魔道遺失物係雨里雨千雨闇の聖杯の儀式

詳細情報

　この電子書籍は、本文中の選択肢を選んで読み進める「ゲームブック」です。舞台は現代で、オカルト8割、ミステリー2割ぐらいの内容です。ゲームブックではありますが、サイコロやマッピング用の紙は必要ありません。

　この電子書籍は、「マーダーミステリー」的な体験を目指して作ったゲームブックです。チュートリアル的な序盤が終わったあとの中盤以降は、山荘に閉じこめられた登場人物たちの話になります。主人公は、この山荘でおこなわれる「闇の聖杯の儀式」の主催者を探し出して、自身の目的の達成を目指します。

　どのように情報を収集して、最後にどんな選択をするかが重要です。エンディングは、良いものも悪いものも用意しています。

　文章の途中で「リンク」が出てくることがあります。一つの場合もあれば、複数の選択肢になっていることもあります。リンクが現れたらページをめくるのではなく、いずれかのリンクをクリックしてください。リンクは紙のゲームブックの「移動先ページ数」に相当します。

■あらすじ■

　女子高生の雨里雨千雨は、殺人事件で親友を失う。千雨は、これまで隠していた超能力で犯人にたどり着き、警察に縁ができる。千雨は警察にスカウトされ、魔道遺失物係という超常の品物を回収する係に配属される。

　千雨の最初の任務は、彩華という地方財閥の闇に切り込むものだった。彼らが所有する別荘で闇の聖杯の儀式がおこなわれるという。その儀式は、彩華一族の亀裂をあらわしていた。千雨は、外部協力者の朱鷺村とともに別荘に行き、参加者の代理人として儀式に挑む。

■登場人物■

魔道遺失物係
　・警察の組織。超常の品物を回収する。

　雨里雨千雨（うりゅうちさめ）
　　・主人公。女性警察官。新人。『連想回想』というサイコメトリーの能力を持つ。
　夜森敦也（よるもりあつや）
　　・魔道遺失物係の長。『魔眼目録』という魔道遺失物の情報を得る能力を持つ。
　田中枯淡（たなかこたん）
　　・魔道遺失物係の古参。『訂正印』という悪魔の契約書を書き換える能力を持つ。
　朱鷺村古介（ときむらふるすけ）
　　・外部協力者。『死亡遊戯』というタイムリープの能力を持つ。

彩華（さいか）家
　・地方財閥の一族。

　彩華朱美（さいかあけみ）28歳
　　・任務の発端。彩華一族の若手。悪魔の招待状が届き、警察に出頭する。
　彩華墨吉（さいかすみよし）76歳
　　・彩華一族の長老。
　彩華藍司（さいかあいじ）38歳
　　・IT企業の社長。本家筋の人間だが独力で会社を立ち上げる。
　彩華葉子（さいかようこ）32歳
　　・彩華一族の才媛。広告会社の社長。
　彩華栗蔵（さいかくりぞう）35歳
　　・肥満漢。高圧的で小心者。
　彩華竜胆（さいかりんどう）58歳
　　・片腕の武闘派。一族の裏の仕事を担う。