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2010年08月17日 17:22:43
 2010年夏コミ(C78)に、サークル参加しました。ブースは、2日目土曜日東ア59a「るてんのお部屋」です。

 以前、違うサークル名(「ストレス処理班」)で参加していた頃に、最後に受かったのがC68だったので、実に5年ぶりの参加です。

 ちなみに、サークル名を変えて新しいサークルに完全に移行したのは、だいぶ間が空いて、過去の既刊の在庫も、あらかた廃棄したからです。まあ、新規の船出というわけです。

 それに、私はコミケで同人ソフトを中心に出しているのですが、5年も経つと、PC環境がごっそり変わっていて、別次元の感があります。なので、リセットした方がいいかなと思ったわけです。

 あとは、旧サークル名の「ストレス処理班」が、大学時代に友人とつけた名前で、エヴァが元ネタだけど、そろそろ古い名前だし、もういいかなというのがありました。

 というわけで、「るてんのお部屋」として、今回は初参加になりました。



● 新刊マンガ

 今回、新刊は、マンガ1冊とゲーム1本を用意しました。まずは、マンガの方から書きます。

 マンガの方は、コミスタで書いて、海外向けに公開していた「Owner and Me!」というマンガです。

□MANGA - JAPANESE COMICS
http://manga-japanese-comics.blogspot.com/

 当初は、オフセット初チャレンジをしようかと思っていたのですが、ちょうど印刷時期に、仕事が大量に入り、タイミングを逸してしまいました。

 そのため実験の意味を込めて、16ページの本をセブンイレブンのコピー機を使ったUSBメモリー出力で作りました。結果的には、それでよかったです。

 そもそも、オフセットで印刷するほど冊数も出ないですし、コンビニコピー機のデータ印刷のノウハウも手に入りましたし。

 この、USBメモリー利用のコピーの詳細については、別のエントリーを書き起こします。

 製本は、コミケの数日前に行いました。印刷には手間はかかりませんでしたが、紙折りに時間を取られました。1時間以上かかりました。数は絞り気味の方がいいなというのが実感でした。

 搬入部数は、昔サークル参加していた頃の基準通り、30冊持ち込みました。頒布数は15なので、半分余りました。刷り冊数は、次回は20でいいなかという感じでした。

 そもそも、PC系のサークルなので、本はそんなに動かないですし。次回は、この数を基準にして、調整をかけようと思います。



● 新刊ゲーム

 今回はこちらがメインです。Javaで作った、戦術級のリアルタイム・ウォー・シミュレーション・ゲームです。タイトルは「Army & Maiden」になります。

 以下、ジャケットと動画です。

「Army & Maiden」ジャケット



 遊んでくれた友人たちの感想の通り、難易度はかなり低めです。ここらへんは、コミケの客層を見て、調整しないといけないなあと思います。

 これまでの仕事の経験上、30代以上は難易度高めを望むけど、20代以下は難易度低めを望むので。うちのサークルに来る層を見極めて、難易度を調整していく必要があると思います。



 以前、コミケに参加していた頃、毎回コミケ当日の深夜までプログラムを書いて、朝にCDを焼いていました。そして、Webサイトへの告知を早朝に打つという愚行を繰り返していました。

 今回は、その反省の元に、事前から開発画面をアップしたりと告知を打っていたのですが、結局リリース版が完成したのは前日の夕方過ぎで、CDを焼き終わったのは前日の夜でした。

 数時間改善されていますが、あまり目立った改善ではないです(汗

 そして、頒布物の完成後に寝ようとしたのですが、コミケの興奮で寝られず、結局朝近くまで動画を作ってサイトにアップして、それからお酒を飲んで、無理やり1〜2時間ほど寝ました。

