この連載は、『PythonでMarkdownからEPUBをつくろう』を一部抜粋して編集したものです。
本編には、全てのソースコードや、生成する原稿のサンプルが付属しています。ぜひ、こちらもご購入ください。
姉妹版の『PythonとPygameで作る レトロ風RPG 全コード』もあります。
≫ 目次に戻るいくつかの固定ファイルについて中身を見ていきます。
まずはmimetype
です。EPUBファイルの先頭に無圧縮で格納します。中身は次のテキストです。
1application/epub+zip
MIMETYPEは、マイムタイプと読みます。MIMEは「Multipurpose Internet Mail Extensions」の略で、メディア種別とも呼ばれます。
MIMETYPEは、プログラムに対してどのようなファイルなのかを伝えるためのものです。
MIMETYPEは、「タイプ/サブタイプ」の書式で書きます。ここでは、application
(アプリケーション)であり、epub+zip
であることを示しています。
この情報をファイルの先頭に付けることで、EPUBリーダーがファイルを読み込んだ際に、ZIP形式で圧縮されたEPUBファイルであることを認識できます。
次はMETA-INF/container.xml
です。
1<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
2<container xmlns="urn:oasis:names:tc:opendocument:xmlns:container" version="1.0">
3<rootfiles>
4<rootfile full-path="item/content.opf" media-type="application/oebps-package+xml"/>
5</rootfiles>
6</container>
<rootfile>
タグのfull-path
属性を見てください。item/content.opf
と書いてあります。このパスがEPUBのルートになります。
EPUBリーダーはファイルを読み込んだあと、item/content.opf
を読みに行きます。
この連載は、『PythonでMarkdownからEPUBをつくろう』を一部抜粋して編集したものです。
本編には、全てのソースコードや、生成する原稿のサンプルが付属しています。ぜひ、こちらもご購入ください。
姉妹版の『PythonとPygameで作る レトロ風RPG 全コード』もあります。