映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」のDVDを四月下旬に見ました。
あー、青春映画だ。
前半1/3は純粋な青春映画。その後は徐々に世間の実情を見て、徐々に自分が何をすべきなのかを考えていく話になります。
とはいえ、内容はそんなに重くないです。
若いときって、こうだよなという感じの「何をすればいいんだかわからないんだけど、何も感じないわけじゃない」という感覚を上手く描いています。
激しい映画ではないけれど、それなりに感じるところのある映画でした。
まあ、地味ですが。
以下、粗筋です。(あまりネタバレにならない書き方で)
医科大学に通う、若きチェ・ゲバラは、思想も理想も持たない、ただの若き青年だった。
彼は友人の生化学者とともに、南米一周のバイク旅行に出る。
彼は、世間を見たいという希望とともに、彼の専門分野であるハンセン氏病の治療が南米の各所でどう行われているか視察するという目的も持っていた。
故郷を離れて旅人になり、様々な階層の人々に触れ、世間の現状を見ていくうちに、彼の精神のなかで徐々に何かが変わり始める。
そして、出会った人が持つ革命思想などに影響を受けつつ、彼は社会や人民というものを考えだす。
しかし、それは明確な方向性を持ったものではなかった。
彼はその言葉にならない思いを、若者なりの行動で示そうとする。
以下、ネタバレあり。
映画が始まって1/3ぐらいでバイクが壊れます。
えー、“モーターサイクル”じゃなくなるんですが。その後、ずっとバイクが復活するかと思っていたのですが、そんなこともなく最後までいきます。
映画中、モーターサイクルの存在について、物凄い気になりました。
怪力号は、名前に反して弱すぎです。
これは、いかがなものかと思いました。
青春映画としては、まあこんなものだろうという内容です。
チェ・ゲバラについて知ろうと思って見たら、たぶん何も分かりません。その設定は、付け足し程度です。
□wikipedia‐チェ・ゲバラ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%90%E3%83%A9 あくまで、青春映画。
少しだけ、その斜め上を狙っていますが、青春映画として見るのが正しいと思います。
傑作ではないが、佳作です。
あと、個人的に思ったのは、若い頃のチェ・ゲバラ(役の俳優)は、滅茶苦茶弱そうです。
喘息でゼーゼー言っているし、なんだか細いし、精神力なさそうで、世間知らずそうな優しげな顔をしています。
「この青年が、チェ・ゲバラまで変わった」ということなのでしょうが、非常に気になりました。