「スペース・ステーション」には、ゲームとして3つの要素があります。それは「スペース・ステーションの建設」「利権による収入」「最終決算」です。
「スペース・ステーションの建設」では、ユニットを置くことで、ゲームの盤面であるスペース・ステーションを、どんどん大きくしていきます。
「利権による収入」では、利権カードを場に公開することで、建設したスペース・ステーションの「宇宙港の利権」を主張して、収入を得ていきます。
「最終決算」は、最後の一発逆転の要素です。目先の利益だけではなく、この最終決算を見越して利権を主張していかなくてはなりません。
それでは以下、写真を交えて、この3つの要素について解説していきましょう。
● スペース・ステーションの建設
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スペース・ステーションの建設
毎ラウンド、2つのユニットを手元から出し、スペース・ステーション(場のユニット群)に接するように置きます。
これが、スペース・ステーションの建設です。
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宇宙港
スペース・ステーションのユニットのうち、3辺が他のユニットと接していないユニットが、宇宙港となります。
ちょうど、ピョコンと出っ張っている部分が宇宙港というわけです。
宇宙港は、その利権を主張することで収入に繋がる、大切なユニットです。
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青1枚目、赤2枚目 毎ターン2枚のユニットを置く |
宇宙港の変化
新たな宇宙港を作ったり、今まで宇宙港だった出っ張り部分を新しいユニットを置いて平らにすることで、各色の宇宙港の数が増減します。
各プレイヤーはそれぞれ、各色の宇宙港の利権を毎ラウンド主張します。そして、この各色の「宇宙港の数」と同じ収入を得ます。
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各プレイヤーがそれぞれの思惑でスペース・ステーションを拡張していくことにより、スペース・ステーションはどんどん変な形になっていきます。
この変な形の宇宙港が出来て行く様は、かなり面白いです(^o^
● 利権による収入
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カードを毎ラウンド公開
毎ラウンド、1枚のカードを手札の中から公開していきます。
カードは矢印の向きに合わせて右側へ、右側へと置いていきます。
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今回と前回が有効
カードは、今回と前回の2枚だけが有効になります。
最新2枚のカードの色の宇宙港の数だけ収入を得ます。
黄色の宇宙港の数が5つ、緑の宇宙港の数が7つなら、合計12点のお金を得るわけです。
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同じ色を続けて出すのは駄目
同じ色のカードを続けて出すことはできません(ちなみに、カードの色は全部で4色です)。
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スペース・ステーションの開発時に、どの宇宙港を増やすか、もしくは減らすか非常に悩む所です。
他人と協調して同じ色の宇宙港の数を増やしてその収入を得るのも1つの作戦です。
また、他人の収入源の宇宙港を減らすことにより、足の引っ張り合いをすることもできます。
● 最終決算
ゲームは全部で5ラウンドです。
ゲーム中使用できるカードは全部で9枚になります。
毎ラウンド1枚ずつカードが引けるのでその合計5枚と、ゲームの最初に配られるカード4枚で、合計9枚となります。
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ゲーム終了時のカードの状態
この9枚のカードを全部使った状態が、左の写真の状態です。
最終決算の時に1枚のカードを裏向きにして置けます。
また、通常のラウンドでは、毎ラウンド1枚のカードを、そのラウンドに置いたカードの下に裏向きに挿して置くことができます。
普通はこういった状態になります。
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逆周りにカードを廃棄
最終決算は、これまでの通常のラウンド(時計回り)と逆周り(反時計回り)に進行します。
各プレイヤーは、裏向きに挿しているカードの上に乗っているカードを好きな枚数廃棄することができます。
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カードの枚数計算
全員カードの廃棄が終わった後に、全員一斉にカードをオープンします。上にカードが載っていない裏向きのカードは全て表向きにします。
各色のカードの枚数を数えます。このとき、カードの下に裏向きのカードが乗っている場合は、1枚多い枚数あるものとして計算します。
各色のカードを最もたくさん持っているプレイヤーが、最終決算のボーナスを得ます。このボーナスで、一発逆転することもあるので、重要な局面です(^o^
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目先の利権を漁っていて、最終決算を取り損ねると、せっかくのリードが水の泡になります。かと言って、毎ラウンドきちんと収入を得ないと、点数を引き離されてしまいます。
短期的な視点と長期的な視点、2つの視点をバランスよく持ち、勝利を目指しましょう。
あっちを立てればこっちが立たず。ジレンマ満載のゲームになっています(^o^