[ 貴族の務め(ADEL VERPFERICHTET) ]

[ 概要&デザイン ]  [ データ ]  [ ゲームの紹介 ]  [ ゲームの流れ ]

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パッケージ写真


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コンポーネント写真

●概要:
 素晴らしいアンティークのコレクションを集め、素晴らしい展示会を開こう。

 それが我々貴族の務めなのだから。

 ゲームの面白さだけでなく、その独特の貴族の世界観が楽しいボードゲームです。

 ボードゲームを知らない人でも、思わずこのゲームのファンになってしまいます(^o^

●デザイン:
 1990年、F.X.Schmid社製。

 ゲームのシステムだけでなく、秀逸なコンポーネント・デザインと、独特な世界観が光るゲームです。

 ボードゲーム初心者の人でも簡単に楽しめるので、ボードゲーム経験の有無に関わらず薦められるゲームです。



●データ:
分類  :  アナログ >> ボードゲーム
国籍  :  ドイツ
最適プレイヤー人数  :  5人
プレイ時間  :  1時間

参考Webサイト :
  Nagoya EJF >> Nagoya EJF Game Index >> Nagoya EJF Game 貴族の務め
http://ejf.cside.ne.jp/review/adelverflichtet.html


●ゲームの紹介:
 このゲームの目的は、アンティークのコレクションを集め、素晴らしい展示会を催し、得点を集めることです。

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行動カード

上段が展示会で使うカード、
(展示、探偵、泥棒)
下段がオークションで使うカード
(泥棒、小切手)になります。
 このゲームの行動は、全て行動カードを裏返して出すことによって宣言されます。

 裏返したカードは互いにその内容が見えません。

 全員カードを出した時点で一斉にオープンして、カードの行動を解決していきます。

 このカードの内容は、ちょうどジャンケンの3すくみのようになっています。

 他のプレイヤーがどの行動をおこなうかを読み、互いの裏をかいていくわけです。

 それでは、ゲームの詳細を見ていきましょう。

 ゲームは、「目的地の宣言」と、「オークションでの行動宣言」「展示会での行動宣言」の3つの部分から成り立っています。

 それでは、順次説明していきます。



  • 「目的地の宣言」について

     まず、手番の最初に各プレイヤーは「目的地の宣言」をおこなわなければなりません。

     目的地には、「オークション」「展示会」があります。

     それぞれの場所に参加する人が少ないほど、その場所に行った人は有利になります。

     ライバルは少ないほど利益は大きいというわけです(^^

     他のプレイヤーの状況を見つつ、自分の目的地を決めていきます。

     目的地が決まれば、次はそのそれぞれの場所での行動宣言です。



  • 「オークションでの行動宣言」について

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    小切手カード

    各色で小切手の金額が異なります。
    各色ごとに、戦略を変える
    必要があります。
     「オークション」では、アンティークの品々を競り落とすことができます。

     各プレイヤーは、自分の手持ちの「小切手カード」を裏にして出し、どの値段で場の商品を購入したいかを宣言します。

     このとき、最も高い金額をつけたプレイヤーが、オークション会場の商品を落札します。

     この「オークション」では、「小切手カード」以外にも出せる行動カードがあります。

     「泥棒カード」です。

     「泥棒カード」を出したプレイヤーは、商品を落札できない代わりに、競り落とす際に使われた小切手を盗むことができます。

     (商品が落札された後に小切手を盗むので、商品を落札したプレイヤーはきちんと商品を入手できます)

     またこの時、2人以上の「泥棒カード」が出された場合は、泥棒たちは牽制しあって小切手を盗めないまま終了します。

     小切手を使うばかりだと、いつか小切手が無くなるので、うまく「泥棒カード」を使ってお金を回収していきます。

     (なんてヒドイ貴族だ(^^;)



  • 「展示会での行動宣言」について

     次は「展示会」です。

     ゲームの勝敗はこの「展示会」で決まります。

     「展示会」では、プレイヤーは「展示カード」「泥棒カード」「探偵カード」を出すことができます。

     これはちょうどジャンケンの3すくみのようになっています。

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    アンティークのコレクション

    コレクションは、テーマごとに
    アルファベットが異なります。
     それでは、それぞれについて説明していきます。

     「展示カード」を出したプレイヤーは、手持ちのアンティークのコレクションを披露します。より多くのコレクションを出したプレイヤーが勝ちになります。

     コレクションは、カードのアルファベットがつながっているカードしか出せません。

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    マスの数字

    マスの上段が1番素晴らしいコレクション
    を披露したプレイヤーの進む歩数、
    下段が2番目のプレイヤーの進む
    歩数です。
     「AABBBBC」といった組み合わせでは出せますが、「ABB FFG」といった組み合わせでは出せません。

     より多くのコレクションを披露できたプレイヤーは、現在1番得点の多いプレイヤーが止まっているマスに書いてある数字分だけ前に進む(得点を得る)ことができます。

     2番目に多くのコレクションを披露できたプレイヤーは、現在1番得点の多いプレイヤーが止まっているマスの下の数字の数だけ前に進む(得点を得る)ことができます。

     「泥棒カード」は、展示されたコレクションを盗むことができます。

     「泥棒カード」を出したプレイヤーは、展示をおこなった全てのプレイヤーのコレクションから1枚ずつコレクションを奪うことができます。

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    探偵に捕まった泥棒たち

    探偵に捕まった泥棒たちは、牢屋が
    いっぱいになると順次出獄してきます。
     「探偵カード」を出しプレイヤーは、「泥棒カード」を出したプレイヤーがいれば、その泥棒を捕まえることができます。

     (泥棒は、コレクションを盗んだ後に捕まります)

     泥棒を捕まえた探偵のプレイヤーは、自分の現在の順位の歩数分進むことができます。

     このルールのため、各プレイヤーの現在の順位で出しやすい行動が決まり、互いに行動を推理し合うことができます。

     (例:順位の低いプレイヤーは「探偵」を出しやすい。コレクションの少ないプレイヤーは「泥棒」を出しやすいなど。)

     最終的に、ゴールのマスに誰かが入った時点で「最終展示」をおこないます。

     この「最終展示」の後、最も得点が多かったプレイヤーがゲームの勝利者になります。


  • ●ゲームの流れ:
  • 序盤戦

     このゲームはスタートダッシュが大切です。

     最初になるべく進んでおき、他のプレイヤーが展示で勝ってもあまり進めないマスまでコマを進めるのが常套手段になります。

  • 中盤戦

     最終展示に向け、コレクションを集めていきます。

     あまりトップから引き離されないようコマを進めておく必要があります。

     あまりにもトップから遠いと、最後の逆転の可能性が無くなってしまいます。

  • 終盤戦

     最終展示で勝つと高得点が得られます。

     なるべくゴール近くまで進んでおき、最終展示の後、トップの位置に立てるようにがんばります。





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