● 2002.07.28(日)01 4コママンガ 番猫クロクロ

サイト上でほとんど何も言及せず、延々と書いてはアップし続けていた番猫クロクロが連載1ヶ月を迎えました。

そのことを記念して、本日過去ログ閲覧ページを設置しました。

過去ログページは前から作りたかったのですが、毎回タグ打ちをしてページを作るのは嫌だったので、CGIで自動的に出力するようにしました。これで、画像をアップするだけで、毎回自動でページが更新されます。

さて、それはともかく、書きたがりの私が今までほとんど何も番猫クロクロについて書いていなかったので、この機会に色々書いておきたいとおもいます。



そもそもサイト上で4コママンガを連載するという計画は去年の夏からありました。その頃は制作工程を全てコンピュータ上でおこなおうと考えていました。今考えればそうとう無謀です。そういう経緯もあり、去年の夏はコミックスタジオの購入に踏み切りました。

しかし、その当時のコミックスタジオが、到底実用に耐えうる処理速度を持っていなかったために、急遽計画は取りやめ。コミックスタジオの使用レポートをおこなうことになりました。

その後、冬から春にかけて、イラストレーターでマンガを描けないかと四苦八苦していたのですが、これも時間がかなりかかるので挫折。

4コママンガ連載計画はうやむやの内に白紙になりました。そもそも、毎日数時間もCGに時間をかけられるわけがありません。その事に早く気付くべきでした。



その後会社を作り、何故か4コママンガを描かなければならない諸事情が発生し、4コママンガを下書きから仕上げまで全工程イラストレーターとフォトショップで描きました。一話に6時間という、気の遠くなるような時間……。全コマ彩色しているとは言え、かなり気の遠くなるような作業です。

ちなみに作業の内訳は以下の通りです。

  • 下書き 30分(フォトショップ)

  • ペン入れ 2時間30分(イラストレーター)

  • 基本色塗り 1時間30分(フォトショップ)

  • 仕上げ色塗り 1時間(フォトショップ)

  • 描き文字等 30分(フォトショップ)

  • 計6時間。

この時にも、何だか根本的に間違っているような違和感がありました。

そもそも、コンピューターを使って描いているから時間がかかるのであって、完全フリーハンドで描けば、どのくらいの時間で描けるのだろうか。そんな疑問が沸いてきました。

その当時、サイトを「るてんのお部屋」から「クロノス・クラウン」に移設途中で、「クロノス・クラウン」のニュースの場所がごっそり空いていました。そこで、このスペースに完全フリーハンドで4コママンガを描いてみることにしました。

そんなわけで、急遽4コママンガをサイト上に毎日掲載する計画が再浮上したわけです。穴埋4コママンガ 番猫クロクロの誕生です。

(注:それ以前に、4コママンガの練習をしなきゃいけないという至上命題もあったのですが……)



以下、今回の連載を計画する際に、考えたことと決定したことです。

  • 全て筆ペンで描く : 絵の練習ではなく、4コママンガの練習をするため、線が少々崩れてもごまかせる筆ペンを使うことにする。

  • 描きなおしは一切なし : 長続きさせるために短時間で仕上げるようにする。ホワイトなどは一切使わない。大きな修正がある場合は、別の紙に書いてフォトショップ上でコピペする。紙に描いたもの自体は一切いじらない。

  • 紙はコピー用紙を使う : 毎日描くので安い紙を使うようにする。

  • キャラクターは動物にする : 人間の顔をうまく描くことに集中すると、4コママンガの練習ではなく、絵の練習になってしまう。そのため、単純な線で表現できる動物を主人公にする。

  • 動物の中でも猫にする : 猫は読者の共感を呼びやすい。また、現在「クロノス・クラウン」のサイトには親しみを喚起できるキャラクターが皆無なので、この際にサイトのマスコット・キャラクターを規定してしまう。

  • 視点はトムとジェリーにする : 人間は体だけや、顔を出してもぼかして出すようにする。そうすることで台詞の数を大幅に減らし、4コママンガのコマの流れの表現に練習を集中させる。

  • 起承転結にはこだわらない : オチをつけるより、4つのコマの流れで意味が通じるように努力をする。

  • 短時間で仕上げる : 毎回、文字コンテ、描画、スキャン、加工、サイトへのアップまでをストップウォッチで時間を計り、作業の効率化を図る。

現在の所、だいたい20~30分で一話分を更新しています。まだまだ効率化できるところが多いので、効率化していかなければと思っています。

ちなみに、以下が平均的な作業時間の内訳です。

  • 文字コンテ 1~3分(秀丸エディタ)

  • 描画 10~20分(筆ペンとコピー用紙)

  • スキャン~サイトへのアップ 10分程度(フォトショップ+FTPソフト)

  • 計20~30分。

番猫クロクロを何回か描いた後にわかったことがあります。それは、手書きは、全工程PC上で作業をした場合に比べて、数分の1の作業時間しかかからないということです。この事実を知り、私は愕然としました。

筆ペンの殴り書きなのでクオリティはお世辞にも高いとは言えないですが、それでも短時間でアウトプットできることは重要です。

パソコンばかりにこだわっていたここ1年でしたが、実際の作業の効率を考えたとき、手書きも重要な選択肢の1つだと思い知らされました。

アナログの手法も、案外侮れません。



追記:

今年のコミケは、番猫クロクロ 第1巻にしようかと思っています。いくつか文章や絵や話を加えて綴じて持って行こうと思っています。場所は、3日目東パ40aだそうです(基本的に他所様の売り子で参加です)。

ソフトの開発は、ちょっと違うものが佳境に入っているので今回は無理そうです。コミケはコピー本のみになると思います。ソフトを作っても、関係ないブースじゃ売れないのが前回分かりましたので。

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