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2007年06月22日 23:00:21
大統領の陰謀 スペシャル・エディション
 映画「大統領の陰謀」のDVDを五月中旬に見ました。

 原題は「ALL THE PRESIDENT'S MEN」。ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンが主演の1976年の映画です。

 脚本は、ウィリアム・ゴールドマン。「明日に向って撃て!」や「ミザリー」の脚本を書いています。



 さて、この映画は、ウォーターゲート事件を扱った作品です。

 盛り上がるようなタイプの映画ではなかったですが、なかなか面白かったです。

 ハリウッド映画によくあるようなドッカン、ドッカンという感じではなく、手動ドリルでゴリゴリゴリゴリ壁に穴を空けていくような感じでした。

 映画は、ワシントン・ポスト紙の若い記者二人が、ウォーターゲート事件を調べていくうちに、大統領の再選問題に絡む不正を見付けていき、最終的にニクソン大統領を失脚させるという話です。

 そして、その取材過程を圧縮して描いていきます。

 そのゴリゴリと迫って行く感じに、ダスティン・ホフマンの神経症気味で何となく落ち着きのない挙動がよく合っていました。

 体を前後に揺らしながら、隙あらばダッシュしようとする感じのダスティン・ホフマンの挙動です。

 取材過程もなかなか興味深かったです。絨毯爆撃のように電話を掛けて、リストを手に入れて訪問しまくって、そして関係者の証言をしつこく聞き出していく。

 壁に阻まれても、どこかに突破できる場所があるはずだと、総当りで一人一人訪問しまくる。そして、少しでも隙を見付けた相手にはしぶとくまとわり付く。

 密度感を感じる映画でした。



 以下、粗筋です。(歴史的事実なので、ネタバレは気にせず書きます)

 ニクソン大統領の再選の直前。ウォーターゲート事件が起こった。

 その事件の発端は、ワシントンD.C.のウォーターゲート・ビルに盗聴器を仕掛けた五人の男が逮捕されるというものだ。

 その五人の中に、元CIAの男がおり、彼の手帳の中に、ホワイトハウスの人物の電話番号があった。

 ワシントン・ポスト紙の二人の若手は、この事件を独自に調査し始める。

 そして、大統領の再選に絡む不正があるのではないかと当たりを付ける。彼らは記者としての調査を進めていくが行き詰まる。

 どこに行っても、この問題を追及しようとすれば情報をシャットダウンされてしまうからだ。

 そんな中、記者の一人はある人物と秘密裏に出会う。ディープスロートと呼ばれるその男に取材の方向を教わった記者は、そこを突破口にするべく調査を再開する。

 それは、金の流れだった。徹底的に金の流れを追った記者二人は、再選委員会の金が不正なルートでウォーターゲート事件の犯人たちに流れていることを知る。

 彼らは再選委員会の職員の名簿を手に入れ、取材の絨毯爆撃を開始する。だが壁は厚く、なかなか突破口は見付からない。

 そして、ディープスロートから、記者たち二人の命も危ないと忠告を受ける。

 だが、次第にこの事件のことを語り始める人々が現れてきた。

 二人の記者は、ニクソン陣営と対決姿勢を見せたまま、記事を紙面に載せていき、大統領とその側近たちを追い込んでいく。



 ウォーターゲート事件が幕を開けたのは1972年、ニクソンが退陣したのが1974年、この映画の公開は1976年です。

□Wikipedia - ウォーターゲート事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82...

 DVDのプロダクションノートによれば、映画を作り、公開するのはかなり大変だったそうです。

 当時の関係者がそのまま実在しており、そういった人々を描くのも問題が多かったし、何より政治的圧力もかなり受けたようです。

 政府から、映画公開への反対もあったと書いてありました。

 こんなに、短い時間で映画として公開されるというのは、珍しいだろうなと思いました。



 また、こういった映画を見ると、そろそろ歴史を勉強し直した方がいいなと思ってきます。

 中学、高校時代には、インプットがほとんどない中で流れだけを勉強しましたが、今なら多くの歴史的事件を知っているので、それを再マッピングするのは楽しい作業だと思います。

 こういうことを考えると、面白い個々の事件を掘り下げずに流れだけを見る、駆け足の歴史の授業というのは、頭に残らないよなと思います。

 例えば私が、戦国時代や幕末について「面白い!」と思い始めたのは、司馬遼太郎の小説を読み始めて以降のことでしたし。

 本当は、学校の先生が、こういった個々の歴史的事実に対して、生徒をワクワクさせて、魅了させてくれればよいのですが。

 まあ、ただの公務員の教師にそこまで求めるのは酷なのでしょうが。

 学校の先生はなんでこんなに授業が下手なのだろうかと、高校三年の時に予備校に行ってみた時、思いましたので。

 やはり、金が懸かっていないからなのでしょうが。



 さて、映画の主人公二人は、ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンです。

 ロバート・レッドフォードが就職数ヶ月の若手記者、ダスティン・ホフマンが数年の中堅記者です。

 でも、見た目からして、ダスティン・ホフマンの方が若造に見えました。背も小さいし、落ち着きもなさそうでしたし。

 ロバート・レッドフォードは、ネアカの楽観主義者に見え、ダスティン・ホフマンは、ネクラの仕事の鬼に見えました。

 ちなみに、ロバート・レッドフォードは1937年生まれ、この映画の公開年は39歳、ダスティン・ホフマンも1937年生まれ、この映画の公開年は39歳。

 つまり、同い年です。

 でも、ロバート・レッドフォードの方が、何となく年上に見えました。背が高くて、胸を張って堂々としているせいかもしれません。

□Wikipedia - ロバート・レッドフォード
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83...

□Wikipedia - ダスティン・ホフマン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83...
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