2006年02月21日 02:52:32
映画「オールド・ボーイ」のDVDを1月中旬に見ました。
ずっと見たかったのですが、延々とレンタル中で借りることができず、ようやく見ることができました。
原作はあらかじめ読んでいます。その上で映画版を見ました。
原作と映画は、初期設定はほぼ同じですが、事件の理由と展開と結果は全く異なります。設定だけ持って来て、中身は完全に入れ替えたような感じです。
こうなると、かなりの確率でハズレを覚悟しないといけないのですが、きちんと映画向けに高いレベルで作られており、非常に満足しました。
面白かったです。
あと、映画版しか見ていない人は、原作も読むべきだと思います。
映画の尺や、映画で求められる刺激の強さでは実現しにくい、非常にゆっくりと染み渡るようなルーズなバトルが楽しめますので。
ネットの発言などを見ていて騒がれていたアクション部分やバイオレンス部分は、ほとんど感じ入る物がありませんでした。
これはまあ、趣味の問題でしょう。
それと、最初のコメディっぽいシーンは、香港映画の面白くないコメディを見せられているようで、私には少し辛かったです。
しかし終盤になるにつれ映画の出来がよくなっていくので、序盤の悪い印象はあまり残らなかったです。
あと、エッチシーンはエロかったです。うん、エロい。アクションシーンよりも、人々はこちらを誉めるべきだと思いました。
以下、粗筋です。
主人公はある日突然拉致されて密室に閉じ込められる。唯一外部との繋がりは、部屋に置かれたテレビだけ。
彼はテレビの番組を通し、自分が妻殺しの殺人犯として指名手配されていることを知る。もちろんそんなことはしていない。五年が過ぎた頃、彼は脱出のために壁に穴を掘り始める。
監禁が始まってから十五年。眠りから目覚めたとき、彼は見知らぬ場所にいた。主人公は突然解放されたのだ。
彼は、殺人犯として指名手配されているために、自分が受けた仕打ちを警察に届け出るわけにはいかない。
いったい、誰が自分を監禁したのか。そして、なぜ自分を監禁したのか。
十五年間抱いていた二つの謎を確かめるために、彼はわずかな手掛かりをたどりだす。十五年の監禁と妻の死。彼には謎を解き、復讐する理由がある。
そして彼はたどりつく。そこには、意外な理由と、驚愕の罠が待っていた。
映画を見始めて終盤ぎりぎりぐらいまで、「原作の方が勝っているか?」と思っていましたが、終盤まで見た時点で「原作に比肩するように作りこんだな」と思いました。
これは脚本を書いた人の手柄ですね。
アクション部分や演出部分は特に印象に残りませんでしたが、脚本は非常に優れていました。
ハリウッドが買い付けに来るのも分かるなと思いました。