●ゲームの紹介:
このゲームの目的は、ゲーム終了時に、自分が建てた建築物の勝利点の合計が最も高くなることです。
このゲームは、2つのフェイズを繰り返すことで進んでいきます。
1つ目のフェイズが「職業選択フェイズ」。2つ目のフェイズが「建築フェイズ」です。
まずは「職業選択フェイズ」から説明します。
各プレイヤーは、前回王様だったプレイヤーから時計回りにに職業を選択していきます。この選択した職業は他のプレイヤーに対して秘密にしておきます。
順番に職業を選択していくので、自分以降の手番、また自分より前の手番のプレイヤーたちが、どの職業を選んだかをおぼろげながら推理することができます。
手番が後のプレイヤーは余り物の職業しか来ないので、「気づくと泥棒ばかりやっている」なんてときもあります。
けれども、ゲームの状況によってなりたい職業が変わっていくので、そうそう同じ職業を続けておこなうことはありません。
以下に職業の一覧を挙げておきます。数字は次の「建築フェイズ」での行動解決順番を示しています。
(1)暗殺者
(2)盗賊
(3)魔術師
(4)王
(5)牧師
(6)商人
(7)建築家
(8)傭兵
各プレイヤーの職業が決まったら、「建築フェイズ」に移行します。
「建築フェイズ」では、各職業ごとに決まっている行動解決順番ごとに行動をおこないます。
各プレイヤーが自分の手番でおこなえることは3つです。
補充
建築
特殊能力
1つ目はお金を補充するか、建築カードを補充することです。
このゲームは、建築物の勝利点の合計を競うゲームですので、建築カードがなければ始まりません。
ですがこの建築カードは自動では補充されません。建物を建てたら手札は少なくなったままです。
また建築カードを使って建物を建てるにはお金がかかります。
そこでどちらかを補充しながらゲームを進めていきます。この「どちらか」というのが後の説明で非常に重要になってきます。
2つ目は建物を建てることです。
手持ちの建築カードの、建築コスト分のお金を支払えばその建物を建てることができます。
建築コストは、そのままゲーム終了時の勝利点になります。
3つ目は特殊能力の使用です。
特殊能力は、各職業によって違います。
例えば暗殺者なら「他の職業を暗殺してその職業のプレイヤーの手番を飛ばす」。泥棒なら「他の職業のプレイヤーからお金を盗む」。商人なら「追加収入」、魔術師なら「手札交換」などと非常に多彩です。
ここで重要になってくるのが、先ほどの「お金か建築カードのどちらかしか引けない」ということです。
お金をたくさん持っているプレイヤーは泥棒に狙われやすくなります。良さそうな建築カードを持っているプレイヤーは、魔術師に手札を交換されてしまいます。
その他、様々なジレンマがこの職業の特殊能力に仕込まれています。
各プレイヤーは、互いの腹を読み合いながら操る職業を決め、勝負を有利に進めようとします。
この腹の読み合いと、職業のジレンマが操り人形を面白いゲームにしています。
|
|