● 2002.10.22(火)02 茨城~栃木 ボードゲームの旅

IGAの米出さんのお誘いを受け、18(金)~19(土)にかけて、茨城と栃木に行ってきました。

目的は、ボードゲームの素材探しと、茨城、栃木のプレイ環境の体験でした。

18日、初日の集合は朝10時。横浜から茨城はかなり距離があるので起床は5時40分。3時間ほど電車に揺られて、岩間駅に到着しました。ちょうど、ついたのは9時55分。集合時間5分前です。乗り換えに1回失敗したらアウトでした(汗)

移動は全て米出さんの車です。2人で車に乗り込み、まずは巨大なホームセンターに向かいました。

ここでの目的はゲーム自作のための素材探しです。米出さんが常々「いいですよ」と言っていたそのホームセンターは、1つの村ぐらいの大きさはあろうかという敷地面積の場所でした。このホームセンターだけで、3000歩ぐらい歩いたと言えば、だいたい広さが想像できると思います。

文房具、工作道具、建築資材から、日用品、電化製品、庭園資材など、様々な物が所狭しと並んでいました。こういう所に来ると、私は全商品見て周らないと気が済まないタチなので、結局全部見て周りました。おかげで、3時間もかかってしまいましたが。

色々周った割には買った物は少なく、無地の自由帳(ここ数日探していた)を数冊と、木製のコマになりそうな木片だけを買いました。他にも良さそうな物は色々あったのですが、重量の関係で買うのを控えました。石20kgとか、買っても持って帰れません。赤、白、黒の丸い石があって良さそうだったのですが、全部合わせて60kgです。さすがに持って帰るわけにはいきません。帰りも電車で3時間なのですから。

途中で食事も挟んでホームセンターを探検しつくした後、米出さんの車に再度乗り込み、米出さんのお宅に向かいました。


米出さんの自宅はなかなか広くてよい場所でした。これならボードゲーム合宿ができるなと思ってしまうのは、いつもの癖です。ゲームのライブラリも見せてもらったのですが、様々な種類のモノポリーがあったのにはびっくりしました。あれだけの種類のモノポリーを見たのは初めてでした。

米出さんの談だと、「ボードゲームの入り口はモノポリーだったから」だそうです。

その後、米出さんの奥さんとお子さんとも対面。夕食をご馳走になった後は、次の目的地に向かいました。


米出さんの冬場の陶芸の苦労談などを聞いているうちに次の目的地に到着。目的地は、24時間営業の複合型アミューズメント施設です。ゲームセンターに、卓球場とビリヤード場と漫画喫茶と、トレーディング・カード・ゲーム(以下TCG)のデュエル・スペースが合体した建物です。規模的には郊外の少し大きめのレンタル・ビデオ屋さんといった感じです。

元々TCGのデュエル・スペースでは、お店で売っているカードゲームのプレイだけが許可されていたそうですが、カプコン・カタンも販売されているために、カタンに限ってはプレイができるようになったそうです。

一度他のゲームをプレイしていた時に、騒いでしまったためにカタン以外は注意されてしまったと聞きました。まあ、ワードバスケットをプレイすればそうなるとは思いますが(^^;

ちょうど到着したのは7時ぐらいで、ここからカタン責めがスタート。延々とカタンをやりまくりました。最初は普通のカタン、次は海カタン、その次は3人でカタン。最後に騎士カタン。全てが終了したのは夜の3時ぐらいでした。以下成績です。

  • カタン(普通) 4人中2位

  • カタン(海) 4人中1位

  • カタン(普通) 3人中1位

  • カタン(騎士) 4人中2位

勝率は5割でした。

最後の騎士カタンですが、今回初プレイでした。前半かなり調子よく進めていたのですが、初プレイだったせいで、騎士の使い方をよく理解しておらず、取る予定でかなり長く伸ばしていた最長交易路を騎士で分断されて失速しました。むー、最長交易路をそういう防ぎ方があるとは知りませんでした。完全に通常カタンのつもりでした。

