●ゲームの紹介:
ここでは、K.G.B.でプレイされた「UNO」タイプの紹介をおこないます。
「イオンカードのUNOタイプ」(以下イオンカードと表記)の目的やプレイ方法は、基本的に「UNO」と同じです。
説明書では「ページワンと似ている」といったことが書かれていますが、ゲームとしては、「UNO」に近い作りになっています(これは商品名の掲載の問題があるためだろうと推測しています)。そのため、「通常のカードをいかに消費するか」よりも、「特殊なカードをいかに使うか」に神経を使うゲームになっています。
カード写真
左は「-1」、右は「+1」のイオンです。 |
「イオンカード」では、通常のカードは1枚ずつイオンを表しています。イオンは正電荷を帯びたものと負電荷を帯びたものがあり、さらに価数があります。ここら辺は実際のイオンとまったく同じです。
これらの科学の用語がいまいち分からない方は、参考Webサイトに化学の知識を身に付けるサイトを掲載しているので参考にしてください。
では、ゲームのルールの紹介をしていきます。通常カード(イオンのカード)の出し方のルールは以下の3つになります。
(1)捨て場に出ているカードの逆の電荷のイオンでなければ出せない。これは、正なら負のカード、負なら正のカードを出さなければならないことを意味する。
(2)捨て場に出ているカードと同じ価数のイオンでなければ出せない。これは、+2なら、-2のカード、-3なら+3のカードを出さなければならないことを意味する。
(3)ただし、「まったく同じイオンを複数枚出す場合」は1枚のカードでなくとも良い。この場合は、捨て場のカードに釣り合う価数にして出す必要がある(「+2」のカードに対して、同じ種類の「-1」2枚)。
※ また「UNO」のワイルドカードに当るカードは、化合物を作らないヘリウムやネオン、アルゴンなどの「希ガス」類になっています。
さて、いよいよ核心です。ここからがこのゲーム「イオンカード」の最大の特徴である「色」カードの説明になります。
「イオンが結合して沈殿物を作る実験」を中学校の頃に経験した人は多いのではないでしょうか?(私はおこないました) その沈殿物の「色」が、このゲームの核心になります。
この「色」カードは、自分に対して足枷となるカードです。「色」カードは、イオンが結合して特定の「色」になったときにしか捨て場に捨てられないカードなのです。
「色」カードには、それぞれその「色」の化合物が列記されています。
自分の手札に「色」カードがあるとき、カードに書かれた化合物ができたらすぐに「色」カードを捨てられます(自分の手番でなくとも捨てられるます)。
しかし、同じ「色」のカードを持っている人が2人いた場合は(同じ「色」は全カード中に2枚)、早い者勝ちで1人だけ捨てられます。
この「色」カードが使われると、順番は使ったプレイヤーに移り、ゲームは続行されます。
この「色」カードがなかなか使用できないために、プレイヤーは神経を尖らせて捨て札を観察しつづけることになります。
また、ゲーム自体の戦術もこの「色」カードに絡んだものとなっています。「色」を作り易いイオンはわざと手元に残しておいたり、相手の持っているだろう「色」を作る可能性のあるイオンは無色の組み合わせで消していったりなどといった駆け引きが楽しめます。
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