そ
れではいよいよ、表紙の解体から始めます。
雑誌を解体した際に表紙を残しておけば、その雑誌がどんな雑誌だったかを覚えておくことができます。また、表紙を使って投稿ページをはさんでおけば一石二鳥となります。そのため、雑誌の表紙を解体して保存しておきます。
以下、表紙の解体方法を順を追って説明していきます。
・ 表紙解体前 ・
表紙解体前の状態です。雑誌のサンプルはキャンディータイムを使います。キャンディータイムは、読者投稿欄にカラーページもあり、キャンディータイムの解体法を学んでおけば他の雑誌にも応用がきくからです。
・ ホッチキスの位置 ・
まず、把握してもらいたいのは、ホッチキスの位置です。中綴じ本では、ホッチキスは背表紙の位置にあります。このホッチキスの位置を把握しておかなければ表紙の解体はできません。
・ カッターの持ち方 ・
背表紙にカッターを入れるときのカッターの持ち方です。カッターは用途に合わせて持ち方を変えていかなければなりません。ここでは、力は入らないものの、細かな作業ができる持ち方を採用しています。
ポイントとなるのは、薬指と小指の使い方です。薬指と小指を、雑誌の表紙に添えることにより、カッターの刃先がぶれないようにします。さらに万全を期するなら、利き腕の肘を机などに乗せて安定させるようにします。
・ ホッチキスに沿って刃を入れる ・
ホッチキスが刺さっている穴と穴をつなぐように、ホッチキスに沿ってカッターの刃を入れます。カッターを入れることにより、簡単に背表紙を外せるようになります。
写真では片手で背表紙にカッターの刃を入れていますが、実際には両手を使ってきちんと雑誌を支持してカッターの刃を入れなければなりません。片手になっているのは、カメラを持っているからです。
・ 表紙を外す ・
カッターが入った後の表紙は、左右に軽く引っ張るだけで簡単に外すことができます。
・ 表紙外し終わり ・
外し終わりです。次は中の投稿ページに行きましょう。
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