2001年9月11日に、「ComicStudio」の1.04がリリースされました。 というわけで早速「ダウンロード」して使ってみました。 事前に「掲示板」で「早くなったらしい」という情報を聞いていたのでウキウキ気分でダウンロードに行きました。
● バージョンアップ内容 まずは、ダウンロードページに掲載されていたバージョンアップ内容の転載です。 速度関係のバージョンアップ内容を赤くして下線を引いておきます。
■ComicStudio Ver.1.0.4の修正点・改良点ご覧の通り、かなり色んな面で処理速度の改善がなされています。 また、1.03のときのようにCDが送られてきていないあたり、「内部的にはそんなに変わっていないのでは?」とも推測できます。 きっと、1.03以前では何か致命的なバグでもあったのでしょう。 何はともあれ、処理速度の改善に取り組んでくれたことを評価したいと思います。
● 体感速度 さて、「それでは実際に処理速度はどうなの?」というのが聞きたいところだと思います。 また、「「ComicStudio」へのマンガのアップのレポートはないのか?」という突っ込みもあると思います。 「・・・1ページ程度の4コママンガでも描こうかなあ・・・」 というわけで下書きを始めました。 下書きしてて思ったのですが、下書きのペンの認識が少し重くなっているような気がします。 これは気だけなので実際はどうかわかりません。 気のせいかもしれません。 下書き終了して早速1コマ描いてみました。
とは言っても、4コママンガなので1コマが小さいというのもあるとは思うのですが。 でも、無駄な処理がない分使い勝手は良くなっています。 何より、アンドゥーが2秒程度になったのが凄いです。 範囲選択もだいぶ早くなっています。 何よりも改善されている点は、この更新ボタンだと思います。
アップデート内容に「処理の高速化のため、ページウィンドウ・ツールバーの[更新]ボタンが押されるまで、ページウィンドウ側の変更結果の反映は行なわないように変更」と書かれている部分です。 これ読んで思わず突っ込みそうになりました。 コマウィンドウを操作しているときに、まったく見てもいないページウインドウの更新を延々と裏でおこなっていたのか・・・。 だいたい数MBもあるファイルの更新作業を裏で延々とやっていれば重いはずです。 それも、シングルスレッドで。 この処理を手動でおこなうようにしたおかげで、はっきり言って無意味な更新作業でCPU時間を食われることがなくなりました。 とは言っても、やっぱりまだ重いことは重いのですが、「マンガを描いてみよう」と思える程度の速さにはなりました。 今回のバージョンアップは非常に評価できるバージョンアップだと思います。 取り敢えず、1ページ程度のマンガを描いて投稿しようかなあと思っています。
● その他 ずっと気になっていることがあります。 コマウィンドウを新規に作成したとき、デフォルトで設定されているペン入れ用のレイヤーが「ラスターデータ」なことです。 「ベクトルデータ」が売りのはずの「ComicStudio」のペン入れ用のデフォルトレイヤーが、「ラスターデータ」なのは何故なんでしょう? 非常に気になります。 というか、いきなり1コマ目のペン入れをラスターレイヤーに描いてしまって凹んでいます。 「開発側の何か特別な意図があるのでは?」と勘ぐってしまいます。 「ベクトルデータは売りだけど、重いからラスターデータを使って欲しい」が本音だとだいぶ嫌です。 せっかくの売りなんだから、デフォルトにして欲しいなあと思います。 あと、ガイド線をページ間でコピーできないのはいかがなものかと。 4コママンガの描きにくいこと描きにくいこと。 また、アンドゥーは直前の操作に対して適用して欲しいです。 ペンや鉛筆で描いた「描画」にだけ適用するのは混乱の元なので改善して欲しいなあと思いました。 でも、ユーザーサポートをメールでは受けつけてくれないらしいので、意見も出しにくいなあと思います。 良いソフトは、刀のようにみんなで叩いて作る物だと思うので、こういう所をもっとオープンにしてくれればいいのになああと思います。
|