前回のバージョンアップから、かなり長い期間が掛かりましたが、1.9.0を公開しました。
間があいた理由は単純で、ドッグフーディング(自分で使うこと)がなかなかできなかったことです。公開しない小説の草稿は、いろいろと書いていたのですが、仕上げる機会がなかなかなかったのです。
これはもう本当に反省すべきところです。もう少し自分自身に能力があればなあと思います。
今回のバージョンアップでは、小説推敲補助ソフトとして必要な、いろいろな機能を追加しています。その解説を少し書いておこうと思います。
● エディターの縦書き対応
まあ、必要な機能だよなあと。
ただ、Webブラウザーの縦書き機能とIMEの連動にちょっと問題があって、変換候補の表示位置がちょっと難ありです。
これの対応は難しいと思います。使っているライブラリの問題なので(GUI部分に、Webブラウザーのレンダリングエンジンを使っています)。
でもまあ、推敲時にどうしても欲しい機能なので目をつぶります。
あと、縦書き入力に対応すると、PageUp/PageDownの挙動がおかしくなるので、そこは裏で調整しました。
Webブラウザーの日本語周りは、いろいろと対応されていないなあと強く感じます。
● 同フォルダー内のファイル連結実行
Web小説を書いていると、各話を1ファイルにしたりします。そうすると、表記ゆれを確認する時に困ります。1ファイルではないので。
というわけで、フォルダー内の特定のファイルを連結して、1ファイルとして扱う機能を付けました。
これは、どうしても欲しい機能だったのですが、使いやすいUIと、メンテナンスしやすい内部処理になかなかたどり着かずに、ようやく実装したという感じです。
縦書きと、この機能で、エディター周りはかなり複雑化してしまいました。
● 用言の変化に対応した検索
これも、小説推敲補助ソフトとして、どうしても必要だった機能です。「活用検索」という名前で、検索ダイアログに組み込みました。
たとえば「言う」で検索すると「言う」「言った」「言えば」みたいな活用を、全て検索してくれます。
また「言う|いう」で検索すると、「言う」「言った」「言えば」「いう」「いった」「いえば」みたいな活用を、全て検索してくれます。
表記ゆれの調査や、表現の調査などで、絶対必要だと思っていました。
これは、ちょうどよいUIを思いつけずに実装が遅れました。けっきょく、すごい単純な仕様にしました。
まあ、それでいいかなと思います。
というわけで、かなり内部的に変わったので、まだバグもあるかと思います。使ってもらえればと思います。
小説推敲補助ソフト「Novel Supporter」