2006年の読書のまとめ、その7です。
● 2006年07月(9冊/計49冊)
2006.07.01
■ 辛口JAZZノート(寺島 靖国)(★★☆☆☆)
ジャズ喫茶のマスターが、ジャズへの愛を綴った本。
好みは結構偏っていると思います。当時のジャズ喫茶文化を知る上では有用な本。
2006.07.04
■ 鮎師(夢枕 獏)(★★☆☆☆)
鮎釣りに賭ける男の本。
「神々の山嶺」のあとだったせいで、ちょっと物足りませんでした。読む順番が逆だったら、評価は変わったかも知れません。
2006.07.14
■ 人間はどこまでチンパンジーか?—人類進化の栄光と翳り(ジャレド ダイアモンド)(★★☆☆☆)
ジャレド・ダイアモンドの他三冊「セックスはなぜ楽しいか?」「銃・病原菌・鉄」「文明崩壊」を、一冊に要約してまとめたような本です。
各冊を別々に読んだ方がよいと思いました。
2006.07.15
■ クロノス・ジョウンターの伝説(梶尾 真治)(
★★★★☆)
ラブストーリーの連作短編集です。
短い文章で、感情移入をさせる手法は上手いなと思いました。これだけ短い話で感動させるのは、相当上手くないと駄目ですので。
2006.07.17
■ 辞書は生きている—国語辞典の最前線(倉島 節尚)(★★☆☆☆)
「大辞林」制作者が、刊行までの過程と国語辞典の組み立てをわかりやすく説明した本。
中の人が書いている本なので、いろいろと紆余曲折があって完成に漕ぎ付けたことがよく分かりました。
2006.07.20
■ 日本語の用例採集法(見坊 豪紀)(★☆☆☆☆)
本としては面白くないです。
個人的に、見坊豪紀のパラノイア振りを確認したかったので買って読みました。
2006.07.21
■ 「信じるこころ」の科学—マインド・コントロールとビリーフ・システムの社会心理学(西田 公昭)(★★☆☆☆)
人がどのように宗教にはまり、マインド・コントロールされるのか。その仕組みを書いた本。
宗教関係の情報を増やしたくて本屋で買った一冊。
2006.07.29
■ 宗教人類学—宗教文化を解読する(佐々木 宏幹・村武 精一 編)(★★☆☆☆)
これも資料本。人類学的見地から、宗教についてまとめた本。
2006.07.30
■ 懲戒の部屋—自選ホラー傑作集〈1〉(筒井 康隆)(★☆☆☆☆)
周囲で「怖い」と評判だった話が幾つか収録されていたので購入。
うーん、「怖い」というより「むかつく」というのが正直な感想でした。「世の人は、こういった話を怖いと思うのか」という勉強にはなりました。