実験映画みたいでした。
あまりハリウッド映画っぽくなく、少し驚きました。
低予算で作られた野心作といった雰囲気でした。
割りと面白かったですが、ラストの締めが弱かったです。
ラストの意味を理解するのに2秒くらいかかりました。
ラストのシーンの後、ラストを補うシーンでやっと、そういう解釈をしないといけないのかと初めてわかりました。
映画館では正直見ない映画かなあと思いました。
映画としての満足感が足りません。
とは言え、この映画を見た目的が映画の内容ではなく、主演のジム・キャリーを観ることだったのでおおむね満足しました。
ジム・キャリーは百面相のように言われています。
たしかに表情がくるくる変わって面白いのですが、彼の最大の魅力は切ない顔だと私は思っています。
こうしたいんだけど、できない。
こうなりたいんだけど、なれない。
そういった悲しい内面を覗かせる切ない顔。それがジム・キャリーの魅力だと思っています。
彼は悲しい演技がうまい。
アクション俳優、演技派俳優、コメディー俳優など、世の中にはいろいろな俳優の種類がいますが、ジム・キャリーは悲しみ俳優だと思います。
そんなことを考えているのは私だけかもしれませんが。
またジム・キャリーの切ない顔を見るために、ビデオを借りるかもしれません。