●ゲームの紹介:
このゲームの目的は、自分のロボットをうまくコントロールして、誰よりも早く通過点を通ってゴールに辿りつくことです。
このゲームがただのレースゲームでない点は2つあります。1つはロボットの動きをプログラムすること、もう1つは危険極まりない工場です。
ではまずロボットのプログラムから説明していきましょう。プレイヤーはゲーム開始時点で8枚の蚊プログラムカードをもらいます。このプログラムカードには「↑1」「↑2」「←┐」「┌→」・・といった移動・方向転換の命令が書かれています。このカードを5枚選んでそのターンの自分のロボットの行動を決めます。
ここで重要なのは、ロボットは他のロボットにぶつかると、そのロボットを押してしまうということです。つまり、プレイヤーがそれぞれ勝手にプログラムを組んだ結果、互いに押し合いへし合い思いもよらぬ場所で走り出したりするわけです。
さらに、この結果走り出すだけでは済むわけがありません。予想外の場所に走り出した結果待っているのは危険極まりない工場です。工場はゲームの盤面になっており、ロボットはこの盤面の上を進みます。このボード、よく見ると色々な絵が書いてあります。
例えば崖。落ちると死にます。ベルトコンベアー。1命令実行されるたびにロボットをあらぬ場所に運んでいきます。レーザー。ダメージを受けます。他にもスリリングな仕掛けがいっぱいです。
この結果、ロボットはプレイヤーの意図に反して即死(即破壊?)したり、ダメージを負います。さて、ダメージを受けるとどうなるのでしょう。手札の枚数が減ります。
手札の枚数が減ったプレイヤーは、少ない命令の中でロボットのプログラムを作らなければなりません。その結果、さらに場は混乱します。ダメージを負ったロボットは、他のプレイヤーにとって突拍子もない動きをするので非常に迷惑です。
盤面のダメージだけでも恐いのに、各ロボットは全命令が終了したら(ターンが終了したら)、ピキューンとレーザーを前方に発射します。もちろんそのレーザーが当たったロボットはダメージを受けます。
押し合いへし合い互いに邪魔し、破壊しあいながら進むレースはまさに狂気のレース。必死に考えたのに、壊れてしまうロボットが何とも言えず楽しいのです。ロボラリーは、ちょっとマゾ的な快感が味わえる痛快ボードゲームです。
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