PythonでMarkdownからEPUBをつくろう

この連載について

 この連載は、『PythonでMarkdownからEPUBをつくろう』を一部抜粋して編集したものです。

 本編には、全てのソースコードや、生成する原稿のサンプルが付属しています。ぜひ、こちらもご購入ください。

 姉妹版の『PythonとPygameで作る レトロ風RPG 全コード』もあります。

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固定ファイルの内容

公開:2025-02-21

 いくつかの固定ファイルについて中身を見ていきます。

mimetype

 まずはmimetypeです。EPUBファイルの先頭に無圧縮で格納します。中身は次のテキストです。

▶ mimetype
1application/epub+zip

 MIMETYPEは、マイムタイプと読みます。MIMEは「Multipurpose Internet Mail Extensions」の略で、メディア種別とも呼ばれます。

 MIMETYPEは、プログラムに対してどのようなファイルなのかを伝えるためのものです。

 MIMETYPEは、「タイプ/サブタイプ」の書式で書きます。ここでは、application(アプリケーション)であり、epub+zipであることを示しています。

 この情報をファイルの先頭に付けることで、EPUBリーダーがファイルを読み込んだ際に、ZIP形式で圧縮されたEPUBファイルであることを認識できます。

META-INF/container.xml

 次はMETA-INF/container.xmlです。

▶ META-INF/container.xml
1<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
2<container xmlns="urn:oasis:names:tc:opendocument:xmlns:container" version="1.0">
3<rootfiles>
4<rootfile full-path="item/content.opf" media-type="application/oebps-package+xml"/>
5</rootfiles>
6</container>

 <rootfile>タグのfull-path属性を見てください。item/content.opfと書いてあります。このパスがEPUBのルートになります。

 EPUBリーダーはファイルを読み込んだあと、item/content.opfを読みに行きます。


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