映画「Shall we ダンス?」のDVDを四月下旬に見ました。
前々から見たかったのに、借りれないでいた一本。ようやく借りることができました。
見た最初の感想。「役所広司が若い」
いや、もう、本当に若いです。
そして、面白かったです。社交ダンスをしたくなりました。
とてもいい映画でした。
以下、粗筋です。
真面目なだけが取り柄の主人公は、妻と娘を抱える経理部長。最近マイホームを買った彼は、何となく人生に行き詰まりを感じていた。
そんな彼が近頃気になっているのは、電車帰りの途中の駅から見えるダンス教室。その窓から外を覗く女性に、彼は密かな思いを寄せていた。
ある日、主人公は意を決して、ダンス教室に顔を出す。窓から見えた女性は、その教室の先生だった。
そしてグループレッスンを受けることになる。
彼女はかつて、世界でもトップレベルまでいったダンサーであり、現在はコンビを解消されて、鬱屈していた。
主人公は最初、彼女への思いが先に立ち、ダンスはおまけに過ぎなかった。しかし、次第にダンスの魅力にはまり、おもしろくなっていく。
そんな主人公を見ているうちに、彼女もダンスの本来の楽しさを思い出す。
そうこうするうちに、ダンス教室の何人かが大会に出ることになる。そして、主人公も彼らとともに特訓を始める。
そして、彼は大会に出る。そこには、主人公が社交ダンスをしていることを隠していた妻子も来ていて……。
基本的に、幸せな話でした。
役所広司が最初に教室に行ったときのダンスのステップの間違いっぷりは、本当に不安になりました。
「うわっ、本気で下手だ」と思いました。
まあ、次第にうまくなっていくのですが。
そして、ダンスの女先生と二人で話すシーンは、非常に役所広司らしい語り口で、「役所広司はこういう喋り方が上手いよな」と思いました。
基本ストーリーが非常に分かりやすく、その周囲に付随している周辺ストーリーも小気味よく、非常に楽しめました。
脇役もいい感じで、それぞれがいい味を出していました。
個人的には、探偵が徐々にダンスにはまっていく様が面白かったです。
さて、役所広司以外の俳優に関して。
竹中直人は、相変わらず濃いです。なんというか、役名などこれっぽっちも覚えられません。竹中直人以外の何者でもなかったので。
この人は本当にずるいなあと思います。
草刈民代は、動きは素晴らしいのですが、顔はあまりよくありませんでした。
何というか化粧映えしない顔。ぬぼーっとした感じで、目が死んだ風で、化粧が上手く乗っていません。
表情も暗い感じなので(そういう役なのですが)、余計そういう風に思いました。
個人的によかったのはタマコ先生。
こういう年の取り方をした女性は素晴らしいと思いました。
現実にはなかなかいないのですが、性格がよく、周囲のことがよく見えていて気配りができ、一芸に秀でた、チャーミングな女性というのは非常に魅力的です。
ああいった女性とは、お友達になりたいなと思わせる人物でした。