2005年02月08日 23:38:11
ミュシャ好きで、画集も数冊持っているし、装飾資料集の図版なども買ったりしているので、当然行かないといけないよなということで本日行ってきました。
感想。いやー、でかかったです。ポスター類ですが、やっぱり本と違って巨大です(ポスターだけでなく、絵の類いも当然大きいです)。見上げないといけないサイズでした。
パリ時代、アメリカ時代、プラハ時代ときちんとそれぞれの時代の作品があり、プラハ時代の作品が思ったより多かったので当たりでした。
個人的によかったなと思った作品は、定番のリトグラフでは、黄道十二宮、夢想、月と星の“月”、ジスモンダ(でかい!)、JOB、ヒヤシンス姫です。
リトグラフの金色の部分は本当に光る金です。本などの印刷物で見るとそういう印刷にはなっていないので、はだいぶ印象が違っていました。ただ、照明が暗いので、屈んで見上げないとそれぞれの見栄えが確認できないので、何度も屈む必要がありました(腰が……)。
あと下絵もよいのが多かったです。12ヶ月は下絵の方がよかったです。また、ハムレットは下絵の方が足元がエロかったです。
さて、ミュシャと言えばポスターや商業装飾が有名ですが、実はこれらの作品よりも、後半生のテンペラや油彩の方に、個人的にぐっと来る物がありました。テンペラでは、百合の聖母がいいです。これは非常によい。数分掛けて細部まで見ました。油彩ではボヘミアの唄が格別によいです。これは飽きずにずっと見ていました。
ミュシャは生まれた歳が1860年なので、どの作品がどの年齢の時の作品か計算しやすかったので楽でした。アメリカ時代の終わりが1910年というのも分かりやすいですし。普段美術館に行くと、年齢計算に苦労するので、助かりました。計算苦手なので。
そんな感じで、気持ちよく美術館から出てきました。そして時計を確認したら、16時32分。あれ? 11時過ぎぐらいに美術館に入ったのですが、出てきたら16時32分……。うん? 5時間以上も見ていたのかと驚愕。上野に来たのだから、美術館の梯子をしようと思っていたのですが、16時30分で入場は終了です。ガーン、翡翠展も行こうと思っていたのに。まあ、堪能できたのでよかったです。
何で5時間以上もかかるかなあと思ったのですが、5時間=300分で、240点展示なので、1作品あたり1分25秒の計算。普通1枚あたり1分ぐらいは見るし、いい作品なら数分掛けて見るから、それぐらい掛かって当然だなと納得。
展示数が240点というのは前もって知っていたので、もっと早くに出発しておけばよかったです。(ちなみに、そのうち約100点が日本初公開だそうです)
その後、当初の予定通り渋谷に移動して、今度はBook1stに行きました。定期的にこの本屋は全本棚の本をチェックしています。サラリーマン時代は週に1回は確認していたのですが、最近は渋谷に出る機会も減ったので、2〜3ヶ月に一度ぐらいの頻度に落ちました。
というわけで、地下1階から本のタイトルの走査開始です。まずは地下1階で8000円ほど本を購入。1階は買う物なし。2階では6000円ほど購入。3階は買う物なし。4階では6000円ほど購入。5階は買う物なし。
だんだん荷物が重くなり、リュックが絶望的な重さになっていくので倒れるかと思いました。とりあえず本棚を見て、最近気になる分野の本を見て、目次、本文をランダムに数ページ読み、買うべき本だと思えば左手に持っていく。そして重くなってきたら購入してリュックサックに放りこむ。再度本棚に戻って確認作業の続行。という作業を延々と繰り返していました。4時間強。疲れた。
本屋も、スーパーのように、カゴとカートを用意して欲しいなと毎回思います。重くて最上階に上がった頃にはいつも息も絶え絶えになっています。せめてカゴぐらいは常備して欲しいものです。おかげで、帰る頃にはふらふらになっていました。
でもまあ、久しぶりに美術館にも行けたし、Book1stにも行けたので、今日は1日楽しめました。