映画「ソラリス」のDVDを四月中旬に見ました。
旧作の「惑星ソラリス」ではなく、新しいほうの「ソラリス」です。旧作から借りたかったのですが、それは置いてなかったので、仕方なくこちらを借りました。
監督はスティーヴン・ソダーバーグ。最近、ソダーバーグづいています。
主演はジョージ・クルーニー。
最近では珍しい、物凄く静かなSFで、なかなか面白かったです。
しかし、本当にアクション0で、徹頭徹尾SFです。まあ、ラブストーリー要素が大きいのですが(8割ぐらい)、それでも、久しぶりにSFらしいSFを見たという気になりました。
こういった小品的な作品を見ると、自分でも映画を作ってみたいという気になります。
そのうち、ビデオカメラでも買って、撮りたいなと思います。まあ、そのために、まずはお金をどこかで稼がないといけないのですが。どんなにけちっても、機材代ぐらいはいるので。
以下、粗筋です。
惑星ソラリスの宇宙ステーションで生活していた研究者たちから連絡が途絶えた。救援部隊がソラリスに行くが、彼らも行方不明になる。
最後の通信で、研究者の一人は、心理学者の友人に「助けに来て欲しい」と言っていた。
ほかのどの分野でもなく、“心理学者”であることが重要だという主張に地球の人々は戸惑う。
そして、心理学者は、友人たちの待つソラリスとへと旅立った……。
“考える系”のSFなので、ネタをばらすのは避けて、冒頭だけ書いておきます。
ラブストーリー的側面が強調されているのですが、個人的にはそっちを削ってSF的要素をもっと強調してくれればよかたのにと思いました。
旧版と比較したいので、古いほうも見たいところです。
さて、この映画、台詞の重要度が高いです。特にSF部分。一つ見逃すと、そのあと何を言っているのか話が繋がりません。
これは、詳しい説明なしに、SF用語を使っているためです。
映画としてはけっこう珍しいです。
運動をしながら見ているので、途中で何回か巻き戻しをしました。
あと、この映画の製作はジェームズ・キャメロンです。
キャメロンというと、「ド派手な映画を撮る」といった印象があるのですが、こういった映画も好きなのかと、ちょっと意外でした。
DVDにはメイキングやインタビューも入っていて、そっちも楽しめました。
キャメロンが嬉々として語っていたので。
でもまあ、傑作というよりは、小品的佳作といった作品だなと思いました。時間も99分と短いですので。
しかしまあ、Amazonの評価割れていますね。原作、旧作派は激怒という感じみたいです。ラブストーリー分が多いのが気になっていたのですが、やっぱりだいぶ違うもののようですね。
旧作を見掛けたら見ないといけないです。しかし、近くのDVDレンタルショップにはないのが難点です。