした「JAVAって何?」のお話を公開用にまとめた「JAVAなお話」。  今回はその前編。2000年11月5日のメールです。  だいぶ内容を簡単にして説明していますので、上級者の方からは「厳密に言うと違うぞ !」「おい、それは強引じゃないか!」という突っ込みもあるかとは思います。  まあ、それはご容赦ください。上級者の方向けの文章ではないですので。 (以下、とうとつに始まりますが、これは他のメールのやり取りの流れでこの話が始まっ ているせいです。あまり深く考えないでください(^^)) ──────────────────────────────────────── ●Q.ところで、JavaとJavaスクリプトって違うん?    て言うぐらい、何にも知りません。  それじゃあ簡単に説明します。 ・簡単にプログラムを書いてみたい → JAVA Script ・ちゃんとしたプログラムを作りたい → JAVA  これじゃあ何なのでもう少し詳しく解説します。 ■JAVA Script  JAVA Scriptは、ホームページのHTMLファイルに直接プログラムをテキストで書き込む ものです。  これは、テキストで書くだけで、ブラウザが勝手にプログラムを実行してくれるので非 常に便利です。  例えば、表を出力するページのとき、表の全てのマスにHTMLのタグを打つのは非常に面 倒です。しかしプログラムで書くと面倒なタグを自動で付け加えたりすることができます。  表のように定型のものはJAVA Scriptでプログラムとして実行した方が楽です。大きい 表なら、半分ぐらいのファイルサイズになります。  このJAVA Scriptというのは、ブラウザの上で実行するのを目的とした簡単なプログラ ム言語というわけです。ホームページの飾り的に使っている人が多いみたいですが。  私のホームページにも、ほぼ全ページJAVA Scriptが入っています(CGIと連動させてア クセス解析をおこなうためのプログラムです)。 ■JAVA  JAVAは汎用プログラム言語です。  そもそもJAVAが発生したのは、UNIX、MAC、WINDOWSなどで、OSが違うと同じソフトが使 えないということが原因でした。毎回プログラムを書き換えないといけないのは非常に非 効率です。  JAVAでプログラムを書くと、OSが違ってもプログラムが実行できます。ここがJAVAの一 番の魅力です。  普通はMACのソフトはMACだけで、WINDOWSのソフトはWINDOWSだけでしか動きませんよね。 それがJAVAならどこでも動く。便利ですね。  最近だと、家電や携帯電話(2000年年末実現予定)上でも動きます。  こんなに便利なら「なぜJAVA Scriptなんか使うのか?」という疑問が出てくると思い ます。  それはJAVAが難しいからです。  JAVAでは、JAVA Scriptと違って、テキストで書いたプログラムをコンパイルしなけれ ばなりません。コンパイルとは、パソコンがプログラムとして実行できるバイナリ形式に 変換することです。  「何のこっちゃ?」と思うかもしれませんが、ようするに「ややこしいこと」をしない といけないわけです。  このコンパイルという作業が入るために、初心者の人が簡単にプログラムを書くのは難 しくなっています。  JAVA Scriptなら、ブラウザとテキストエディタだけあれば簡単にプログラムが書けま す。  実のところJAVA Scriptが出てきたのはそういう理由があります。JAVAが素人にはちょ っと難しいということで、JAVA Script(JAVAのようなことがScript処理で簡単にできる 言語)が出てきました。  Script処理とは、テキストで書いた文書をそのままプログラムとして実行してくれる処 理のことです。 ■まとめ  というわけで、 ・簡単にプログラムを書いてみたい → JAVA Script ・ちゃんとしたプログラムを作りたい → JAVA  と簡単に考えてもらえば良いです。 (JAVAなお話 後編へ) -------------------------------------------------------------------------------- copyright (c)2001 Masakazu Yanai