● 本のお話 ●

● 2003.11.07(金)01 ディズニーキャラがいっぱい キングダムハーツ 天野シロ

ディズニーという会社をご存知でしょうか?

ミッキーマウスやドナルドダック、グーフィーなどの版権を所有している会社です。えっ、知っている? まあ、世界的に有名な企業ですし。ネットでもよく話題を見かけますし。

そんなディズニーとがっぷり四つで組んで、2002年春に発売された、ディズニーキャラがいっぱい登場するゲームがあります。組んだのは、ゲーム業界の雄「スクウェア」。ゲームの名前は「キングダム ハーツ」です。


さて、世の中には同人誌というものがあります。この同人誌、人気のバロメータとして非常に分かりやすいものです。人気のある作品の同人誌はたくさん作られます。

スクウェアの出すゲームは、同人業界でも非常に人気が高く。ファイナルファンタジーの同人誌などは、星の数ほど世に出ています。このゲーム「キングダム ハーツ」は「ディズニーのキャラとスクエアのキャラが夢のコラボレーション」を遂げた作品です。どちらのキャラクターも濃いファンが多いので、同人誌としてもかっこうの題材です。

しかし、この「キングダム ハーツ」。同人誌印刷業界には衝撃を持って迎えられました。

実はディズニーという会社。子供に夢を与えるキャラクターたちで有名な以外に、もう1つ有名なことがあります。それは、自社のキャラクターの権利に関して、非常に厳しいことです。

そのため、日本同人誌印刷業組合では「キングダムハーツの同人誌、グッズ類は印刷できない」との通知を出したほどです(参考:「キングダムハーツ」の同人活動)。

日本同人誌印刷業組合から異例の通知が出たのにはもう1つ理由があります。この「キングダム ハーツ」は世間での人気が高く、「キングダム ハーツ」の本を欲しがる人が多いと予想されたからです。ちなみに、「キングダムハーツ」は、100万本以上売れた大ヒットゲームです(2002年11月時点で、162.8万本(うち日本83.8万本、北米74.5万本) 参考:エフイズムネット ~ Famitsu Intelligence Strategic Marketing Net)。宇多田ヒカルがテーマ曲を歌っていたことで覚えている人もいるかもしれません。

「キングダム ハーツ」は、人気は高いけれど、同人誌でマンガを見ることが難しい。そういったファンのストレスが溜まるような作品なわけです。

しかし、マンガを読もうと思えば実はあっさりと読むことができます。「キングダム ハーツ」のマンガが連載されている雑誌がありますので。マンガ雑誌ではないので、マンガファンの人も見逃しているかもしれません。掲載されている雑誌は、エンターブレインから出ている「ファミ通PS2」です。

というわけで、ファミ通PS編集部より、好評連載中の「キングダム ハーツ」の、マンガ単行本とリリース資料が届きました。早速読了。感想を書こうと思います。その前に電話をかけて……。

柳井「あの……。画面キャプ取れないですよね、このマンガ」

編さん「勘弁して下さい。私のクビが飛びます」

やはり版権の問題などもあるので画面キャプチャはできないようです。というわけで、掲載可能な画像を頂きました。


カラーの美しさに定評のある天野シロ氏による表紙
青色がとてもきれいです
(C)Disney

また、表紙キャプチャでは得られない、表紙原画状態の画像も頂きましたので掲載しておきます。ちょっとラッキーです。


スクウェアのキャラとディズニーのキャラが一緒に登場
(C)Disney

この日、リリースで初めて知ったのですが、ディズニーの権利表記は明朝体で書くそうです。

(C)Disney(ゴシック)ではなく、(C)Disney(明朝)が、ディズニー社推奨表記だそうです。勉強になりました。


さて、この本の作者の天野シロ氏ですが、ファミ通ブロスにて「レジェンド オブ マナ」を連載していただけあって、スクウェア作品のマンガ化はお手の物のようです。雰囲気がとてもよいです。

ゲーム雑誌内のマンガ連載なので、毎回8ページ程度のページ数なのですが、この尺で長編マンガを連載しているのはなかなか大変そうだなと思いました。キャラが多くて、話が多いのに8ページ程度という少ないページ数。それも毎回新登場キャラが現れるし。

でも、それでマンガとして破綻していません。

なぜなら、出てくるキャラが、みんな知っているキャラばかりだからです。

そう。ディズニー映画に登場する有名なキャラたちです。ドナルドとグーフィーが、チシャ猫と会話しているシーンなどは、よくよく考えてみるとかなりシュールです。キャラの登場シーンに、説明エピソードがいらないマンガ。なかなかこういうマンガはありません。

また、この本のように複数のディズニー作品のキャラが同じマンガで競演するのは日本初だそうです。普通だと、怖くてできないという話もありますが。

それはともかく、適度にデフォルメされてかわいいキャラたちはなかなかよいです。特に、61ページのユフィの絵は個人的ツボです。

スクウェア系の作品が好きな人は、文句なしに買いの本だと思います。絵もうまいし、キャラやお話の再現度も高い作品です。

私個人としては、マンガ本体より、各話の表紙に興味が行きました。表紙で大きくディズニーキャラが描かれているのですが、この表紙の出来がよいです。イラストとして楽しめます。

1巻はストーリーの触りぐらいしか出てこないので、今後の展開に期待です。

うーん、画面キャプが取れないのが痛いです(^_^; 絵のうまいマンガ家なので、絵を載せるのが1番なのですが。

……感想を書くのにも度胸がいるということを、改めて知りました。


● 参考リンク

天野シロ同盟~YASAGURE~  天野シロ先生ファンによる応援・交流サイト

LOMトトクラブ レジェンドオブマナ・天野シロ関連書籍紹介

キングダムハーツ 1



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