大きなバイト(byte)を表すときの接頭辞は、一筋縄ではいきません。同じ表記でも、計算方法が違うことがあるからです。国際単位系 (SI) では10の何乗かで計算しますが、慣用的にコンピューターの世界では、2の何乗かで計算することが多いです。
そのため区別するためのギビバイトなどの単位もあるのですが、日常的にはあまり用いられていないのが実状です。ギビバイトなどは、家電量販店に行き、ハードウェアの性能表を見ると出てくるので覚えておくとよいです。
もう1つ、覚えておくとよいことがあります。10の3乗、6乗、9乗……といった値は、2の10乗、20乗、30乗……の値にとても近いです。そのため、片方の値からもう一方の値を求める時に、簡易的に用いたりします。雑学として覚えておくと面白いです。
プログラマーは、こうした知識を利用して、10進数(10ごとに桁が上がる数え方)と、2進数(2ごとに桁が上がる数え方)を行き来することがあります。
# 8p
## 1
モフオ:
こんな感じで
同じギガバイトでも
文脈によって計算方法が
違ったりする
## 2
ミア:
微妙に不便ね
---
## 3
モフオ:
だから区別する方法もある
2の何乗かで計算する方法を
キビバイトやギビバイト
などで表記したりする
ハードウェアの性能表に
使われていたりするよ
## 4
PiB:pebibyte ペビバイト
TiB:tebibyte テビバイト
GiB:gibibyte ギビバイト
MiB:mebibyte メビバイト
KiB:kibibyte キビバイト
# 9p
## 1
ミア:
ギガバイトという
言葉は 何だか
ややこしいのね
## 2
モフオ:
まあ
混乱気味だよね
---
## 3
ミア:
そうよね
単位って混乱する
時があるわよね
今日 宿題を
3分間したんだけど
これって3時間した
ことにならない?
分も時も
似たような
ものだし
## 4
モフオ:
さすがに それは
無理があると思うよ