ここ1週間の読了でも。
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風車祭(カジマヤー) 面白過ぎ。最高に楽しく、滅茶苦茶明るく、ちょっと切なく、いろいろと考えさせられました。石垣島を舞台にした小説、というか石垣島を濃縮した小説。
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言語からみた民族と国家 ソ連で実際に行なわれた言語政策を実例に、言語と民族の関係を書いた本。そして国家にとって言語とは政治で、国によって言語はいとも簡単に滅びるというお話。あとは口語・文語の性格や、文章を生業とする場合の言語への依存性など。答えを出すというよりは、問題を提示するという性格の本です。
今読んでいる本。
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おくのほそ道 全訳注 面白いです。酒の肴にしています。本文を読んで、訳を読んで、語句解説と背景解説を読んで、再度本文を読むと景色が浮かびあがってくるのが楽しいです。週に1〜2度ほど、焼き鳥屋に行き、焼酎片手に旅を楽しんでいます。
基本的に詩歌の類いは共感できない性格なのですが(女々しいのは根性叩き直したくなる)、学生時代に松尾芭蕉の俳句だけは共感できたので、前から読もうと思っていました。松尾芭蕉の俳句は、詩というより絵で、文章というよりは映像作品だと思っています。頭の中で景色を展開できたとき、非常に気持ちいいです。
今日買った本。
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言論統制—情報官・鈴木庫三と教育の国防国家 最近の個人的なホットトピックは言語・言論なのですが、本屋に行ったらちょうどいいことに平積みになっていたので購入。言論暗黒時代に突入する対策として、戦時の言論統制の展開がどうだったのかを予習しておかないといけないなあと思っています。知らないと迎撃できないですし。