2006年03月07日 14:56:41
映画「スチームボーイ」のDVDを2月上旬に見ました。
大友監督のスチームパンク映画です。
「スチームパンクRPGをやっている時期に参考資料として見たかったよな」というのが素直な感想です。
ストーリーは問題が多く(はっきり言って駄目駄目)、キャラクターの台詞も脇が甘過ぎるのですが、まあそういうところを見るつもりはなく、映像を見るつもりだったので楽しめました。
「科学は人のためか戦争のためか」みたいなテーマなのですが、登場人物の言っていることに全く説得力がないのは、「映像メインの作品でテーマは付け足し」だからだなと思いました。
だって、脚本も大友監督ですし。
そんな感じの映画です。
以下、粗筋です。
スチームパンクの時代、
科学者の祖父と父を持つ少年レイはイギリスで暮らしていた。
その彼の許に、スチームボールという、高圧を封印したボールが送られてくる。
そのボールは、レイの祖父と父がアメリカのオハラ財団の許で作った驚異の発明だった。
ボールとともに同封されていた祖父の手紙には、「このボールをオハラ財団に渡すな」と書いてある。家を襲撃してくるオハラ財団から逃げるためにレイは奮闘する。
しかし捕まり、オハラ財団の船に監禁される。
そこには、スカーレットというお嬢様と、レイの父親がいた。
父親はスチームボールの驚異の力を世界に供給するための仕事をレイに手伝ってくれと頼む。
レイは父親と祖父がなぜ対立したのか分からないまま、スチーム城という驚異の駆動城で仕事を始める。
粗筋は序盤のみです。このあと、イギリスの発明家が絡んで兵器合戦が行なわれたり、万博会場を大破壊したり、スチーム城が動き出してロンドンを破壊の渦に巻き込んだりします。
見所はその破壊のねちっこさ。
「凄いぜ、いろいろ壊れていくぜ」という感じで、おもちゃ箱をひっくり返したような破壊シーンが延々と楽しめます。
話は飛びますが、キャラクターについてです。
スカーレットは、なかなかによい感じの高飛車お嬢さんだったのですが、行動原理が中途半端だよなとも思いました。
まあ、この映画の登場人物は総じて中途半端な性格なのですが。
スカーレットの台詞でよかったのは「負けるんじゃないわよ」です。
「イギリスと戦争をしています」という報告のあとに言った台詞。全編この調子のキャラで通してくれると、もっとよかったのに。
あと、映画の最初の頃に出ていた女の子は何だったのでしょう。以後全く絡んで来ないし。これだけは本当に何だかなと思いました。
あと、主人公のレイの喋り方がおかしいです。
特典のスタッフ情報で名前を見たら、鈴木杏となっていま した。リターナーのヒロインだ。
いろいろな作品に出ていて評価もあるようですが、私は下手だと思います。うーん。