2005年11月28日 05:14:12
映画「コール」のDVDを11月の上旬に見ました。
感想は「ストレスのたまる映画」でした。
粗筋は以下の感じ。
複数の場所に、家族をばらばらに誘拐監禁することにより、互いに警察に通報できないようにして現金を奪うという誘拐一味。
彼らが新しいターゲットに選んだのは、麻酔医の夫と、看護婦の妻、そして致死性のぜんそくを持つ娘のいる家族だった。
誘拐団のメンバーは、娘の持病のことを知らず、妻の思わぬ反撃に合いながら徐々に作戦が破綻していくことを知る。そして、誘拐された家族たちは、誘拐団の真の犯行理由を知り始める。
誘拐団と医師一家。お金と安全のやり取りだけではない、駆け引きが展開していく。
映画の見所は、“本気で死にそうな演技を見せる”娘役のダコタ・ファニングと、“いつ見ても駄目な悪役にしか見えない”ケヴィン・ベーコンです。
以下、一部ネタバレありです。
ストレスがたまる点は「奥さんのへたれっぷり」です。
最初に娘が誘拐された直後に、ケヴィン・ベーコンが丸腰で奥さんの前に現れます。そこで、奥さんは銃を持って構えているにもかかわらず、適当な口車に乗せられて銃を奪われます。
オイッ!
そして、ことあるごとに“中途半端な反撃”を行なって、事態を悪化させていきます。
「いやだからさあ、相手の手足を撃って自由を奪い、その上で交渉するとか、相手に対して優位に立つ方法を考えるために少しは知恵を回らせてくれよ」と思い、本気で萎えました。
奥さんは看護婦で、旦那さんは麻酔医なので、本気で拷問できる組み合わせなのですから。
「もしかして、そういうことは一切しない脚本なのか?」と思っていたら、旦那さんはきちんと“致死量ぎりぎりの筋弛緩剤を相手に打って、情報を聞き出したり”している。
あれだけ、ヘタレっぷりを発揮しているケヴィン・ベーコンなのに、対する奥さんも徹底的にへたれなのはいかがなものかと。
二人のヘタレっぷりが、事態をどんどん悪化させていきます。
うーん、何と言うか「ストレスがたまる」としか言い様がない展開です。まあ、そういう脚本なのでしょう。
私が奥さんの立場なら、最初にケヴィン・ベーコンが侵入してきた時点で、数発撃って、身動きできないようにしたところから全てを始めます。
娘が死んだときにはきちんと復讐をすればよいだけですし。少なくとも、銃を相手に渡したりはしないです。