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http://wwws.warnerbros.co.jp/300/
2007年06月18日 20:28:03
 映画「300」を、三日前に見てきました。

 というか、公開一週間しか経っていないのに、私の周囲の人たちみんな見過ぎです。そして、熱狂し過ぎです。

 まあ、私も見てきて、熱狂してきました。



 感想。「男祭」以上。

 いや〜、「筋肉、筋肉、筋肉、筋肉、スパルタ、スパルタ、スパルタ、スパルタ、男、男、男、男」といった感じで、大変よろしい「男臭い筋肉映画」でした。

 ええ、面白かったです。

 ヘラクレスのような体格の、パンツだけを履いた全裸の男たちが、盾と槍、もしくは盾と剣だけを持って、体の小さなペルシアの混成兵団を、凄い勢いで薙ぎ倒していきます。

 スパルタの筋肉軍団300対、ペルシアの異形軍団1,000,000。

 もう、頭悪過ぎです。300人のケンシロウV.S.1,000,000人のジャギや南斗聖拳の使い手やハート様といった感じです。

 映画の序盤で、開戦理由が語られた後は、もう、一貫して「戦闘、戦闘、戦闘」です。

 谷に立ちはだかり、雲霞のごとく押し寄せる雑兵を倒した後、ペルシア王直属の不死部隊と戦い、怪力男と戦闘を繰り広げ、巨大サイを迎撃し、魔術軍団を蹴散らし、象軍団を海に落とし、そのたびに「ウォー!!!」と雄叫びを上げます。

 素晴らしい。

 頭悪すぎで、非常に興奮しました。



 映画自体も面白かったのですが、台詞の男振りも素敵でした。

 例えばこんな感じです。

 議会の承認が得られず、私兵と化した300人を個人的に引き連れて戦場にやってきたスパルタの王レオニダス。

 彼が、ギリシアの他の国の指揮官に、「300人しかいないとは……」と言われて返した言葉が以下の通りです。

「お前の職業は?」(他国の兵の一人を指差し、尋ねる)

「パン職人です」

「お前の職業は?」(他国の兵の一人を指差し、尋ねる)

「鍛冶屋です」

「スパルタの仲間たちよ。お前たちの職業は?」

「ウォー! 戦士だ!」

「どうだ! 見ろ! 戦士の数では、俺たちの方が多いぞ!」

 全編この調子です。鼻血が出そうな男振りです。



 ここまで、偏った映画は、なかなかないです。ハリウッドもやるなあと思いました。

 さて、この映画、原作はフランク・ミラーです。去年、やっぱり興奮アンド熱狂した「シン・シティ」と同じ原作者です。

 凄いぜ、フランク・ミラー!

 この人が原作の映画は、今後も楽しませてくれそうです。

 監督は違う人なのですが、テイストはほぼ同じでした。いやー、楽しかったです。

 ちなみに監督は、ザック・スナイダー。「ドーン・オブ・ザ・デッド」の監督です。

 主演は、ジェラルド・バトラーです。「オペラ座の怪人」の怪人役の人です。今回は、マッチョで、固そうな髭を生やした姿でした。



 以下、粗筋です。(特にネタバレはないです。中盤ぐらいまで書いています)