 今回は、完全新作ということで、ゼロからのフルスクラッチだったので、仕方がないなあという部分があります。

 次回は、体験版を早めに出すか、もしくは夏コミのプログラムを使ったアナザーストーリーを出すなど、何らかの遊べるバージョンを公開しておこうと思います。



 さて、今回、これまでの同人ゲームの作り方と大きく変えたのはパッケージです。

 以前までは、CDのスリムケースに入れて販売していました。しかし、訪問者の何人かが、ケースをひっくり返して、説明書きがないか確認しようとしていました。なので、「裏面に説明が入れられるケースがいいな」と思っていました。

 ただ、裏面に説明を入れられるCDケースは、取り扱いが非常に面倒です。内部のプラスチックのトレイを外して、紙を封入しないといけないからです。サイズもきっちりと合っている必要があり、かなり手間がかかります。

 そこで今回採用したのは、DVDのスリムトールケースです。これは非常に優秀なパッケージです。

 見栄えがそこそこによいし、スリムケースなので薄いです。それに、ジャケットの封入が簡単です。裏と表を1枚の紙に印刷して、さっと入れられます。また、CDケースと違ってハードプラスチックではないので、割れる心配もありません。

 ジャケットは、コピー本と同じように、セブンイレブンのコピー機で、USBメモリーを利用して印刷しました。A3サイズで2枚のジャケットを取れます。

 気になる人もいると思うので、パッケージにかかる単価を掲載しておきます。調べれば分かることなので、書いてしまった方がよいと思いますので。

・DVDスリムトールケース:ビックカメラで10セット480円を購入。単価は1ケース当たり48円。

・ジャケット:セブンイレブンのコピー機で、A3カラーで2枚取れて80円。単価は1枚当たり40円。

・単価合計:88円。

 きちんとしたい人は、1つずつシュリンクに入れるのでしょうが、うちでは割愛しました。



 新刊ゲームの頒布数は30強ぐらいでした。翌日の委託も含めると40ぐらいです。

 今回は、サークル初参加、体験版なしの状態でしたので、次にきちんと告知と体験版の配布を行えば、もう少し出るかなという感じです。

 次回は、40部ぐらい用意してコミケに行けばよいかなと思いました。

 あと、「敵アルゴリズムの解説本が欲しい」という方がいました。そういったところにも需要があるのかと思いました。

 広報の意味も兼ねてWebで解説を書いて、コミケでまとめて出すとかでもよいのかなと思いました。



● 交通機関

 今回は、りんかい線を利用して行きました。

 移動経路とかかった時間は以下の通りです。

・白楽→(東急東横線各停:4分)→

・横浜→(JR京浜東北線各停:24分)→

・大井町→(りんかい線各停:10分)→国際展示場

 実際には、電車だけで1時間強ぐらい掛かっています。それに、家〜駅、駅〜コミケブースの徒歩も入れると、2時間弱ぐらいはかかる計算です。

 今回、コミケに行って思ったのは、昔に比べて参加が楽になったなということです。

 昔は、ゆりかもめかバスという感じで、長い列に並んで、非常に高密度に詰め込まれて搬送されたのですが、りんかい線では肩が触れ合わないだけの余裕がありました。

 現地に着いてからも混乱はなく、「これならコミケに気軽に参加できるな」と思いました。

 あと、国際展示場の駅で見て「なるほど」と思ったのは、切符を利用している人が多かったことです。

 地方から出てきている人は、スイカを持っていません。なので切符になるのだと思います。そこで非常に列ができていました。

 あと、スイカのチャージの場所にも非常に列ができていました。私は当日の朝に気付いてチャージしていたので問題ありませんでした。

 コミケ前は、スイカのチャージを忘れずにする必要があるなと思いました。



● ブース配置

 同人ソフトで申し込み、ゲームを出すと書いていたのですが、私が配置された島は、電子工作系の場所でした。

 周囲にゲームを作っているサークルは1つもなく、1サークルだけ島流し状態でけっこう厳しかったです。

 さすがに、周囲で誰もゲームを売っていないと、ゲームに興味を持っている人がいないので、なかなか見てもらえません。

 こういった状態になったことを、翌日売り子で参加した友人のサークルで話したら、申込書の書き方のアドバイスを色々ともらいました。

 まずは、申込書裏のアンケートに、配置の要望を書くといいということでした。友人は、そこに理由と希望場所を書いたら、望む場所に配置されたそうです。

