購入場所はセブンイレブン。
そこでは「陽の巻は西日本でしか販売しておりません」との張り紙が。
「なに~!」と憤慨。
どういうことだセブンイレブン!
ちょっと憤慨です。
それは置いといて、「妖怪根付」の写真です。
1個190円。
さて、「袋の中身は?」と見てみると飴は2個です。
申し訳程度の飴の数です。
この袋を開ける前にちょっとだけ袋を注目してください。
「題字 京極夏彦」の文字があります。
妖怪ということで京極夏彦先生のご登場ですね。
この調子だと、そのうち京極夏彦先生や水木しげる先生自身がフィギュアになるかもしれません(^^;
さて、肝心の中身です。
さて、本日購入の5つの結果です。
「文副茶釜」×2、「天井嘗」、「白沢」、「閻魔大王」でした。
しかし、赤根付はちょっと悲しいです。
やはり色つきが良いです。
触った感じはけっこう柔らかいので「簡単に壊れたりしないのかなあ?」とか思いました。
● ついでの根付(ネツケ)豆知識
「妖怪根付」を買って意気揚揚としながら友人にその話をしていると、友人から「あれはネツケと読むんだ」と言われました。
「あれっ? 根付って一般的じゃないのか?」とそのとき気づきました。
「じゃあ、私が1人で盛り上がっていても、うちのサイトに来る人はみんな首をひねるばかりじゃないか」と思いました。
というわけで、簡単な「根付」の豆知識を紹介します。
とは言っても偏った紹介ですが(^^;
● 根付とは?
「根付」とは印籠や巾着などの紐の先につけ、帯に挟んでさげるときに落ちないようにした一種のストッパーです。
江戸時代に大いに流行りました。
昔は、ベルトにつける携帯電話ケースのようなものがなかったので、そのかわりに紐の先に「根付」をつけ、帯に挟んで腰からぶらさげていたわけです。
きっと最初はただの実用品だっただろう「根付」。
しかし、そのうち色々な遊び心満載のものになっていきました。
ちょうど、現代で言えば携帯ストラップのようなものです。
特に江戸時代は数寄(すき)者の時代。
みんなこの「根付」に非常に凝っていったわけです。
「根付」には様々な材質(象牙、珊瑚、木材など)が使われます。
もちろん実用品なのである程度の制約はあります。
「壊れ難いこと」「出っ張りが少ないこと」「肌触りが良いこと」などの制約の中で、様々な意匠を凝らすのです。
そのデザインは、機能美と斬新さを兼ね備えており、1度見るとファンにならざるを得ないものです。
けれどこの「根付」文化、幕末あたりから斜陽になります。
そして日本では忘れられた存在となっていきました。
しかし、この精密な細工を施した「根付」は、彫刻作品として愛好されることも多く、海外では高い評価を得ています。
この「根付」は、海外では「トレジャー・ジェスト」などの実用品兼鑑賞品に形を変え愛好されています。
もちろん「根付」自体も高い評価を得て愛好されています。
最近の日本では、細野不ニ彦先生による「ギャラリーフェイク」で「根付」が何度か取り上げられています。
この作品で「根付」の存在を知った人も少なくないと思います。
私もその1人でした(^^;
● 本で見る根付
それでは以下、簡単に「根付」を知ることができる本の紹介をします。
適当に私の本棚から引っ張りだしてきたものですが(^^;
最初は細野不ニ彦先生による「ギャラリーフェイク」です。
第5巻の「イングランドの根付」が私と「根付」の出会いでした。
ただの美術薀蓄に終わらず、基本は人間を描くマンガです。
色々な人の人間模様を楽しむと共に、美術の知識も入るオススメのマンガです。
次は、「別冊太陽 印籠と根付」です。
けっこう大判な本に、大きな写真で様々な「根付」が掲載されています。
「根付」がどんなものかを見てみたい人にはオススメの本です。
最後は「根付」が海外にどんな影響を与えたかがわかる本です。
「動物紳士の社交録」という「トレジャー・ジェスト」の紹介本です。
● 根付関係リンク
最後に「根付」関係のリンクを紹介します。
インパクにも参加しているサイトです。
根付の紹介がいろいろとおこなわれています。
・提物屋
「さげものや」と読みます。
新宿四谷のお店です。大判の写真が見られるのでオススメです。
・International Netsuke Society
国際根付ソサエティです。
海外のサイトです。