2001年8月24日着で 「Comic Studio」 のver 1.03が郵便で送られてきました。 以下がその写真です。
● アップデート用のCDを調べる アップデート用のCDをドライブにいれて、まずはビルド日やフォルダの更新日時を検証してみることにしました。 まずはアップデート用のEXEファイル「ComicStudio1xx_103.EXE」のプロパティについてです。
仕方ないので「全般」ページの「ファイルの更新日時」を見ていただくことにします。
ちなみにこのEXEファイルのReadmeの更新日時は「8月21日の14時18分55秒」でした。 補足情報として、同梱のCalender102のEXEファイルの更新日時は「8月8日の16時45分18秒」でした。 さらに続けてアップデート用のEXEファイル「ComicStudio1xx_103.EXE」が入っていたフォルダのプロパティを見てみます。
つまり、このver 1.03は、コミケ直前(発売日直前)に作られ、21日ぐらいまでデバッグされた後、21日午後~22日にCD焼き、23日発送、24日着のスケジュールで動いていたことが推測できます。 つまり、発売語の意見は何も反映されていないことがいきなりわかってしまいます。 「そうか、重いままなのか・・・」 予想はついていましたが、ちょっとだけガッカリしました。
● アップデート用のファイルをインストール アップデート用のファイルをインストールしてみました。 インストールは無事終了。 ReadMeを見る限りでは、以下の点がアップデートされているそうです(以下ReadMeより抜粋)。
この程度ならダウンロードでも良かったのにと思いました。 それでは試しに絵を描いてみましょう。 早速ソフトを立ち上げて見ました。 そしてサクサクッと絵を描いてみました。
やはり重いです。 拡大して絵が描けないので、パキッとした絵を描くのは難しいですね。 ふにゃふにゃした絵か、動物みたいに毛だらけの絵だと割りときちんと描けるのですが。 「Comic Studio」 のサンプルのマンガたちは、いったいどんなマシンで描いたのだろうかと気になるところです。
● 閑話休題 拡大・縮小の問題点 上の絵を描いているときに気づいたのですが、ネームレイヤーで、拡大・縮小を選んでサイズを変更するとアンドゥーが効かないみたいです。 (※ 他のレイヤーでは試していません) 上記絵を描いているとき、縮小しようとして縦横比を間違えたのでアンドゥーしようとすると、アンドゥーが効きませんでした。 どうも、拡大・縮小はアンドゥーが効かない模様です。 またさらに悪いことに、Shiftを押しながらの操作で、拡大・縮小の縦横比固定ができません。 というか、根本的に縦横比固定での拡大・縮小はできないみたいです。 数値入力もできません。 せっかくのデジタルのわりには、こういうことができないのはもったいないなあと思いました。
● DLLを調べる さて、バージョンアップして気になったのは「DLLはアップデートされているのだろうか」ということです。 (※ DLL=ダイナミックリンクライブラリ ソフトが実行する際に、ソフトの機能の一部を外部のファイルから使う方法。またそのファイル。 DLLを変更すれば、ソフトの機能も変わる) というわけで、早速DLLを調べてみました。
「8月10日」は先ほど出てきた日付ですね。 「ComicStudio1xx_103.EXE」の更新日です。 というわけで、かなりの数のDLLが置き換わったものと推測されます。 ちなみに、DLLのバージョンアップは、55個中48個がなされていました。 とりあえず簡単に調べてわかったのはこんな所です。 重い処理については、処理方法を細工すればどうにかなりそうなのですが(プレビューの再構築を手動・自動の切り換え式にするなど)、今回は特に対策が打たれていないようでした。 ver 1.03に関する調査はこんなところでした。
● 考察 どうやら、新しいバージョンを作ってから出荷まで10日ほど寝かしてあるみたいだということはわかりました。 DLLがほとんど全て変わっているのに、表面上は2個しか項目が変わっていないことを見ると、内部的には色々と変更があったのではと推測しています。 じゃないと、この2つのためだけに郵送なんて予算はかけないだろうなと思います。 かなりの数の内部的変更があったのかなあと思います。 次のバージョンが郵送ではなかったら、この考えは正しいのかなあと思います。
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