PythonでMarkdownからEPUBをつくろう

この連載について

 この連載は、『PythonでMarkdownからEPUBをつくろう』を一部抜粋して編集したものです。

 本編には、全てのソースコードや、生成する原稿のサンプルが付属しています。ぜひ、こちらもご購入ください。

 姉妹版の『PythonとPygameで作る レトロ風RPG 全コード』もあります。

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3-8 速習:ターミナルの操作

公開:2025-05-21

 ここでは、ターミナルの操作(コマンドの入力)に慣れていない人のために、必要最低限の操作方法(コマンドの入力の仕方)を紹介します。

 著者はWindowsを利用しているのでCtrlキーですが、Macの人は⌘(Cmd)キーで置き換えてください。また、WindowsのAltキーは、Optionキーで置き換えてください。

ターミナルの開き方

 まずはターミナルの開き方です。3種類紹介します。

 方法3を覚えておくと、素早く指定のディレクトリーでターミナルを開けます。

CLIのディレクトリ

 CLIの画面では、各行の左側にパスが表示されます。このパスが、現在位置になります。

 この現在位置のことをカレント ディレクトリあるいはカレント ワーキング ディレクトリと呼びます。

 このカレント ディレクトリを変更する場合はcdコマンドを利用します。

▶ 配下の「ディレクトリ名」内に移動
cd ディレクトリ名
▶ 1つ上に移動
cd ..

 ..は1つ上のディレクトリという意味です。.は、現在のディレクトリです。

 cd ../docなら、1つ上のディレクトリに上がり、そこにあるdocディレクトリに移動という意味になります。

 cd ./docなら、現在のディレクトリにあるdocディレクトリに移動という意味になります。これはcd docと同じです。

 Windowsでは、cd、半角スペース、を入力したあとTabキーを押すことで、配下のディレクトリを切り替えながら表示できます。切り替え順を逆向きにしたいときはShift+Tabを押します。素早くディレクトリーを選択したいときに便利です。

Pythonコマンド:バージョン表示

 Pythonをインストールしたあとはpythonコマンドを使えます。まずはバージョンを表示します。

▶ バージョンを表示
python --version
Pythonコマンド:Macの場合

 Macではpythonコマンドはpython3と書きます。Macでは以降のpythonコマンドは、適宜python3に置き換えてください。

▶ バージョンを表示
python3 --version

 Macでこのようになっているのは歴史的経緯があるようです。もともとMacにはPythonのバージョン2系が標準で入っていました。

 そのため、最新のPython(バージョン3系)をインストールして実行するには、python3というコマンドを使っていました。

 しかし、その後、MacからPythonの標準インストールがなくなり、pythonコマンドが消えました。そのため、このような形になりました。

Pythonコマンド:REPL

 次に、REPL(Read-Eval-Print Loop)と呼ばれる、CLI上でPythonのプログラムを実行する方法を示します。

▶ REPLを利用
python
>>> 1+2
3

 pythonと入力してEnterキーを押します。そうすると次の行に>>>と表示されます。ここでプログラム(1+2)を入力してEnterキーを押します。すると次の行に実行結果が表示されます。

 このREPLは、1行程度のプログラムを、ぱっと試したいときに便利です。

 REPLはCtrl+Zを押したあとEnterキーを押すことで終了できます。

Pythonコマンド:ファイルの実行

 ファイルに書いたプログラムを実行したい場合は、pythonのあとに、カレント ディレクトリーにあるファイル名を書きます。

▶ ファイルに書いたプログラムを実行
python main.py

 main.pyに次のように書いていたとします。

▶ main.py
print("hello world!")

 この場合に、先ほどのコマンドを入力してEnterキーを押すと、次の行に実行結果が表示されます。

▶ main.pyを実行
python main.py
hello world!

 最低限、cdpythonの挙動を覚えておけば、この本の内容は理解できます。


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 この連載は、『PythonでMarkdownからEPUBをつくろう』を一部抜粋して編集したものです。

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