本日は初めて旅行らしく、いろいろと街を歩きました。
歩いたのは門司港駅周辺です。
門司港は九州の北の端。関門海峡のある場所です。
港と名前のつくとおり、門司港は港町。対岸は本州の西の端の下関です。日本史で言うと、関門海峡は源義経が平家の武者たちを倒した壇ノ浦の決戦がおこなわれた場所です。宮本武蔵と佐々木小次郎が巌流島の戦いをした場所でもあります。
門司港はここ数年で観光地化が進み、レトロの街となっています。
元々大正時代の建物が多く、非常にレトロな雰囲気の街だったのですが、私が高校卒業後、大学に行っている間に急速に観光地化されました。
私の同年代の友人たちは、「帰るたびに風景が変わっている」「最近帰っていないからどんな街になっているか想像もつかない」と口々に言っています。
さて、長々とそういうことを書いても退屈ですので、写真をバシバシと貼り付けていきたいと思います。
以下、門司港駅周辺の写真です。
観光地化の結果、観光客が門司港にくるようにはなりました。
観光地化の前、だいぶ過疎化していた門司港。観光地化で経済も活性化するかとも期待されましたが、結果として観光客は門司港駅周辺の一部分にお金を落としていくだけでした。
門司港が属している北九州では、様々な観光地化政策がおこなわれてきましたが、地元経済によい結果を残しているかは疑問です。
昨年11月に終了した北九州博覧会では22億の赤字だと聞きます。
もともとこの場所にあったわけではないのですか、北九州市の観光化政策の一環として、この地に移動されてきました。門司港の観光地化では早い時期の出来事でした。
この場所から海岸に向かい、少し歩くと旧大阪商船とホームリンガーがあります。
旧大阪商船を右手に見ながら海岸に出ると、観光地化された海岸が広がっています。
左手には門司港ホテル、そして海。そのまま進んでいくと右手にはオルゴールミュージアムやお土産屋が続きます。
オルゴールミュージアムは前の帰省のときに行きましたが、なかなか楽しかったです。
少し海岸線を進むと、左手に古式めかしい船が浮かんでいます。
ワーペン・ファン・ホールンという船です。船に名前が書いてありました。
現在はロブスター屋さんになっています。平日の昼間からお客さんがたいそう入っていました。繁盛しているようです。
海岸線を歩いていくと、展望台、門司税関庁舎、北九州市立国際友好記念図書館に辿り着きます。
下関と言えば、現在北九州市と下関市の間で合併の話も持ち上がっているそうです。北九州市の市長は乗り気のようです。
下関も観光政策が好きなようです。
来年の大河ドラマは武蔵と小次郎。下関では今年の秋までに完成させるように、2人が決闘した砂浜を作っていると聞きました。
2つの市が合併すると、観光都市化に拍車がかかりそうで少し怖いです。
門司税関庁舎では、たいてい美術品等の展示をおこなっています。前回帰省のときには絵を見に行きました。
北九州市立国際友好記念図書館は、昔大連図書館と言っていたような気がします。名前が変わったのかもしれません。
この跳ね橋がブルーウィングもじです。
門司港が観光地化されていると言っても、結局はこの湾の周囲が観光地化されているだけです。駅から降りてすぐという便利さはあるのですが、完全に閉じた空間なので地元経済に潤いを与えることはありません。
地元にとっては無駄な税金の使い方と言えるかもしれません。飲食店などの少数の分野では利益をもたらしていますが、商店街などにはなんらの利益をもたらさない存在です。
最後にお土産屋に寄って、「もじっこ」というお菓子を買いました。
地元おこしをする場合には、よほどうまくやらなければ地元の経済と剥離した税金投入になってしまいます。
帰省するたびに、そのことを思わずにはいられません。