その後かなりの泥仕合じみてきて、結局12時開始3時終了という長丁場になりました。終わった後は、全員フラフラでした。

個人的な感想ですが、TCGゲーマーの人を誘ってプレイしているのはよいなと思いました。ただ、そうやってプレイに入っている人が、「数年前にカタンをプレイしたことがある」と言っていたので、完全にボードゲーム未経験者というわけではないのだなと思いました。

しかし、24時間遊べるスペースがあるというのは郊外ならではです。東京近郊とは、また違ったプレイ環境を体験できたのは収穫でした。

この日は車中泊ということだったので、米出さんの車で2人で就寝。疲れていたせいもあって、すぐに眠りにつきました。


翌日の起床は7時。アナログゲームサークル れいんぼうの例会に参加してきました。

れいんぼうは開催される場所が固定ではないらしく、この日は小山という場所で開催されました。9時開始5時終了という、まるでTRPGのコンベンションのようなスケジュールでした。

朝食をコンビニで買って車中で済まし、小山公民館に到着。一番乗りでした。というか、まだ建物が開いてもいません。米出さんと車中で雑談をし、頃よい時間になった所で会場に向かいました。

会場の部屋は和室。ゲームが3卓ほど立てられる場所でした。会場費は800円とか言っていました。参加人数はいつもは10人強ぐらいだと聞いたのですが、この日は20人いました。途中で女性の方(TRPG系のサークルの人らしい)もきたり、ラッパーのTRPGゲーマーの人もきたりしていました。

全体的な印象としては、TRPGゲーマーが多いなと思いました。プレイスタイルというか、会話の内容や醸し出している雰囲気と言うか。そんな感じを強く受けました。個人的な印象としては、海外系のTRPGゲーマーというよりは、国産系のTRPGゲーマーのようです。

以前西湘ボードゲームサークルの のごさんに、元々れいんぼうの前身はTRPG系の団体と聞いていたので、なるほどなと思いました。

サークルのバックボーンによって、会の雰囲気は大きく変わるようです。ボードゲームをしている最中はそんなに差はないのですが、間々の雰囲気がまったく違っていました。ここら辺は、好みが分かれる所かもしれません。もし、どこかのボードゲームサークルに行ってみて、雰囲気が合わない場合は、何サークルか探した方がよいのかもしれません。サークルによって、かなり雰囲気が変わるようです。

あと気になったのは、インストでした。先に反省点ですが、私はこの2日の疲労でかなりウツラウツラしながらインストを聞いていました。すみませんでした。かなり反省です。

インストに関して気付いた点ですが、インストに対してうまくなろうという雰囲気があまり感じられなかったような気がしました。多分、あの場で聞いたインストでは、米出さんのインストが一番うまかったような気がします。インストする人のアレンジや工夫というのがあまり見えてこなかったなと思いました。私が寝ぼけ眼で聞き逃しているというのも否定できません(汗)

米出さんのインストで参考になったのは、リファレンスをたくさん作って用意しているところでした。ああいった労力を惜しまない所は参考にしたいなと思いました。

インストと言うと、やはりフローチャートは分かりやすいだろうなあという話も出ました。ただ、選択肢が多めのゲームでは、フローチャートなんだか、表なんだか分からなくなるなあという話もありました。ちょっと余談。

さて、この日にプレイしたゲームの戦績です。

  • レイジ(途中で中断)

  • アフリカ 5人中5位

  • ヒューゴ 7人中1位(-3点)

  • ラセンデ・ロボター 7人中3位(2点)

  • スカイ・ランナー 4人中2位

  • フィレンツェの匠 5人中2位(41点)

「レイジ」は、米出さんが「ファナゲン(アメリカのゲームを通販できるサイト)でいつも高順位にいるので気になっていた」と言ったので、人が揃うまでの間、お試しプレイをしていました。

ゲームの内容は非常にオーソドックスなトリック・テーキング。なるほど、これはトリック・テーキングの文化圏では定番になりそうだなといった作りでした。でも、日本じゃそんなに流行らないだろうなとも思いました。紙と鉛筆がいるのが面倒ですので。

