9月26日木曜日に、池袋餃子スタジアムに行った帰りに、新宿にある、かこさとしの世界・絵本のお店「だるまちゃん」に行って来ました。
「かこさとしって誰?」という人もいるかもしれません(というか言われた)ので、少し紹介しておきます。
かこさとし(加古里子)は、絵本作家として有名な人です。近くに子供向けの図書館があるのなら、少し覗いて見てください。必ずかこさとしの本はあります。
私が幼稚園時代に読んで感銘を受けた、かこさとしの本には以下のようなものがあります。
おたまじゃくしの101ちゃん、だるまちゃんとてんぐちゃん、からだの本 たべもののたび、からだの本 ほねはおれますくだけます、……他多数。作品数は約500点に及ぶそうです。
絵本作家と言うと、根っからの文系人のように思われるかもしれませんが、この人のプロフィールは少し変わっています。東京大学工学部応用化学科で学んだ工学博士、つまり理系人です。かこさとしは、この知識を活かした多数の知識・科学絵本を世に送り出しています。
先ほど感銘を受けた本に挙げた「からだの本 たべもののたび」「からだの本 ほねはおれますくだけます」は、体の仕組みを非常に優しく解説した本です。そのほか、様々な科学分野の児童向け絵本を作っています。
また、大学時代は演劇研究会に所属し、大学卒業後は民間化学会社研究所勤務のかたわら、子供会で数多くの紙芝居、幻灯などの作品を作っていたそうです。
このかこさとしに関するショップが新宿駅から歩いて5分ほどの所にあるのを知ったのは、9月25日のことでした。これは行かねばと思い、さっそく行って来ました(地図)。
ショップのある建物は、少し変わっているので、見るとすぐに分かります。まるでヨーロッパにでも建っていそうな建物です。ショップは2階にあり、8畳ほどのスペースに、かこさとしの本やグッズが多数並べられていました。オープンは2000年、既に3年目に突入しているそうです。
ショップでは、多数の懐かしい本を読んだ後、好きだった「おたまじゃくしの101ちゃん」と「だるまちゃんとてんぐちゃん」を購入しました。
幼稚園の頃には後書きなど読まなかったので知らなかったのですが、「おたまじゃくしの101ちゃん」は、元々「市べえ沼の大じけん」という名前だったそうです。紙芝居や幻燈になったこの作品は、子供から「おたまじゃくしのお話」としか呼ばれなかったそうです。そのため結局、「市べえ沼の大じけん」という題は、いつしか「おたまじゃくしの101ちゃん」になってしまったということでした。
その後、映画化の話の打診もあったそうです。けれども、「101」がディズニーの犬の映画と名前が被るということで、名前の変更はできないかと言われたけど、名前を変更しなかったので、映画にはならなかったそうです。
そんなエピソードがあったのかと、少し感心してしまいました。
絵本自体は、「おたまじゃくしの101ちゃん」が1000円、「だるまちゃんとてんぐちゃん」が700円となっており、親が子供に気軽に買ってあげられる値段だなあと思いました。
新宿に行った時にはまた行こうと思います。