 ペルシア王の大使がスパルタにやって来た。しかし、その横暴な口ぶりに怒ったスパルタ王レオニダスは、大使を井戸に蹴り落とす。

「我らは奴隷ではない!」

 そして、レオニダスは開戦の準備を進めようとする。しかし、国には裏切り者が紛れ込んでいた。

 政治家の中心的人物セロンが、ペルシアからお金をもらい、レオニダスの邪魔をしようとしていた。彼は、レオニダスの妻も狙っていた。

 議会の承認を得られなかったレオニダスは、私兵として300人の精鋭を連れて国を発つ。そして、テルモピュライの戦いに挑む。

 スパルタ本国では、レオニダスの妻が、議会の承認を得て、正規兵を派遣できるようにと駆け回る。

 しかし、政治には疎い彼女は、セロンに翻弄されてしまう。

 そんな政治の駆け引きの中、レオニダスと300人のスパルタ兵たちは、100万のペルシア兵を相手に戦い続ける。そして、圧倒的な強さで、ペルシア軍団を蹴散らしていく。

 業を煮やしたペルシア王クセルクセスは、レオニダスと会い、「国を安堵して、お前をギリシア統一の将軍にしてやる」と言う。

 だが、レオニダスはその提案を蹴り、徹底抗戦の構えを見せる。

 そして、どんどん戦いは激化して、一人、また一人とスパルタの屈強の兵も死に始める……。



 映画は、戦闘シーンが圧倒的に興奮します。

 まず、柱のようにぶっとい肉体のスパルタ兵が、気合いを入れて武器を振って、敵を倒していくだけで燃えます。

 彼らの肉体は、逆三角形ではなく、柱状です。まさに、筋肉の柱が300本。このスパルタ兵の肉弾戦だけでも興奮します。

 また、戦闘の見せ方も上手かったです。

 映像をリニアに見せる(時間通りに見せる)のではなく、わざと緩急を付けて、「気合い度」を高めた映像を作っています。

 具体的に言うと、日本のアニメのように、動きの「ため」と、「中抜き」をやっています。

 武器を構えるところで、一瞬スローモーションで止め、その直後に、動きを抜いて、敵をぶった切ったり、貫いたりする場面に繋いでいます。

 そのせいで、筋肉が「うぉーっ」と緊張して、一気に爆発するような興奮を味わえます。これは、上手い見せ方だなと思いました。



 あと、スパルタ軍に負けず劣らず濃い、ペルシア王とその軍団が凄かったです。

 まず、ペルシア王クセルクセスが凄いです。

 スパルタ兵より頭1.5個分高い長身で「我は神だ。ひれ伏せ」と真顔で言います。

 彼はほぼ全裸で、ピアスや鎖の装身具で身を飾っています。さらに、天帝サウザーを彷彿とさせる登場の仕方をします。

 もう、彼が出て来るだけで、周囲はクセルクセス・ワールドになります。スパルタ軍も霞むぐらい濃い人物です。

 彼が従えている兵も、訳が分からない「怪物」としか形容のしようのない造形の人間が多いです。

 例えば、ハート様のように巨漢でデブの男。そいつの両腕を切り落として、カマキリのような刀を取り付けた首切り人。

 もう本当に、くらくら来ます。

 さらに、彼のハーレムも凄いです。クセルクセスの美の基準がどこにあるのか分からないような、様々な民族の顔立ちの女性たちがいるかと思えば、何気なくだるま女もいたりと、趣味の幅が広過ぎです。

 なんというか「異形の軍団」という形容がぴったり来るペルシア軍が圧倒的に凄かったです。

 敵も、味方も、あくが強過ぎです。



 この映画は、ほとんどのシーンをブルースクリーンの前で撮影して、CGを合成しているそうです。

 プログラムを見ていると、ブルースクリーンの前で演技をするのは大変だったと、俳優たちが語っていますが、そりゃあそうだと思います。

 この映画の異常なテンションを、何もない場所で演じるのは、かなり精神的に行ってしまいそうです。

 俳優ってのは凄いなと思いました。



 映画中、スパルタは「自由」や「民主主義」のために戦うということを何度も口にするのですが、スパルタに生まれたら、自由はなさそうだよなと思いました。

 あと、スパルタを見ながら、薩摩藩みたいだなと思いました。スパルタの方がよっぽどえぐいですが。



 というわけで、以下、関係する歴史関係のリンクを張っておきます。

□Wikipedia - テルモピュライの戦い
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83...

□Wikipedia - ペルシア戦争
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83...

□Wikipedia - スパルタ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82...
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