「アフリカ」は、エポック版も出たことだし、プレイしておかないといけないなと思っていたゲームでした。実は初プレイでした。

ゲームは、あまりにもタイルの引きが悪くて、30点ぐらいしか取れずに惨敗。ただ、収穫は大きかったです。

エポックの写真だけを見て、重いゲームなのかなと勝手に想像していたのですが、非常に軽いゲームでした。45分ぐらいでサクッと終わってインストも簡単です。初心者向けのラインナップとして、持っていてもよいかなと思いました。

探検家のコマを動かして、アフリカ各地に並べられているタイルをめくっていく。ゲームはこれだけです。引いたタイルを種類に合わせて動かしたり、取ったりしていって点数を取るシステムなので、ナビゲーター的な中級者以上の人が1人いれば、ゲームは非常に円滑に周ります。プレイヤーが手持ちの資源を隠す要素もないので、初心者とプレイするにはいいゲームだなと思いました。

東京ゲームショーのエポックブースでは、エルフェンランドではなく、アフリカをガンガンプレイしていた方がよかったのではないかと思いました。

「ヒューゴ」は、「ミッドナイト・パーティー」のリメイクです。コンポーネント以外にルールも変わっていることを、この日初めて知りました。

まず、他人のコマを動かせなくなっています。ボードも、何だか部屋の数が増えている気がします(未確認)。全体的に、お子様向けのルールになっていました。

「ラセンデ・ロボター」ですが、れいんぼうにはロボター・アルゴリズムが頭にインストールされた人が何人かいるようです。チットをめくった瞬間に答える人がいるとか(前の手番で既にいくつかのチットの場合の答えを出しておくそうです)。勝てんなあと思いました。

「スカイ・ランナー」は、コンポーネントが非常に興味があったので、プレイしてみました。ゲームの内容は、クレイジー・クライマーのように、ただひたすらビルを登るというものです。秀逸なのは、実際にビルを組みたてたコンポーネントをしていることです。高さ1mぐらいのビルを作って、その壁面にコマをぶら下げて登って行きます(^o^

鷹村ナクトさんあたりが好きそうなタイプのゲームではとか思いました。

米出さんからプレイ前に「ゲームとしてはどうかと思いますけど」と言われていたのですが、純粋にコンポーネントで楽しめました。ルール自体はかなり地味なのですが、コンポーネントが良いので一発芸的な受けは良さそうなゲームでした。

「フィレンツェの匠」は、参加者全員が未プレイというけっこう、チャレンジャーな回でした。ゲームは7ターンしかないのですが、各ターンがAパート、Bパートに分かれているので、正味14ターンといった感じでした。

Aパートの競りのシステムがいいなと私は思いました。かなり競りのシステムを限定しているために、他のゲームの競りのように、価格の判断をしにくいということがないのが個人的に評価が高いです。私は競り系のゲームは相場以上の値をつけやすいのですが、このゲームでは、競りから下りた時のメリットも分かりやすくて大きいのでそんなことはありませんでした。非常にプレイしやすかったです。

個人的にはプエルトリコよりもプレイしやすいと思ったのですが、私以外の全員はプエルトリコの方が軽くてプレイしやすいと言っていました。ここら辺は好みもあるのかもしれません。個人的にはフィレンツェの匠の方が、やるべき道筋が見えやすいので楽だと思いました。ゲームの4~5ターン目ぐらいで、7ターン目までの全手筋が決まるのでそんなに迷わないかなあと。逆にそれが重いと米出さんは言っていました。

ゲーム会終了後は、小山駅にて解散。米出さんと分かれて家路につきました。


今回の収穫は、プレイ間の人の動きかなと思います。プレイ中だけでなく、プレイ間のマネジメントもかなりサークルによって違いがあるなあと思いました。

サークル間の距離が遠く、交流が少ないと、こういった情報があまり流通しません。積極的にいろんな場所を周ってみて、データと経験を増やしていかないといけないなあと思いました。

後は、三味線もほどほどにしておかないといけないなあと思いました。カタンなどは、割と口三味線による誘導やプレッシャー、かく乱が多用されるのですが、それもクドくなると遺恨を残しかねないです。ゲーム自体よりもそちらのウェイトが重くなる瞬間があってはいけないなと思いました。自分でやっている時は気付かないのですが、他人にされると気付くのが人間ですので。

何はともあれ、2日間存分に堪能しました。

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