 次に、頒布物のジャンルの優先順位を、「>」で書くとよいということでした。Vectorなどのジャンル分けの階層と同じです。

「ゲーム>シミュレーション>ファンタジー>オリジナル」みたいに、その人が配置して欲しいジャンルの優先順位を書くとよいと教わりました。

 こういった話は、一人でやっていても気が付かないので、人に聞いてみるものだなと思いました。

 というわけで、冬コミの申込書は、そういった内容を反映して送付しました。受かるとよいのですが。



● ディスプレイ

 これは、時代の流れを感じました。

 まず、うちにあるPCが古すぎる(Windows Me搭載)ので、デモ用の動画がまともに動きませんでした。最近はノートPCも使わず、1年ぐらい電源を入れていなかったので、そろそろ廃棄の時期なのかなと思いました。

 ゲームを展示しているサークルを見ていると、今回一番多かったのはiPadによる展示です。これは最強という感じでした。iPadは、コミケで1日展示して、50%程度しか電池は消耗しないということでした。

 次に有効そうだったのは、PSPによる展示です。こちらは、画面がそこそこ大きくて、単価が安く、狭いところにも並べられるのでよさそうでした。

 このiPadにもPSPにも共通しているのは、「キーボードがない」ということです。

 コミケのブースは、長机半分のスペースなので、キーボード分のスペースが節約できるのは非常に有効です。

 今後は、ノートパソコンよりも、こういったモバイルデバイスが中心になっていくのだろうと感じました。



 さて、モバイルデバイスと言えば、今回私はAndroid端末(HT03A)を持って行って、ノートパソコンの電池が切れたあとの展示用に使いました。

 2日目土曜日のサークル参加時は、上手い具合の動画プレイヤーと対応コーデックが見つからずに、仕方なくyoutubeにアップした動画を延々とリピート再生していました。

 Androidで見るyoutubeの動画は、高解像度にするには、毎回手動で設定を変更する必要があり、さらにリピート機能がありません。

 仕方なく、手動で何度も巻き戻しをしていました。電池は2時間程度で切れました。



 そういった反省から、その日の夜に、動画プレイヤーをいくつか調べて導入しました。しかし、リピート機能のある動画プレイヤーをうまく発見できずに、仕方なく、人気の高い「Meridian」を導入しました。

 このソフトにはプレイリスト機能があるので、そのプレイリストに、リピート再生したい動画を100回ぐらい登録して、リピート機能代わりにしました。

 どうも、動画をリピートで再生するという用途は特殊なようです。音楽だとリピートは使いますが、動画では同じ動画を何度も見るのは展示用途ぐらいですので。

 というわけで、動画を連続再生していたのですが、4時間ぶっ通しで再生して、電池は22%余りました。

 電池パックの予備が1つあったので、2つ合わせると10時間ぐらいは連続再生できそうです。コミケの時間は余裕で持ちます。

 こちらは場所を取らずに動画を見せられるので、補助的なディスプレイとして使うとありだなと思いました。



● 事前告知

 今回mixiなどで、ハンドルネームの後に、サークルの場所とサークル名を書いている人が多かったです。

 これは、けっこう重要なのだなと思いました。

「mixiを見て」とか「twitterで気付いて」と言っていた人が、少なからずいましたので。

 こういった事前告知は、きちんとやっておかないといけないのだなと反省しました。



● 委託と他サークルでの売り子

 売り子先での委託販売は、自分のサークルではないので、人もあまり来ないだろうと思っていました。これは大きな思い違いでした。

「2日目は来られなかったけど、3日目に参加しているのに気付いたので来ました」という人が少なからずいました。

 私が「3日目委託&売り子で参加します」とネットに書いたのは、3日目当日の朝でした。

 もっと早くからきちんと書いておけばよかったと反省しました。

「会いたいけど、2日目だから残念」と諦めた人が他にもいたかと思うと、ちょっと失敗したなと思いました。



● 交流と売り込み

 2日目土曜日の最初の1〜2時間は、久しぶりの参加ということもあり、売り子の呼び込みやトークがあまり出来ていませんでした。だんだん慣れていきましたが、これは反省点です。

