マンガで分かるAndroid開発環境構築方法
2012/01/25 最終更新
クロノス・クラウン合資会社
柳井政和
HP:http://crocro.com/
Twitter:http://twitter.com/ruten
はじめに
このマンガは、私が「2011/01/16のSwapSkillsの勉強会」用に作成した「[[Androidで動く HTMLとJavaScriptで作る電子書籍アプリ]]」という資料が元ネタになっています。
この資料から「Android開発環境構築」部分を抜き出して、16ページのマンガとして作成しました。
切っ掛けは、窓の杜に「WebブラウザーからAndroid向け電子書籍を制作できるサービス“Androbook”」という記事を書いたことです。この記事を書く際に、「16ページのマンガが欲しい、それも『コミPo!』で」と提案されたので、技術資料のマンガ化に取り組みました。
内容は、Androidでの開発を始めようと思っている人に有用なものです。このマンガを読みながら作業をしていけば、Androidの開発環境を構築することができます。また、単なる作業手順の羅列ではなく、マンガとしても楽しめるものにしています。
本マンガは、Web上で閲覧するだけでなく、電子書籍としてAndroidで閲覧することもできます。
このマンガを読んだ人が、マンガを楽しみながら有用な情報を吸収してもらえれえば、作者としては嬉しい限りです。
「マンガでわかるAndroidプログラミング」
100ページの書き下ろしマンガと、詳細なソースコードで、Androidプログラミングを解説する本を書きました。
Javaがある程度分かっていて、Android未経験の人向けの書籍です。こちらも手にとっていただければ幸いです。
秀和システムより発売。詳細情報
2012年12月19日時点での、最新の開発環境構築方法を別途まとめました。こちらを参考にしてください。→Android開発環境構築2012年12月19日
マンガ
2012年12月19日時点での、最新の開発環境構築方法を別途まとめました。こちらを参考にしてください。→Android開発環境構築2012年12月19日
「マンガでわかるAndroidプログラミング」
100ページの書き下ろしマンガと、詳細なソースコードで、Androidプログラミングを解説する本を書きました。
Javaがある程度分かっていて、Android未経験の人向けの書籍です。こちらも手にとっていただければ幸いです。
秀和システムより発売。詳細情報
マンガ台詞
先生: 先生: 女生徒: 女生徒:
【1Page】 マンガで分かる Android開発環境 構築方法
クロノス・クラウン合資会社 柳井政和 http://crocro.com/ http://twitter.com/ruten
──────────────────── 【2Page】 女生徒: やったわ アンドロイド 端末を 手に入れたわ
これで私も
時代の最先端
恐れるものは
アイフォン使い
ぐらいのものね
先生: あまいな
君はまだ
真のアンドロイドを
知らない
女生徒: あの…
誰ですか?
先生: (くいっ)
(背後の何かを親指で指す)
女生徒: (衝撃とともに その何かを見る)
──────────────────── 【3Page】 「看板」
人造人間養成学校
先生: (得意げに) アンドロイド使いの
ための学校さ…
先生: 君も今日から 人造人間に なれる!
そして私が
本校の校長
真心 改造だ
(得意気)
女生徒: (携帯電話) すみません 警察ですか? 変質者がいます ええ学校の近くに 先生: おいおい ちょっと待て
──────────────────── 【4Page】 先生: (警察で事情聴取を 受けて戻ってきた)
…で
話の続きだが
先生: 君は アンドロイドで アプリを作って
みたくはないか?
女生徒:
(一呼吸考える)
女生徒: これって 自分でアプリを 作れるんですか?
──────────────────── 【5Page】 先生: 作れる
基本的な
知識があれば
割と簡単に
その知識が
ここで学べる
のだよ!
「看板」
人造人間養成学校
先生: というわけで
君は本校の
記念すべき
第一号生徒だ
先生: それでは プログラム スタート!
──────────────────── 【6Page】 (教室 引き)
(ぱっ)
女生徒: えっ (いつの間に
教室に?)
先生: よし 席に着いたな 授業を始めるぞ
まずは必要な
ファイルの入手と
インストールだ
先生: なんと 全て無料で 手に入る
(無料!)
女生徒: うさん臭い ですね
最後に
高価な商品を
買わされるんじゃ
ないですか?
