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2005年01月09日 14:06:45
昨年末ぐらいから古典の枕草子を読み始めているのですが、これがまた非常に難しいです。
去年読んだ奥の細道の時は、本文を読んで九割方意味が通じて、語釈や現代語訳で細かな誤りを正すだけで良かったのですが、枕草子は根本的に理解不能なことが多く、二〜三割程度しか読解できません。
それでもある程度読み進めている内に、だいぶ読み方が分かってきました。
収録されている本には、本文、語釈、現代語訳の順で掲載されているのですが、実際に読む時には現代語訳、語釈、本文と逆向きに読むとだいぶ読みやすくなりました。また、頻出する動詞や名詞の意味も頭に入ってきたので、ある程度本文の意味も通じるようになってきました。これで五割ぐらいは意味が通じるようになりました。
さらに、本文を音読することで、もう一〜二割ほど意味が理解できるようになってきました。現代の小説のように目で素早く追うと、語の切れ目が分からず苦労するのですが、音読すれば割りと自然に語の切れ目が把握できるようです。
というわけで、枕元に置いて、日に数ページずつ読み進めています。まだ上巻の半分も行っていません。投げ出さずに読み終わることができるのでしょうか。謎。
補記:なぜ、枕草子を読み始めたか
ラジオのCMで、女の子が可愛らしく枕草子を読んでいたからです。
枕草子の文章を読み上げると、自然と可愛らしい口調になるようです。なぜだろう、これは面白いから実際に自分で確かめてみないといけない。よし、読んでみようと思い、読み始めました。
本文を音読すると、自然と舌足らずな口調になります。自分で声を出すと、そのことがよく分かります。ああ、なるほど、だから可愛く聞こえるのかと思いました。
これがこの時代の文章の特徴なのか、清少納言の文章の特徴なのかは、他の同時代の本を読んでみないと分かりません。同時代の有名作品と言うと源氏物語なのですが、源氏はもっと長いので、手を出すのに躊躇します。