※　この本は中級者以上向けです。Pythonの使い方は習得済みの人が対象です。

　Pythonのプログラムを書いて、Markdownの原稿から、EPUBを自動生成する本です。

　これまで何十冊か同人技術書を出してきましたが、そのノウハウを反映した内容になっています。本書自体も、この本で解説しているプログラムでEPUBを生成したあと、PDFに変換しています。

　本書では、次のような方式でEPUBを生成します。

• YAMLで設定を書き、複数のMarkdownファイルで原稿を書いて、EPUBを生成します。
• EPUBの目次データなどを自動で作ります。
• 表紙ページや目次ページを自動で追加します。

　プログラミング系技術書を作る上級者向けに、次のような機能を備えるようにしています。

• 外部ファイルのコードを自動読み込み、行数指定による部分読み込み。
• Kindle ダイレクト・パブリッシング用のコード部分の自動成形。
• フォントのサブセット化。
• Markdown内のフレーズに対する自動置換。
• Markdownに自由に追加できる簡易関数の作成。

　簡略化した目次を示します。詳細な目次は、さらに下で示します。

第1章　EPUBファイル
第2章　EPUB、KPFの注意事項
第3章　EPUBのCSS
第4章　原稿のファイル構成
第5章　config.yaml
第6章　開発の準備
第7章　プログラムの構成
第8章　プログラムの開始
第9章　設定の読み込み
第10章　ファイル複製
第11章　Markdown変換
第12章　本文構築 周辺処理
第13章　目次構築
第14章　圧縮してEPUB生成
第15章　拡張置換について
第16章　拡張置換用のファイル
第17章　拡張置換の処理
第18章　コードの変換

前書き
　挨拶
　本書の技術的な内容
　スクリーンショット
第1章　EPUBファイル
　出力するEPUBファイルの構造
　固定ファイルの内容
　item/content.opfの内容
第2章　EPUB、KPFの注意事項
　XHTMLのタグ
　style属性
　使用可能なタグとスタイル
　等幅フォント
　スペースの幅
　実機での確認
第3章　EPUBのCSS
　縦書き
　基本のCSSファイル
第4章　原稿のファイル構成
　原稿のファイル構成
　テンプレート ファイル
　原稿ファイル
第5章　config.yaml
　YAMLについて
　config.yamlの全体
　出力先ディレクトリー、出力名
　カバー画像
　複製ディレクトリ、追加複製ディレクトリ/ファイル
　テンプレートHTML名
　電書情報
　ユニークID
　自動生成目次用
　XHTML化するファイル
第6章　開発の準備
　VSCodeの導入
　Pythonの導入
　VSCodeのPython拡張の導入
　利用するPython外部パッケージの導入
　JavaとEPUBCheckの導入
　電子書籍確認用ソフトの導入
第7章　プログラムの構成
　プログラムのファイル構成
　ターミナルについて
　VSCodeのデバッグ機能
第8章　プログラムの開始
　プログラムの準備
　コマンドの実行
　プログラムの開始
第9章　設定の読み込み
　ファイル操作の道具
　設定の読み込み
第10章　ファイル複製
　処理の流れ
　基本データの複製
　カバー画像関連の構築
　ディレクトリー/ファイル複製
第11章　Markdown変換
　原稿ページの構築
　Markdown変換の全体
　Markdown変換の初期化
　Markdown変換の実行
第12章　本文構築 周辺処理
　目次用タイトルの取得
　拡張置換
　変換途中のMarkdownを出力
第13章　目次構築
　toc.xhtmlの構築
　content.opfの構築
　確認用toc情報の作成
第14章　圧縮してEPUB生成
　圧縮してEPUB生成
　作成したEPUBの確認処理
第15章　拡張置換について
　拡張置換について
　プログラムの読み込みや装飾
　置換の利用
　関数の利用
第16章　拡張置換用のファイル
　拡張置換用の設定ファイル
　拡張置換用のCSSファイル
第17章　拡張置換の処理
　拡張置換の入り口
　正規表現の置換
　関数の置換
　サブセット フォント作成
第18章　コードの変換
　コードの全体
　インポート部分
　事前置換と事後置換
　置換
　テキスト ファイル読み込み
　コード ブロック置換
　コード置換
　コード ライン置換
後書き

　本のページのサンプルです。