 ここらへんはブランクだなと思いました。こういった対面販売や会話は好きなのですが、自分で会社を作ってからは、ほとんどやらなくなったので腕が落ちています。

 翌日の友人のサークルの売り子では、慣れてきたこともあり積極的に売り込みを行いました。友人から、普段よりも3割ぐらい販売数が増えたと言われたので、まずまずのトークができたのかなと思います。

 あと、交流ということでは、1人10代の若い男の子が来て、マンガを買っていきました。

 私のマンガをピンポイントで買うということは、うちのサイトを知っている人と思うので、うまく会話ができればよかったのですが、疾風のように現れて、疾風のように去っていったので、機会を逸してしまいました。

 コミケの目的の1つに交流があるので、私の方でもう少し頑張って気を利かせるべきだったと反省しました。

 それと、2日目後半に来た、友人の美少女さんの「聖☆おにいさん」のイエッサのコスプレが最強でした。

 あまりの「本人降臨」振りに、周囲のサークルもどよめいていました。毎回クオリティ高すぎです。



● 汗対策

 汗対策に、制汗スプレーなどの冷却系スプレーを持ってきている人たちがいました。これは、必要かもと思いました。

 コミケが終わったあと、パンツのゴムのところとか、靴下のゴムのところとかに汗疹ができていました。かゆかったです。

 服の生地を選別するとか、何か対策をした方がいいなと思いました。



● 時間進行

 うちは、壁やお誕生席ではない普通のブースです。そういった場所で参加した場合の人の流れは、以下の通りでした。

・10時:開始。閑散としている。サークル参加の知り合いが訪ねてきたりする時間。

・10時半:人通りが少し出るようになる。

・11時:ぼちぼち人は通るようになる。まだ特に売れない。

・11時半:そろそろ物が売れ始める。人通りも多くなってくる。

・12時:人出のピーク。商品の売れ行きが活発になる。

・2時:徐々に下降気味になるが、12時の頃の勢いは続く。

・3時:人がまばらになってくる。売れ行きは収束する。

・3時45分:ほぼ終了。人も数人しか通らない。



● 睡眠

 2日目土曜日の参加前の朝は、ほとんど寝られませんでした。まあ、普段寝る時間に起きようとしているので仕方がないです。それに、私は普段から寝つきが悪いですので。

 これは、数日前から時間を調整して、起きる時間をコントロールしないといけないなと思いました。まあ、直前までゲームなんか作っていたら、不可能なスケジュールなのですが。

 そして、コミケに参加した2日目の夜、3日目の夜は爆睡でした。やはり相当体力を使うのでしょう。

 帰りの電車で何度も寝落ちしかけたので、本を読まずに携帯電話をいじっていました。本では眠ってしまいそうでしたので。



● コミケの楽しさ

 最後に、コミケの楽しさについてです。

 はっきり言って、楽しかったです。こういう祭りに参加するのは非常にエキサイティングです。

 昔ながらの祭りもそうですが、かけた労力に対する金銭的な利益はだいたい赤字なのですが、それでも労力をかける楽しさがあります。

 また、移動の苦痛を考えてこれまで参加を控えていた部分が少なからずあったのですが、問題ないくらいに改善されていたので、安心して気軽に参加できるなと思いました。

 というわけで、冬コミの申し込みもしましたので、うまく当選してくれればいいなと思います。
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