先生: (ぎくっ) そんなことはない 全部無料だ
──────────────────── 【7Page】 先生: それじゃあ 3つの開発環境を 紹介する
これらを順に
ダウンロードして
インストールする
Javaの開発環境 → JDK
統合開発環境 → Eclipse
Androidの開発環境 → ADK
先生: まずはJDKだ (JDK = Java開発環境)
グーグルで
「JDK」と検索
簡単に入手できる
先生: 次はEclipseだ
「Eclipse 日本語化」
で検索して3・5を導入する
先生: 最後はADKだ (ADK = Android開発環境)
「Android SDK」で
検索してゲットする
女生徒: へー 簡単ですね 学校いらないじゃ ないですか
先生: 君 さらっと 私の存在意義を 否定するね
──────────────────── 【8Page】 先生: これで環境が できると思ったら 大間違いだ!
お前の
思い通りには
させないぞ!
先生: 実は ここからが ちょっと 面倒なんだな
心が折れ
そうになる
ぐらい…
(orz)
女生徒: 何がそんなに 面倒なんですか?
先生:
これだよ
Eclipseの設定
「ADT」プラグインの導入
「ADK」のパスを設定
「AVD」の作成
先生: というわけで 心の折れそうな 説明を開始するぞ
──────────────────── 【9Page】
【ADTプラグインの導入】
Eclipseを起動
([ヘルプ]から)
[新規ソフトウェアの
インストール]を選択
(「ソフトウェア更新およびアドオン」ダイアログが開く)
([使用可能なソフトウェア]タブを選択)
[追加]をクリック
(「サイトの追加」ダイアログが開く)
([ロケーション]に
https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/
と入力)
URLを入力して
[OK]をクリック
失敗時は https を
http に変える
先生: あとは指示に 従えばいい
背景
([Developer Tools][Android DDMS]
[Android 開発ツール]にチェックしておく)
──────────────────── 【10Page】 【ADKの パスを設定】
(メニューの[ウィンドウ]から)
[設定]を選択
[Android]の
[参照]をクリック
[SDKロケーション]に
ADKのパスを入力
【AVDの作成】
(メニューの[ウィンドウ]から)
[Android SDK and
AVD Manager]を選択
[新規]をクリック
設定を記入して
[Create AVD]
をクリック
AVD = Android Virtual Device
──────────────────── 【11Page】 先生: ぜえぜえ 面倒だったが
これで完成だ
女生徒: それで 私はどうすれば
いいんですか?
先生: 作ったAVDを選び [開始]をクリックだ
エミュレータが
起動する
[Android SDK and
AVD Manager]を選択
(AVDを選択)
([開始]ボタンをクリック)
カチッ!
(エミュレータ起動)
女生徒: わあ 何か現れたわ
──────────────────── 【12Page】 先生: これが アンドロイドの バーチャル デバイスだ
これがあれば
パソコン上で
アンドロイドの
動作を確かめたり
アプリを作ったり
できる
先生: どうだ すごいだろう 女生徒: でも 先生が 作ったわけでは
ないですよね
先生: (くっ) まあ
そうなんだが
女生徒: これで全て
終わりなんですか?
先生: (ニヤリ)
──────────────────── 【13Page】 先生: あと
もう少しだ
先生: アプリを 作る前に 2つだけ おまじないを
しておこう
女生徒: おまじない?
(首を傾げる)
先生: そうだ
──────────────────── 【14Page】 先生: まずは エディタの 文字コードを
UTF8にする
(メニューの[ウィンドウ]から)
[設定]を選択
[一般]の
[ワークスペース]
を選択して
[エンコード]の
[その他]で
[UTF8]を選択
先生: 次はパスの
追加だ
システムのプロパティ
ダイアログを開き
[詳細設定]を選択
スタートメニュー
→コントロールパネル
→システム
→システムの詳細設定
[環境変数]をクリックして
ユーザー環境変数のPATHを
選択して[編集]をクリック
(「PATH」がなければ
「新規」で追加)
──────────────────── 【15Page】 変数の末尾に 2つのパスを追加
;~\android-sdk\platform-tools
;~\android-sdk\tools
(~は任意のパス)
先生: この時注意が必要だ 区切り文字「;」を 忘れないでくれ
これがないと
他のソフトが
誤作動する
恐れがある
先生: これで アンドロイドの 開発環境はできた
おめでとう
君はアンドロイドで
自由にアプリを
作れるように
なった!
女生徒: あとは プログラムを 書けばいいん
ですか?
先生: そうだ ここからは プログラムが 必要なんだよ
(くくくっ
導入は無料で
ここからが
この学校の
商売なのだよ)
──────────────────── 【16Page】 女生徒: ダダダダダダ……
(打鍵音)
女生徒: できました アプリ 先生:
あがっ…
先生:
き 君は…
女生徒: 通りすがりの 女子高生 プログラマー
です
女生徒: それじゃあ ありがとう ございました
(ニコッ)
先生: こ これじゃあ 教え損だ~~!
本日の儲け
0円なり