私のパソコンでは、空きメモリが少ないときに一気に掃除しようとすると、「お掃除メモリー量が多すぎます」とメッセージが出るの。これはなぜ?
原因は全体スワップ量が物理メモリー量に対して少な過ぎるためです。
(例)
●全体物理メモリー量 : 446.66
●全体スワップファイル量 : 225.7 ←ここが少なすぎるからです。
少ないとどうなるの?
この説明をおこなうには、Windowsの仕様を説明しないといけません。
以下、Windowsの仕様も交えて説明をおこなっていきます。
Windowsでは、「物理メモリー」+「スワップファイル量」がWindows上でのメモリーの合計値になっています。
ですので、この値を超えてメモリーを確保しようとすると、最悪システムがクラッシュしてしまいます。
これは、システムに負荷がかかり過ぎるためです。
そのため、メモリー確保によるガベージコレクション(「めもりーくりーなー」がおこなっている処理)は、物理メモリーとスワップファイルの合計があまりにも少ないときにはおこなわない方が安全です。
「めもりーくりーなー」の用語で言うと、「現在のメモリー量」+「お掃除量」が全体のメモリー量を超えるとシステムクラッシュの危険があるということです。
じゃあ、「めもりーくりーなー」を使っているとシステムがクラッシュしてしまうの?
大丈夫です。
「めもりーくりーなー」では、この万一のシステムクラッシュを避けるための処理が入っています。
これが「お掃除メモリー量が多すぎます」というメッセージです。
危険なメモリー量を確保しようとするとこの警告を出して、間違ってお掃除をしないようにしています。
なぜそんなことをしているの?
それでは詳しい理由を説明します。
「めもりーくりーなー」はお掃除中も、自分自身とシステムの全体メモリー残量を監視しながら、上記のようなシステムクラッシュのエラーを避けるような処理をおこなっています。
しかし、「全体メモリー量0の直前で巨大なファイルを開く」などの特殊な条件が発生した場合、確認のタイムラグでシステムがクラッシュする危険は0とは言いきれません。
そのため、そういった危険がある数値が設定されている場合には、お掃除自体を禁止しています。
ですので、お掃除量が多すぎるという警告の際には、素直にお掃除量を下げた方が安全です。
本来お掃除をおこなってシステムを快適にするソフトに、危険な行為をおこなわせるのは使用目的に反した使い方になります。
ふーん、なるほど。じゃあ、私の場合はどうすればよいの?
今回のケースの対処方法としては、
1.お掃除量を下げる
2.スワップファイル量を増やす
の2つの選択肢があります。物理メモリーが400MBの場合は、同量以上のスワップファイルを設定しておいた方が望ましいです。
スワップファイル量を増やすには、「
スワップファイル量を増やすには?」を参照して下さい。
これ以外の原因で発生した場合はどうするの?
ハードディスクのサイズが大き過ぎる可能性があります。
ver 2.00までの「めもりーくりーなー」は、スワップファイルのサイズが巨大な場合の計算に対応していませんでした。
ver 2.01以降では、この問題を解決していますので、最新版をインストールしてください。